日本ミステリー小説史 - 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書)

著者 : 堀啓子
  • 中央公論新社 (2014年9月24日発売)
3.36
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  • 20レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022851

作品紹介

江戸後期、大岡越前の裁判小説が人気だったように、日本人は元来、謎解きが大好きだった。だが、ポーの「モルグ街の殺人」にはじまるミステリーが受容され、国産の推理小説が定着するためには長い茨の道が必要だった。黒岩涙香による本邦初のミステリー、探偵小説でデビューした泉鏡花、『新青年』と横溝正史、社会派という新ジャンルを切り開いた松本清張や「日本のクリスティー」仁木悦子まで、オールスターで描く通史。

日本ミステリー小説史 - 黒岩涙香から松本清張へ (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • ミステリー好きの割には、日本ミステリーの歴史をちゃんと勉強したことがないなぁ、と思って読んでみた作品。
    作中に出て来る作家や作品は知っているものもあれば、もちろん知らないものもあったけど、時系列で並べてみると、とても興味深かった。
    今ではミステリー作家がたくさんいるけど、確かに子供の頃はホームズやポアロなど、海外の作品をたくさん読んでいたし、小学生の頃には江戸川乱歩にはまっていた。
    そんな自分の中のミステリー小説史も感じながら、読める1冊。
    欲を言えば、もう少し近代まであると、もっと楽しめたかな。

  • 書店やテレビドラマ、映画など日常生活でミステリーに触れる機会は多い。欧米で誕生したミステリー小説がいかなる工夫の基に日本に流入し、日本固有の文化と結びつきながら発展してきたのかが読みやすくまとめられている。
    (材料系材料コース M1)

  • ミステリー好きには非常に面白く読める1冊。
    著者の専門からして、明治から大正あたりが中心かな。
    戦後に関してはわずかしか触れられていないのが残念。
    (もっとも存命の方もいらっしゃると思うので、なかなか書けなかったのかもしれませんが…)

  • 細かな知識に埋もれず大きな流れもわかりやすい。ミステリ好きな人ならもっと興奮して読めるだろう。個人的にはこの本に書かれた時代よりも後が読みたかった。積まれた新書を消化するキャンペーン⑦。

  • 20170722

  • 図書館本。89

  • もとは近代文学が専門という1970年生まれの著者による、明治から昭和中期にかけての日本のミステリ史。それなりのミステリ好きを自称しつつ、日本のもので読んでいるのは、まさに本書で取り上げられている横溝・清張・仁木悦子「以後」という私のような読者にとっては、特に揺籃期の、翻訳(というより翻案)からスタートした日々はすこぶる興味深かった。
    ミステリマニアとしての著者の経歴は寡聞にして知らないが、どこそこ大学の推理小説研究会出身、などと麗々しく書かれてはいない。それかあらぬかマニア臭さとは適切な距離を置きつつ、きちんとフェアな筆致には好感が持てる(巻末近くに至って、ややゆるみが見られるが)。資料の散逸も多いだろう大衆小説のジャンルにあって、よくぞ調べたものだと思う。
    作風が多岐に渡ろうとも、とりもなおさず「ミステリ作家」と看板を掲げる人が大ベストセラーを連発する現在にあって、このジャンルのルーツは意外なほど世に知られていない。そのことを、改めて浮き彫りにした良書と言える。

    2015/3/9〜3/12読了

  • 読了。

  • タイトルどおり我が国における推理小説の変遷と文学史に埋もれた逸話を紹介する。海外のミステリ賞候補にさえなる佳作を生み、英語圏以外の翻訳作品を手軽に愉しむことができる今があるのもここに紹介された先達の功績によるところが大きいのだろう。海外ミステリの翻訳にまつわる歴史と当時の作家たちの奮闘に多くのページが割かれている。

  • シェイクスピアからの推理小説の起源から日本の松本清張辺りまでの歴史を辿る本。
    大岡越前のような裁判モノが江戸時代は主流とか黒岩涙香氏が翻訳家、著作家として探偵小説の父に相応しいのが分かった。

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