マグマの地球科学―火山の下で何が起きているか (中公新書)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019783

作品紹介・あらすじ

誕生してから四六億年たった今でも、地球の内部は冷たくなることなく、ドロドロに溶けた灼熱の世界である。マグマが地球の表面に押し出されるとき、地上には火山が形成される。登山、温泉、紅葉狩りなど私たちの生活に親しみ深い山々だが、地下ではどのようなことが起きているのだろうか。本書は、急速に進展している地球科学の成果を紹介し、日本人になじみ深い火山とマグマを探検する試みである。

感想・レビュー・書評

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  • 本当にお勧めできる新書です。
    初めて火山を知る人も、
    地学なんかやってないよ、の人でも。

    もちろんこれ、大学のテキスト(初級)でも
    使える代物ですので
    どのレベルの人でも読めます。

    一応、難しい記述もでてきますが、
    前もって教えてくれていますので
    そんなに気にする必要もないでしょう。

    読み終えて伝わってきたのは
    火山に対する「愛」でしたね。
    学問に対してもね。
    学ぶことの面白さも教えてくれます。

  • 自分が高校時代に教科書から学んだ知識が間違っていた、あるいは一つの解釈にしか過ぎなかった、ということはよくあります。本書で、プレートが動く理由についての説明がありますが、自分が覚えていたことは実はいくつかある説のうちの一つに過ぎない、ということが分かりました。だいたい20年以上前に勉強したことなのだから、この間で新たな発見もあるでしょうし、新たな説が出てきても全くおかしくない。大陸が移動するなんて話、50年前にはほとんど誰にも受け入れられなかったのでしょうから。どういう状態のときにどういう火成岩ができるのかと言った話はかなり専門的になって分かりづらいのだけれど、まだまだこれからの学問であるということが若い人たちに伝われば良いのだろうと思います。ところで、よく考えると私は高校時代、地学の授業なんて受けなかった。というか地学を教える先生すらいなかった。大学時代もなぜだったか鉱物学なんていう講義を聴いた覚えはあるけど、結晶の話ばっかりでさっぱり分からなかった、という記憶しかない。本書を読んでみて、もっと勉強すれば、もっとおもしろい話がいっぱいありそうな分野だということだけは確信しました。

  •  火山学のアウトリーチで有名な鎌田先生の本。

     火山対策が気になっているので基礎勉強。

     勉強した点。

    (1)マグマができるような岩石が誘拐する条件は、以下のみっつのうちの一つが満たされた場合。「岩石に外から熱が加わる場合。このとき温度が上昇する。」「岩石がマントルを上昇する場合。このとき圧力は上昇する。」「揮発性成分が混入してくる場合。このときは温度も圧力もかわらない。」(p79)

     この3つの条件がそれぞれ、プレートが貫入している日本列島の地下で行われている。

    (2)現在地球の内部で発生する熱源の大部分は、放射性物質の崩壊による。(p173)

     福島原発とおなじ原理。

    (3)関東や近畿で地層でかぎ層となっているピンク火山灰(100万年前)とアヅキ火山灰(70万年前)は、九州の藺牟田カルデラから吹き上げた火山灰。(p206)

     大噴火が、日本中を火山灰で覆った事例。

     火山災害は、非常に危険な災害とわかる。

  • 火山学。

  • 今、いろんな意味で脚光を浴びている鎌田教授の新書。氏の最近の本は、プレゼン術とか思考法とかそういったものが多いようだが、本書は氏の専門分野に関するまっとうな読み物である。火山活動という自然現象を大づかみするための道具立てがすべて解説されているので、これ一冊でも火山のことが結構わかる(というか、わかった気になる)。プレートの運動と火山活動の関係や、マントルの上昇と岩石の融解の関係など、地学に触れたことのないものには目新しい現象が解説されており、非常に勉強になる。惜しむらくは、ちょっと文章が下手くそでわかりにくい部分があるところか。

  • 読みやすい。理解し易い。

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プロフィール

1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。96年に日本地質学会論文賞受賞。

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