火付盗賊改-鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」 (中公新書 2531)

著者 :
  • 中央公論新社
3.10
  • (1)
  • (2)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 62
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025319

作品紹介・あらすじ

江戸の放火犯・盗賊・博徒を取り締まった火付盗賊改。時の権力者や大盗賊たちとの関わりも絡め、功罪相半ばした活動の実態に迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 江戸市中のみならず関八州の強盗や盗人、放火犯を捕らえる役目の火付盗賊改について、彼らの活躍や悪事、評判などをまとめた一冊。
    小説や時代劇で有名だった長谷川平蔵の実像だけでなく、平蔵のライバルだった改役や、大坂町奉行だった矢部定謙、「賤のをだ巻き」を書いた森山孝盛についても、彼らがどんな役人だったかなど、色々な史実をもとに描かれており、なかなか面白い。平蔵って実はこうだったんだとか、矢部の大阪での部下だった大塩平八郎はどんな人だったのかなども描かれている。

  •  火付盗賊改の成り立ちから消滅までを描いた本書。

     本書を読んで、改めて火付盗賊改の貧弱さ(町奉行や他の幕府組織に比べて)を確認した。

     持ち出し(自費)が多く、むしろ成りたくない厄介な役職であった事は確かである。

     そんな中、中山勘解由・長谷川平蔵・矢部定謙の有能な3名を始め、歴代長官が四苦八苦していたのは明らか。

     ・・・もう少し財政的に何とかならなかったのだろうか?

  • 江戸の放火犯、盗賊、博徒を取り締まった火付盗賊改。時代小説では颯爽たるイメージだが、江戸の庶民には評判は芳しくなかった。鬼平・長谷川平蔵などは例外的であった。

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2531/K

  • 江戸の放火犯・盗賊・博徒を取り締まった火付盗賊改。時の権力者や大盗賊たちとの関わりも絡め、功罪相半ばした活動の実態に迫る。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

高橋義夫

一九四五年千葉県船橋市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。月刊誌の編集者を経て、執筆活動に入る。『闇の葬列――広沢参議暗殺犯人捜査始末』『秘宝月山丸』『北緯50度に消ゆ』『風吹峠』で直木賞候補に。九二年「狼奉行」にて直木賞(第一〇六回)を受賞。著書に『御隠居忍法』シリーズ、『花輪大八湯守り日記』シリーズ、『けんか茶屋お蓮』シリーズ。ほかに、最上義光の生涯を描いた『さむらい道』、義光の妹・義姫の立場から伊達と最上両家の相剋を描いた『保春院義姫』など多数。

「2020年 『さむらい道(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋義夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×