イタリア旅行 (中公新書 2126)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021267

作品紹介・あらすじ

今も昔もイタリアが人気の旅行地であることに変わりはないが、旅の目的は時代によって大きく変化してきた。古代ローマ芸術への礼賛からローマやナポリが人気だった18世紀。理想風景への憧れから画家たちが田園や海辺に集い、ゴシックリバイバルの影響でフィレンツェなど中世都市にも目が向けられた19世紀。ヨーロッパを席巻したイタリア旅行ブームを追体験し、そこから生まれた多彩な文化を覗いてみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 2012/01/05

  • 本城 靖久「グランド・ツアー―良き時代の良き旅 」はグランドツアーでイタリアを訪れた英国人貴族の生態を描き,岡田 温司 「18世紀イタリアへの旅」はグランドツアーが行われていた時代のイタリアを書いた本だった.この本は,18,19世紀のイタリア旅行全般をいろいろな角度から取り上げた本.
    前掲二書で取り上げられていない,ヨーロッパ各国からの旅行者をはじめ,彼等が使ったガイドブック,書かれた旅行記,観光地の流行り廃り,母国に持ち帰ったイタリアなど様々なことが取り上げられている.私が知りたかったことはすべて出ているという気がした.出てくる人の名前や土地の名前には知らない名前も多くて,著者の博識には驚くばかりだが,反面いささか羅列的にならざるをえなかったのが残念.しかし,これほどマニアックな本が新書で出版されるのだからとても嬉しいことには変わりはないし,この本を出発点にいろいろな探索が始められそうだ.

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:237.05//Ka95

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著者プロフィール

河村英和(かわむら・えわ) : 東京大学特任准教授/イタリア建築・都市・美術史、ホテル・観光史1972年生まれ。東京工業大学工学部建築学科卒、ナポリ・フェデリコ2世大学建築学部建築史科・phD博士号修得。現、東京大学大学大学院人文社会系研究科特任准教授、東京工業大学外国語教育研究センター・イタリア語担当、イタリア観光学会(SISTUR)会員、イタリア観光史年刊(Storia del Turismo Annale)査読委員など。主著に『カプリ島──地中海観光の文化史』白水社、『イタリア旅行──「美しい国」の旅人たち』中公新書、『観光大国スイスの誕生──「辺境」から「崇高なる美の国」へ 』平凡社新書、『タワーの文化史』丸善出版など。

「2015年 『ナポリ建築王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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