河内源氏 - 頼朝を生んだ武士本流 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 180
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021274

作品紹介・あらすじ

十二世紀末、源頼朝は初の本格的武士政権である鎌倉幕府を樹立する。彼を出した河内源氏の名は武士の本流として後世まで崇敬を集めるが、祖・頼信から頼朝に至る一族の歴史は、京の政変、辺境の叛乱、兄弟間の嫡流争いなどで浮沈を繰り返す苛酷なものだった。頼義、義家、義親、為義、義朝と代を重ねた源氏嫡流は、いかにして栄光を手にし、あるいは敗れて雌伏の時を過ごしたのか。七代二百年の、彼らの実像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 現在の大河ドラマも同時代を背景としており、なんとなく読んでみた。
    ドラマ同様、登場人物が複雑で取っつきにくいのだが、読み進めるうちに徐々になれてきて、面白くなってきた。
    歴史書だけを参照しては浮かびあがってこない人物の生きざまが描かれているところに、引き込まれていくのではなかろうか。
    武家も貴族の一派であるという理解だけで、清和源氏、桓武平氏の意味するところや、豊臣秀吉が将軍ではなく関白に就いた経緯が推量でき、歴史への興味も湧いてきた。
    読み終わった後、不人気といわれる大河ドラマが面白くなったことも付け加えておきたい。

  • 1月13日 源頼朝の命日

  • 源平の戦い以前の源氏のことを知りたかったので購入。平安後期からの源氏の事情がかなりよくわかってためになった。何箇所か他者の言説を必要以上に貶める記述があったのはちょっと気になった。

  • 歴史の教科書では源氏は東国、平氏は西国と教わるが、それはある意味、東鑑史観の賜物であり、筆者は頼朝に至る源氏の一族を「河内源氏」と呼んでその常識を覆していく。
    10世紀以降、地方で私田が開墾され、開発領主または荘園管理人という立場の在地武力が形成されると、地方と中央の権門貴族を繋ぐ軍事貴族というモデルが立ち現れる。彼らは京の近郊に拠点を構え、平時においてはその武力を持って権門貴族に近侍し、地方の反乱など有事には鎮圧に赴き、地方にも勢力を張った。

  • 「武家の棟梁の条件」(野口実著)と大分被る内容だが、本書は、義家、義朝ら源氏本流とされる人々の人物評伝の趣き。天皇家、摂関家、源氏内、東国武士ら相互の縁戚、闘争、主従関係等も踏まえた叙述は魅力的。時代相は平将門の乱から頼朝挙兵あたりまで。本書の特徴として、前九年の役の前座、つまり源氏の東国扶植の画期となった平忠常の乱が詳しい点。かかる絶大なる長所がある一方、短所は彼方此方。①他説批判の品のなさ(22、88、184頁)、②引用が的確かどうか判別不可、特に、他説の掲載文献とその該当頁の不開示は不味い。
    ③為義による義朝廃嫡に関する矛盾と根拠不明な箇所(殊に138頁の1段落と3段落)、義朝が東国武士団の調停役であったとみる割には、その前提となる権威、院の近臣となる前には、摂関家との関係が切断されていたとする点に違和感がある点等々。特に②。武士団をやくざと見る見解への批判につき、多分比喩的叙述だったに過ぎない他説と、自力救済と武力保持を武士団の特徴とする著者の説とで、内容に大した違いはない。著者は比喩的表現を感情的に忌避しているに過ぎない。

    また「天皇制を諸悪の根源という結論」ありきの見解への批判は、引用対象が不明瞭、かつ著者自身が、他説の引用に際して「らしい」という伝聞表現を用いるなど、ここまで強く批判を展開できる他説か、との疑念を生ぜしめている。つまり、他説の要約の不味さへの疑念を生む叙述なのだ。実際、引用元の明示自体、大した分量でもない以上、かかる批判的叙述を用いるなら猶更、他説の明示的な引用の必要を感じる。その他の詳細な関係性の叙述が台無し。2011年刊行。著者は京都大学大学院人間・環境学研究科教授。

  • 新書文庫

  • 河内源氏 頼朝を生んだ武士本流
    元木泰雄
    中公新書
    ISBN978-4-12-102127-4
    http://www.chuko.co.jp/shinsho/2011/09/102127.html

  • そもそも武士とは何かということが気になって手に取った本。源氏に代表される武士は中央の権力と密接に結び付く中で発展してきたことが理解できた。本書は頼朝の挙兵で筆を置いているが、せっかくなら源氏滅亡まであると良かった。

  • 読了。

  • 河内源氏は有名人を輩出しているメインの血筋なんですね。義家の実像は、今東光の「蒼き蝦夷の血」でも、同様に描かれていましたよ。義朝の焦りと束の間の栄光!ドラマチックです。保元・平治の乱から頼朝旗上げまでの武士の置かれた状況が良く整理できました。

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