腎臓のはなし - 130グラムの臓器の大きな役割 (中公新書 2214)

著者 :
  • 中央公論新社
3.50
  • (2)
  • (4)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 72
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022141

作品紹介・あらすじ

一つ減っても大丈夫。そう軽視できるほど、腎臓の人体における役割は小さくない。主な働きは尿を作ることだけだが、それがなぜ生命の維持に必須なのか?一日二〇〇リットル作りその九九%を再吸収する尿生成の方法から全身の体液バランス調整のしくみ、脳と同じくらい複雑で繊細かつ壊れにくい構造、一三〇〇万人以上と推計される慢性腎疾患の治療まで。背中に収まるソラマメ型の臓器について、第一人者がすべてを解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 坂井建雄氏「腎臓のはなし 130グラムの臓器の大きな役割」、2013.4発行。著者の「血液6000キロの旅 ワンダーランドとしての人体」は面白かったです。この「腎臓のはなし」は、専門的で、私には難しかったです。尿に関わる大切な臓器で、以前は慢性腎不全は死に直結していたけど、現在は人工透析で腎臓の機能を補える。背中の両側にあって、左右それぞれ130グラム。尿は血液から作られ、尿の調節は全身の調節。これぐらいで、いっぱいいっぱいです。

  •  著者は腎臓研究の第一人者であり、本書では、腎臓の構造と機能、脊椎動物の腎臓の進化、腎臓研究の歴史についてコンパクトに纏めて分かりやすく解説しています。
     生命維持に不可欠な体液の量と成分のバランスを保つ重要な臓器ですが、二つあるから一つ減っても大丈夫と軽視されがちであること、また、メタボリック症候群から引き起こされる慢性腎疾患の患者数が1300万人(成人の8人に1人)以上と推計されていることに注意を喚起しています。無口でありながら、誠実で責任感の強い臓器と評される腎臓について知識を増やしてみませんか?

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:580392 請求記号:491.348||Sak

  • 中公新書の『肝臓のはなし』が分かりやすくて面白かったので、本書も読んでみました。
    腎臓の解剖学、生理学が中心で、結構難解でした。
    腎臓には糸球体という濾過機構があり、1日に200リットル濾過して、また尿細管から99%を再吸収して尿を生成しているとは驚きました。

    医学の専門知識がない読者に向けて、もう少し平易な内容で、腎臓病について解説してくれる本が読みたかったので、星3つとしました。

  • 108円購入2017-12-09

  • 2013/07/13

  • 健康な人が出したばかりの尿は臭くない。尿をしばらく放置すると尿中の尿素が最近によって分解されてアンモニアを生じて、それがトイレの匂いのもとになる。腎臓は尿素をただ排出するだけでなく、尿を濃くするためにも利用している。
    メタボリックは慢性腎疾患を引き起こす要因になる。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

順天堂大学保健医療学部特任教授
1953年 大阪府生まれ;1978年 東京大学医学部卒業;東京大学医学部助教授、順天堂大学医学部教授を経て2019年より現職
主な著訳書:『カラー図解 人体の正常構造と機能』(総監修、日本医事新報社);『図説医学の歴史』(医学書院);『人体観の歴史』(岩波書店);ガレノス『解剖学論集』(共訳、京都大学学術出版会);ガレノス『身体諸部分の用途について1』(共訳、京都大学学術出版会)

「2022年 『身体諸部分の用途について2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井建雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×