物語 ナイジェリアの歴史-「アフリカの巨人」の実像 (中公新書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025456

作品紹介・あらすじ

歴史家トインビー曰く、アフリカはサハラ砂漠南縁を境に、北のアラブ主義と南のネグロ主義に分けられるという。唯一この分割線をまたぐ国がナイジェリアであり、「二つのアフリカの問題」の縮図といえる。ナイジェリアは、経済・人口ともにアフリカ最大の国である一方、民族独立戦争であるビアフラ内戦を経験し、近年ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムへの対応に追われている。アフリカの縮図たるこの国の歴史を辿る。

感想・レビュー・書評

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  • 一読して、なぜ、南北を一つの国にする必要があったのか。南部の富で北部を開発したいというイギリスの植民地支配の都合以外に。イスラム教とキリスト教、北部と南部、民族同士の対立を無理に一つの枠に収めようとしたのが、長きに渡る混乱と対立の原因と思えてならなかった。2019年の大統領選挙には、海外のディアスポラの支持を受けた国際経験豊富なエリート政治家候補もいた。SNSで選挙資金を集め、政策を訴える新手法で選挙を戦い、地域的、民族的感情を乗り越え、古いパトロン=クライアント関係を断ち切り、新しいナイジェリアの未来を創るために自分たちに投票をと都市部の若者に訴えたが浸透しなかったとのこと。ただ、変わろうとする萌芽とは言えるのではないか、と。室井義雄 ビアフラ戦争 山川出版社、白戸圭一 ボコ・ハラム 新潮社 2017、は手に取りたいと思った。また、オバサンジョやフェラ・クティについても調べたいと思った。

  • これだけの大国なのに、1960年の独立後、体制が固まってきたのはごく最近なのには驚き。混乱の要因である地域間対立の経緯について、時系列的に丹念に説明している。オバサンジョ元大統領に対する評価など、関心の高いいくつかの事柄にあえて触れていないもどかしさを感じた。まだ流動的な部分が多いのかもしれない。

  • ・イギリス人による探検・奴隷貿易の時代
    ・イギリス植民地時代
    ・独立後の内紛と混乱と経済成長
    という経過をたどってきたナイジェリアの歴史がわかりやすく読める。

    ナイジェリアはかなりの規模を誇るそうだが、恥ずかしながらまったく知らなかった

  • 244.5||Sh

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2545/K

  • アフリカ最大の経済、人口を持つ国ナイジェリア。サハラ交易から説き起こし、探検、奴隷貿易、植民地化を経て独立後の現在までを辿る

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著者プロフィール

島田周平

名古屋外国語大学世界共生学部教授.1948年富山県生まれ.1971年東北大学理学部地理学科卒.理学博士.アジア経済研究所,東北大学理学部助教授,立教大学文学部教授,東北大学教授,京都大学教授,東京外国語大学特任教授等を経て,現職.京都大学名誉教授,アジア経済研究所名誉研究員.日本地理学会賞(優秀賞),大同生命地域研究奨励賞.

「2019年 『物語 ナイジェリアの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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