- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121020413
作品紹介・あらすじ
完全無欠な人間が完全な情報を得て正しい判断をする-これが経済学の仮定する経済人である。だが、現実にはこのような人間はいない。情報はあまりに多く、買い物をしたあとでもっと安い店を知って後悔する。正しい判断がいつも実行できるわけではなく、禁煙やダイエットも失敗しがちだ。本書は、このような人間の特性に即した「行動経済学」を経済学史の中に位置づけ直し、その理論、可能性を詳しく紹介する。
感想・レビュー・書評
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合理的判断から乖離する人間の行動心理について、諸説を数多く紹介しています。けれども、殆どは数式で表しているので、あまり実感が得られませんでした。数式を見て理解できるように、数学を再学習してから再読したい、と強く思いました。
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新書ですが、軽い気持ちで読める本ではないと思いました。
統計、微積、経済学の基礎があることが前提で書かれています。
喫煙行動を行動経済学的に考えた第4章の最後に、「間違いも犯すが、心の持ち方ひとつで変われるのも人間である。正しい情報を提供し、当人にとって望ましい選択とはなにかを知ってもらう健康教育の役割も重要になろう。人々に気持ちよくベターな道を選んでもらうのが、行動健康経済学の腕の見せ所である。」(p.190)と書かれていますが、政府はもっと行動経済学的知見を活かせないものかなと昨今の新型コロナウイルス関連の対応や発信を見ていて思いました。
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2016佐藤優が選ぶ知的ビジネスパーソンのための中公新書・文庫フェアで気になった本。
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信州大学の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB01180656
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行動経済学に興味があり読了。
とはいうものの、数式で解説される理論をなかなか理解できなかった。普段から数式に慣れている人はより理解が進むと思われます。 -
第1章 行動経済学とはなにか
第2章 時間上の選択
第3章 不確実性下の選択
第4章 アディクション
第5章 ゲーム理論と利他性
第6章 行動経済学の挑戦
著者:依田高典(1965-、新潟県、経済学) -
流行の行動経済学を歴史の観点で整理した本。学問としての発生過程、ゲーム理論との関わりなどが記されている。割引率の解説は特に詳しい。
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数式が出てくると訳がわからなくなる。数式なしでも解説できそうな概念なので残念。経済学ってなぜいつもこうなんでしょ
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●人は必ずしも合理的な行動を行わない、ということが行動経済学の肝であると理解したが、本書は数式や専門用語が多く、正直なところ難しく感じた。