日本の仏像: 飛鳥・白鳳・天平の祈りと美 (中公新書 1988)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019882

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  • 仏像について書かれた作品は、仏像ガイドか美術論的な内容になることが多いですが、本作は少し変わった視点から書かれています。登場する仏像は、飛鳥大仏や法隆寺の釈迦三尊像に代表される飛鳥時代、薬師寺の薬師如来に代表される白鳳時代、奈良の大仏として親しまれている天平時代の仏像に的を絞り、なぜその仏像が作られることになったのかという当時の人々の願いや考えを中心に語られています。インドで生まれた仏教が中国を通じて日本に伝来した事が分かる神仙思想との融合や当時の女性の救済への考え方など、とても興味深かった。

著者プロフィール

1960年青森県に生まれる。1986年東北大学大学院文学研究科博士課程後期退学。東京国立文化財研究所主任研究官を経て、現在、東北大学文学研究科教授。主な編著書に『日本の仏像 飛鳥・白鳳・天平の祈りと美』(中公新書、2006年)、『仏像―祈りと風景―』(敬文舎、2014年)、『平泉の文化史3 中尊寺の仏教美術』(吉川弘文館 2021年)など、主な論文に「清凉寺釈迦如来像の胎内に見る信仰世界」(『アジア仏教美術論集 東アジアIII(5代・北宋・遼・西夏)』中央公論美術出版、2021年)などがある。

「2021年 『神像彫刻重要資料集成1 東日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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