- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121020055
作品紹介・あらすじ
日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。そのダイナミックな展開をつぶさに描く本書の下巻は、東京と京都の帝国大学との距離を縮めようとして、官立・私立ともに専門学校などの高等教育機関が充実してゆくありさまを見る。帝国大学はその数を増し、一方で、専門学校はそのなかに序列を生じていった。そしてついに、大正七年の大学令の成立により、現在につながる大学が誕生するのである。
感想・レビュー・書評
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2023/10/14 「大学の誕生」 天野郁夫☆☆
大学に職を得て初めて読み解ける。新たな経験の有り難さ。(日赤も然り)
本書は長く本棚に在ったが、Parisツアーでソルボンヌ大学に触れ、ヨーロッパにおける大学の成り立ちを考えたことから本書を手に取る。
するとこれが面白い、作者の筆力に感嘆!
一橋大学経済―東大院のキャリア アイセックの先輩を想起した。
大学制度の歴史は「国家そのもの」
伊藤博文と森有礼は、「憲法」と「教育」を国家の骨格とした
① 大学 リベラルアーツ哲学+法・医・神 バカロレア資格 研究と教育
② 専門学校グランド・ゼコール 工学・農学・商学詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[初版]2009年6月25日
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA90424427 -
1029円購入2011-01-25
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「大学」という制度が誕生するまでの歴史。国立大学と私立大学の設立経緯の違いが良く分かる。日本の大学を考えるにあたっては必読書だと思う。
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独特の語り口調で、帝国大学やその他大学の日本での黎明期の経緯が幅広く概観できる。
資料が文語体で読みにくいところもあるが、かえって臨場感を増していると言えるかも知れない。
是非とも、続編としての新制大学への移行についての歴史も大いに期待したい。 -
上巻につづく下巻では,大正デモクラシーの進展と日本資本主義の発展をうけての高等教育需要に応えるべく,いよいよ私学の大学化,すなわち大学の誕生の瞬間を描く.
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上巻は帝国大学(東大・京大)中心だが,下巻は国立,公立,私立と取り上げられており,旧専門学校から大学へと発展していく成立過程を知るうえで役に立った。