現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論 (中公新書 2501)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025012

作品紹介・あらすじ

二〇世紀半ばから、急速に多様化が進んだ経済学。その見取り図を示すべく、本書はマクロ経済学はもとより、行動経済学やゲーム理論、制度論といった大きな潮流を捉える。そこからは、現代の経済学の問題意識や今後の展望などが見えてくるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1219111

  • 初歩の物を交換する理由から説明してもらえるので、最初のハードルが高くなく経済学に無知でも親しみやすい。
    途中出てくる計算は頭が混乱したけど、そこは飛ばしても普通に読めます。

    経済学はそもそも人の行動が主軸なので、心理学とかと並行して勉強すると面白いなと感じた。
    沢山付箋貼ったので、まだまだ熟読頑張ります。

  • 副題の通りゲーム理論、行動経済学、制度論など現代経済学の理論発展の流れや各理論の骨子をざっと概観できる。社会科学の中でも独特の理論とポジションを発展させてきた経済学が、近年様々な研究分野の成果や手法、視点を取り入れてどのように進化してきているのかを学べる良新書。

  • 2021.11.3 読了
    現代にいたる経済学の変遷と立ち位置を俯瞰することができた。
    マクロ→ミクロ→ゲーム理論→行動経済学・神経経済学→現代経済学の発展の軌跡を手軽に追えたのはよんでよかった点。

    また、経済学の学問としての難しさも感じることができた。自然科学のように帰納的に考えることができず、演繹的な実践しか選択肢がないことと、それによる矛盾は人間の行動というものをよく表していて興味深い。

    今後はこれを通して興味をもった行動経済学の知識を深めていこうと思う。

  • 経済学の各トピックについて、どのような学問的な経路を経て現在にあるのかを書いたもの。発展(進展)の経緯など歴史的な記述が多く、ミクロ・マクロなど各トピックの説明はあっさり。

    個人的にこれまで「制度」についてあまりピンときていなかったが、第6章「制度の経済学」によってこういったものだと受け入れることが出来、またこの分野に関して興味が増した。この章だけでも読んだ価値があったと思う。

  •  経済学を勉強してみたいけど、何から手をつけたら良いかわからない。このような悩みをもった人は多いのではないでしょうか。

     本書は、経済学の初学者に最適の一冊です。ミクロ経済学およびマクロ経済学はもとより、ゲーム理論、行動経済学や神経経済学などの大きな潮流を捉え、実験や制度、経済史といった重要な領域についても解説し、経済学の大きな見取り図を示してくれます。(本書の帯より)

     経済学を勉強してみたい人は、とりあえず本書を手にとってみてください。経済学の相場観がつかめるようになり、今後の勉強の足掛かりになると思います。


    本書の構成は、以下の通りです。

    まえがき
    序 章 経済学の展開
    第1章 市場メカニズムの理論
    第2章 ゲーム理論のインパクト
    第3章 マクロ経済学の展開
    第4章 行動経済学のアプローチ
    第5章 実験アプローチが教えてくれること
    第6章 制度の経済学
    第7章 経済史と経済理論の対話から
    終 章 経済学の現在とこれから
    あとがき

    -----
    瀧澤弘和『現代経済学:ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書、2018年)
    所在:中央館2F 請求記号:081//C64//2501
    https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26632747?hit=2&caller=xc-search

  • 行動経済学やゲーム理論などの成り立ちから基礎までを概観できる。

    何かしらの経済学の入門書を一度読んでからこの本を読むと理解しやすい。

  • ミクロ経済学とマクロ経済学の説明、歴史的背景、行動経済学との関係性がわかりやすく解説されている。

  • 【こんな方におすすめ】
    ・ゲーム理論や行動経済学を体系的に理解したい初学者
    ・経済学の変遷を知りたい方
    ・経済学の主要な法則の概念や背景を理解したい方

    【知っていること】
    ・不確実性の高い意思決定を行う際は、人間のクセや法則性がある

    【知りたかったこと】
    ・インタラクティブな意思決定におけるステークホルダーの意思決定のクセ
    ・経営層の意思決定サポートや組織に合意形成に役立つ法則を学びたい

    【知ったこと】
    ・不確実性の高い意思決定はゲーム理論と行動経済学で一定の説明はできる
    ・しかし組織における意思決定については制度やメカニズムによって法則が異なる
    ・人間科学の範疇で経済を考えていくことが大切

    【率直な感想】
    ・期待していたことを、期待していた深度で学ぶことはできなかった
    ・最初から想像していたが、アカデミックな内容が特に序盤に多いため、どうしても眠くなってしまう
    ・わたしのように、明日の仕事に活かしたいと思う方が別の本をおすすめしたい

  • 20190907 中央図書館
    挿入される図が、とてもわかり易い。

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著者プロフィール

中央大学経済学部教授.東京大学大学院経済学研究科単位取得退学.東洋大学経済学部助教授,経済産業研究所フェロー,多摩大学大学院准教授,東京大学大学院COE プロジェクト(統合型ものづくりシステムの研究)特任研究員等を経て,2010 年より現職.著書に『現代経済学――ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書),『経済政策論』(共著、慶應義塾大学出版会),Diversity of Experimental Methods in Economics (共編,Springer),訳書に青木昌彦『比較制度分析に向けて』(共訳),ジョセフ・ヒース『ルールに従う――社会科学の規範理論序説』(以上,NTT 出版),デイヴィド・ルイス『コンヴェンション――哲学的研究』(慶應義塾大学出版会)などがある.

「2021年 『新版 市場を創る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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