- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121021274
感想・レビュー・書評
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≪目次≫
はじめに
第1章 河内源氏の成立
第2章 東国と奥羽の兵乱
第3章 八幡太郎の光と影
第4章 河内源氏の没落
第5章 父子相克
第6章 河内源氏の壊滅
むすびー 頼朝の挙兵
≪内容≫
「河内源氏」は一般に言うところの「清和源氏」のことである。通説とは違う河内源氏の各世代の棟梁を詳説している。特に義家、義朝の話は面白かった。
著者のいう、武士も貴族の流れであり、当時の支配層に臣従するなかで、特に受領、地頭として生活をしていることと、平安後期から院政期の政治的流れ(戦乱など)に翻弄されていった様子がよくわかった。これを授業に取り入れるのは、ちょっと大変だが…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平安後期の河内源氏の実態を描く。「武家の棟梁論」を中心とする発展段階的な河内源氏理解を一蹴し、軍事貴族として王権・摂関家とも深い関係を持ちつつ、自力救済という側面もあわせ持ち、盛衰を繰り返すという等身大の河内源氏像を提示している。保元・平治の乱当時、源氏と平氏はまったく対等な立場ではなかったという指摘は新鮮だった。対立説への痛烈な批判が随所に織り込まれているのも、ある意味興味深かった。河内源氏を通して、平安後期政治史の良い復習になる一冊だった。
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あらためて関連書籍を紐解きたくなりました。
歴史は楽しい。
興味を引く事で溢れていることを感じます。