- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121020239
感想・レビュー・書評
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先日亡くなられたドイツ文学者のエッセイ。川本三郎氏が追悼の記事を新聞に書いていたのを読み、書棚からこの本を取り出してみた。よく知っている界隈のエピソードは楽しい。斎場の話にはちょっとドッキリ。中公新書から出ている他のエッセイもさっそく購入。
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永井荷風の「日和下駄」を下地にしたような東京ぶらぶら記。
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お風呂に入りながらちびちびと読んだ。
池内本は最高の暇つぶし。
東京各所のぶらり旅で、池内さん独特の、ちょっと身を引いたような視線(偉そうというのではない)から書いているが、官庁街や銀座などの話よりも、やはり下町や古い町並みを歩いたときのほうが、本人のこころもなごんでいるらしく感じた。 -
東京という街には色んな景色が詰まってる。
どこの駅にふらりと降りても、新旧聖俗入り混じった町がある。
ちょうど、色んな町をぶらぶら歩きたかったところだったので、いい指南書になる。ぼんやりと感じたことを本書のようにさらりと言葉にできればなおいいのだが。 -
18歳で上京したドイツ文学者の著者が、「東京の居候」感覚で、様々な街を散歩しながら、独りゆっくりと語る随想集。雑誌の連載だったようで、各章の読み切りが、それぞれ一回の散歩に対応するが、出かける街のラインナップが良く、山の手から下町まで、バランスよく配合されている。面白いことに、東京の街は、山の手下町問わず、どこを訪れても、ふたつの対立項(昭和と平成、聖と俗、漢字と横文字…)が絡み合っているのがわかる。ユーモラスにトボけた口調の中に、東京への愛情と皮肉がたんまりと込められた一冊だ。
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高校のОB いつまでも姫路を想う大先輩
わたしも後輩として 同じコースを散歩したい -
教養をもって東京を歩くとこうなる、という軽いエッセイ。ウィットもあり、洒脱でもある。