ネガティブ・マインド―なぜ「うつ」になる、どう予防する (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 77
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020192

作品紹介・あらすじ

うつ病はもはや、多くの人に無縁のものではない。実際、この病気による社会的損失は甚大である。「うつ」を発生させる心の働きを「ネガティブ・マインド」と名づけ、社会心理学や認知心理学の知見をもとに、その仕組みを明らかにする。心理テストや統計を用い、具体的・当事者的な理解を目指した。ネガティブ・マインドを単純に悪者扱いせず、そのポジティブな側面にも光を当て、「うつ」にならないための考え方や方法も紹介。

感想・レビュー・書評

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  • うつ病になりやすい自己注目気質を「星飛雄馬」も所有していた。 なんのことかわからない人は本書を読むべきだろう。

  • データを元に、自己注目との関連からうつを捉える。機能不全型の自己注目から機能型の自己注目へと変えることを処方箋として提示する。

  • うつに限らずさまざまn「ネガティブ・マインド」を平易に解説した良書。
    ネガティブであることのメリットをまとめてくれている後半が、ネガティブ人間としてはありがたい。

  • S493.764-チユ-2019 300042611

  • うつに対する社会心理学的アプローチをざっくりと紹介している。
    うつに絡む質問紙もいくつか紹介されている。
    うつの発生と維持を理解する上ではよい入門書と思う。

  • 文章は分かりやすくとても良い.ただ,せっかくまとめてくれている図がいまいち分かりづらいのが多かったりする.

  • [ 内容 ]
    うつ病はもはや、多くの人に無縁のものではない。
    実際、この病気による社会的損失は甚大である。
    「うつ」を発生させる心の働きを「ネガティブ・マインド」と名づけ、社会心理学や認知心理学の知見をもとに、その仕組みを明らかにする。
    心理テストや統計を用い、具体的・当事者的な理解を目指した。
    ネガティブ・マインドを単純に悪者扱いせず、そのポジティブな側面にも光を当て、「うつ」にならないための考え方や方法も紹介。

    [ 目次 ]
    第1章 ネガティブ・マインドとは(ネガティブなマインド;うつ症状とうつ病 ほか)
    第2章 自己注目(自己注目とは;自己注目とうつ ほか)
    第3章 ネガティブ・マインドの仕組み―自己没入の中で起こること(内在他者と「行動の適切さの基準」;気分一致効果 ほか)
    第4章 ネガティブ・マインドの調節(機能型の自己注目と機能不全型の自己注目;気晴らしの効果 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 精神の専門家ではなく、日常の仕事の中で人の心に注意を払う人にとっては必読書。ネガティブ・マインドになる仕組みを知るとポジティブ・マインドのヒントがたくさん。

  • 社会心理学の立場から鬱を説明。
    鬱患者の自分としては、「たしかに」ということが多い。

    本当はこんな簡単なことしか考えてないわけがないと思う。
    新書であることを勘案しても、読者を「なるほど!!」と叫ばせるようなもう少し高度なことを書いてほしかった。

  • 気分が落ち込む「うつ状態」はどうして起こるのか。うつのメカニズムを、社会心理学の立場から解き明かそうとしたのが本書です。題名になっている「ネガティブマインド」は筆者による造語で、「うつを引き起こす要因となるこころのはたらき」とでも言えるでしょうか。
    一般に心理学では、うつが生じる原因にはいろいろな要素が複雑に絡み合っている、というように考えます。そうした出発点に立った上で、筆者は自分に注意を向ける傾向、すなわち「自己注目」を主に取り上げます。そして、自己注目と、「認知のゆがみ」という、簡単に言うと自分や他者、周りの状況などを認識するときのゆがんだ癖が、うつを引き起こすメカニズムを解説していきます。「うつ」というと、精神医学や臨床心理学の専門領域というイメージがありますが、本書はそういった立場ではない、社会心理学者からのアプローチを提示しています。そういう試みは、日本ではまだまだ珍しいものといえるでしょう。
    本書で扱っているのは、いわゆる治療のノウハウでも、またうつになってしまった患者が回復に向けて生活するためのハウトゥなどでもありません。それゆえ、ともすると本書を読んだ一般の方は「メカニズムはわかったけど、だから何?」という感想を抱くかもしれません。しかし、本書の意味するところは、「うつ」という臨床心理学が扱う現象の基礎的理解につながる部分、たとえるならば、外科や内科などの臨床医学に対する解剖学や病理学のような視点を、紹介することにあります。こういった、こころの問題の基礎的理解は、それらの治療や回復のための手法を作るうえでの基礎データとして、絶対に役立つはずです。そしてそうした理解のための枠組みは、客観的な研究手法と理論構築とを得意とする基礎心理学が、担うべきものなのだと私は思います。
    あとがきで著者が述べているように、日本の心理臨床には、臨床に対する基礎の部分がきわめて希薄です。私は臨床心理学に身をおいていますが、私も著者とまったく同じことを日々感じています。そしてそれは基礎と臨床双方の心理学にとって不幸なことだと思うのです。基礎は、臨床が日々対峙しているこころの諸現象と、臨床家が用いているツールについてもっと目を向けるべきだし、臨床は、基礎が行おうとする客観的な研究手法を排斥せずにもっと積極的に取り入れ、基礎データの提供元として利用するべきです。これから先、著者のような研究者が基礎、臨床双方にたくさん現れてほしいと願わずにはいられません。

    (2009年9月入手・2010年1月読了)

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