- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121023636
作品紹介・あらすじ
誰もが近道や楽な方法を探そうとするが、結局は地道な努力しかないと思い知らされる外国語学習。だが、それでもコツは存在する。本書は、そのヒントとなる言語学の基礎知識を紹介。「語学には才能が必要」「現地に留学しなければ上達しない」「検定試験の点数が大事」「日本人は巻き舌が下手」といった間違った「語学の常識」に振りまわされず、楽しく勉強を続けるには。外国語学習法としての言語学入門。
感想・レビュー・書評
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そもそも「ある」が動詞で、「ない」が形容詞というのも、考えてみれば不思議である。
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とても面白かったです。
外国語に苦手意識がある人に、ぜひお勧めしたい一冊です。
中学校で英語を学習し始めましたが、thやrとlの発音で躓き、苦手意識から英語嫌いになってしまいました。
でも出来れば外国語を理解したいという気持ちはまだ持っていて…。そんな自分でも勉強の仕方や気持ちの持ち方次第で、外国語を学ぶ方法があるんだと、勇気付けられました。
こういう本に大学時代に出会っていればよかった思います。
英語だけでなく他の言語を一緒に学ぶと、それぞれの言語の特徴がわかって尚良いと思いました。
また、外国語学習を通じて日本語の特徴を考えていくことも面白いと思います。 -
言語学から外国語習得を考える…
専門家ではないので何とも言えないが、本書を読むと、細かな専門的な気配りが必要であると感じた。用語の使い方然り、言葉の使い方然り…
こだわりがないようで、かなりある著者ならではの辛口なコメントが小気味良い。
「終章 浪漫主義言語学への招待」は著者の言いたいことが凝縮している、と勝手に解釈。ボブも浪漫主義に憧れてしまうわけで… -
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閲覧新書 -
【序】
「線状性」=語の順番、並べ方⇔絵
文字と意味の恣意性
「二重分節性」=限られた音・単語から無限の文が作りだせる
【1】
「比較」は歴史的に同系関係が証明されている言語間でしか使えない(語族・語派)
→証明されていない場合は「対照」
【2】
共通語ピジン→クレオール
フランス語もクレオール?ガリア語+ラテン語
【3】
協調の原則
【4】
格にあわせて曲用
形容詞が名詞に近いタイプ
形容詞が動詞に近いタイプ
【5】
tense 時間の捉え方
aspect 場面の捉え方
フランス語の時制
テンスだけでなくaspectも組み合わされている
【6】
【終】 -
軽いタッチの文体ではあるが、言語研究の奥深さが分かる本。外国語学習はもともと好きだが、言語学の視点を持つと、もっと外国語の理解が早まりそうである。
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文中に出てくる某外語大学に通っているので、黒田先生の言語学の授業も履修したことがあるのですが、その授業をぎゅ、っと凝縮した感じだと思いました。あくまで概論。これだけを読んでも先生の考えを理解することはできません。ただ、黒田先生がいかに言葉と真剣に向き合っているかを感じることができます。
これをきっかけに先生の著書をもっと読んでみたい、と思いますね。 -
言語学の用語をふんわりと紹介するエッセイ集といった感じ。「協調の原理」の説明(pp81-87)が言葉足らずだと思う(あるいはそもそも著者の理解が正しくない……?)。最終章で著者は自らの立場を「浪漫主義言語学」と位置付けるが、煙に巻かれた感が否めない。
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久しぶりに言語学の本を読んだ。外国語を学ぶためにしては専門的すぎるし、言語学にしては表面をなでるだけ。でもまったく言語学を知らない人にとっては新鮮かもしれない。
著者がスラブ語の先生だからしかたないけどヨーロッパ言語が中心で、どうしても遠いなあと思ってしまう。 -
黒田さんの言語学の本は面白い。
用語はちゃんと気を遣わねばだ。
アルファベットのことも知らなかった…
いろいろ参考になった。