大学の誕生〈下〉大学への挑戦 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020055

作品紹介・あらすじ

日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。そのダイナミックな展開をつぶさに描く本書の下巻は、東京と京都の帝国大学との距離を縮めようとして、官立・私立ともに専門学校などの高等教育機関が充実してゆくありさまを見る。帝国大学はその数を増し、一方で、専門学校はそのなかに序列を生じていった。そしてついに、大正七年の大学令の成立により、現在につながる大学が誕生するのである。

感想・レビュー・書評

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  • 1029円購入2011-01-25

  • 「大学」という制度が誕生するまでの歴史。国立大学と私立大学の設立経緯の違いが良く分かる。日本の大学を考えるにあたっては必読書だと思う。

  • 独特の語り口調で、帝国大学やその他大学の日本での黎明期の経緯が幅広く概観できる。
    資料が文語体で読みにくいところもあるが、かえって臨場感を増していると言えるかも知れない。
    是非とも、続編としての新制大学への移行についての歴史も大いに期待したい。

  • 上巻につづく下巻では,大正デモクラシーの進展と日本資本主義の発展をうけての高等教育需要に応えるべく,いよいよ私学の大学化,すなわち大学の誕生の瞬間を描く.

  • 上巻は帝国大学(東大・京大)中心だが,下巻は国立,公立,私立と取り上げられており,旧専門学校から大学へと発展していく成立過程を知るうえで役に立った。

  • 【推薦文】
    これはもしかして大河小説かも?!日本の大学はどのように誕生したのか、帝国大学、私立大学に続いて、東京職工学校=東京工業大学などの専門学校はどのように生まれ大学へと発展したのか、現在に連綿と続く高等教育の歴史を知る上で、お勧めの本です。

    【配架場所】
    大岡山: B1F-一般図書 377.21/A/2
    すずかけ台: 3F-一般図書 377.21/A/2

  • 帝国大学は京都に2つ目が出来たその背景と、京都帝国大学が地位を築いていくまでの歴史も今は昔の思いがします。私が京都に学んだ時期は未だ1970年でしたので、これらの歴史が色濃く残っていた時代なのだろうと感じます。また帝国大学が東北・九州と拡大していく中で、実態は未だ乏しいものであったことは驚きです。そんな中で、序列構造が生まれてくることは当たり前であったでしょう。後発のほとんどの帝大が理科系からスタートしたというのも、面白いところです。そして大学令の公布(大正8年4月)以降の私立大学群の大学昇格への動きにも詳しく、日本における大学の歴史を考える上でのスタンダードな教科書ともいうべき内容です。著者が後書きで書いているように、新書として構想されたものが、2冊にならざるを得なかったほど、重量感のある本でした。

  • 逗子図書館で読む。早稲田、慶応の順序であり、慶応、早稲田ではない。それが謎でした。慶応は、理念的に、大学を考えていました。そのため、経営的に失敗しました。有能な教員のリクルートが出来ませんでした。それに対して、早稲田は、現実に根を下ろした運営を心がけました。そのため、経営は順調であり、有能な教員をリクルートすることに成功しました。この差が、大きかったようです。再読の価値があります。

  • 和図書 377.2/A43/2
    資料ID 2011200183

  • [ 内容 ]
    日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。
    そのダイナミックな展開をつぶさに描く本書の下巻は、東京と京都の帝国大学との距離を縮めようとして、官立・私立ともに専門学校などの高等教育機関が充実してゆくありさまを見る。
    帝国大学はその数を増し、一方で、専門学校はそのなかに序列を生じていった。
    そしてついに、大正七年の大学令の成立により、現在につながる大学が誕生するのである。

    [ 目次 ]
    第6章 「東西両京の大学」
    第7章 帝国大学への挑戦
    第8章 興隆する専門学校
    第9章 序列構造の形成
    第10章 「大学令」の成立
    エピローグ 大学の誕生

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著者プロフィール

天野 郁夫
1936年神奈川県生まれ。一橋大学経済学部・東京大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。名古屋大学教育学部助教授、東京大学教育学部教授、同学部長、国立大学財務・経営センター教授、同研究部長を経て東京大学名誉教授。専攻は教育社会学、高等教育論。
著書:『高等教育の日本的構造』(玉川大学出版部、1986)、『近代日本高等教育研究』(玉川大学出版部、1989)、『旧制専門学校論』(玉川大学出版部、1993)、『日本の教育システム』(東京大学出版会、1996)、『教育と近代化』(玉川大学出版部、1997)、『日本の高等教育システム』(東京大学出版会、2003)、『学歴の社会史』(平凡社ライブラリー、2005)、『教育と選抜の社会史』(ちくま学芸文庫、2006)、『大学改革の社会学』(玉川大学出版部、2006)、『試験の社会史』(東京大学出版会、1983/平凡社ライブラリー、2007/サントリー学芸賞受賞)、『国立大学・法人化の行方』(東信堂、2008)、『大学の誕生(上・下)』(中公新書、2009)、『高等教育の時代(上・…

「2013年 『大学改革を問い直す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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