日本近現代史講義-成功と失敗の歴史に学ぶ (中公新書)

制作 : 山内昌之  細谷雄一 
  • 中央公論新社
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025548

作品紹介・あらすじ

明治維新から150年余り。日本近現代史の研究は日々蓄積され、塗り替えられている。日本国内の閉じた歴史にとどまるのではなく、世界史と融合した新しい歴史を模索する流れが強まっている。明治維新に始まり、日清・日露戦争、第2次世界大戦、東京裁判と歴史認識問題、そしてポスト平成に向けた歴史観の問題まで。特定の歴史観やイデオロギーに偏らず実証を旨とする、第一線の研究者による入門14講。

感想・レビュー・書評

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  • 高校生に近現代史を教える中でもっと詳しく近現代史を知らなければと思い購入した本書。高校1年生以来、日本史を学んで来なかった自分でも、教科書の基礎的な知識の隙間を埋めるように簡潔に書かれているため理解がとても容易だった。
    主観によるイデオロギー対立を乗り越え、まずは自分がどんな主張を持っていようとも、歴史を真摯に見ることは大切であると再認識できた。

  • 左右どちらかに偏ることなく、丁寧に日本の近現代史を俯瞰することができました。
    それにしても朝鮮という国が、遥か昔より様々な国々から翻弄されてきたこと…。その悲しさを改めて知ったように思います。その理由が単なる地勢的なものなのか、民族としての弱さなのか…。

  • 特に植民地経営の項が、目からウロコガ落ちたようにわかりやすく有益だった。

  • 明治維新から戦後日中関係までを概観。単に史実をなぞるだけでなく、各章の筆者がそれらの意義について総括を試みている点が特徴。各章の参考文献も挙げられており、より知見を深めたい初学者にもやさしい。序章と最終章ではマクロ的視点から近現代史を俯瞰し、歴史学の意義や歴史認識の在り方について一石を投じている。これらの論考も大変興味深い。

  • 学生時代の歴史の授業では,どうしても手薄になってしまいがちですが,今の日本にとっても重要な現代史を,一通り学ぶことができます。

    一流の学者の方が執筆しておられることもあり,なかなかすらすらとは読み進められないところもありましたが,ニュートラルな記述でありつつ,こういう見方もあるのかと非常に興味深かったです。

    特に対外関係に関する歴史について,諸外国それそれの事情があり,一筋縄でいかないのも当然だと妙に納得しました。
    今後の日本のありようを考える上でも,歴史を知ることは必須だと感じました。

  • 日本近現代史講義というタイトルだが、主に扱っているのは東アジアとの関わりについて。日本の近現代史を扱おうとすると、自然とそうなってしまうのだろうけど、ややタイトルがミスリードであるような気がした。

  • 近現代史は日本史A・Bともに扱う時代であり、現代社会の諸問題に直接関連する事柄も多いため、勉強の必要性を痛感しているところです。
    おすすめ(?)は第11章の木村幹「日本植民地支配と歴史認識問題」です。
    植民地及び植民地支配とはどういうものなのかをしっかり確認してから議論することが大切であると感じました。
    大変参考になる論考です。

  • そもそもこの本が成立したのが、歴史から政治への知恵を得ようという国会議員の企画だったとのこと。こうして歴史から学ぼうとする政治家の存在に嬉しくなった。
    各時代の歴史の専門家が講義しているだけあって、微細な事実の迫力はしっかりしている。かつ、それぞれの先生がこの短い講義で「今何を伝えるか?」に絞ってくださっているので、事実に溺れるのではなく、学びを受け取りやすい。
    結果、ここまで長いスパンで、特に朝鮮と中国、アメリカ、ロシアと日本の関係について考えさせられる内容になっている。

  • 「歴史に学ぶ」とはどういうことなのかを突きつけられた。
    後知恵バイアスのメガネを外すのは難しいことである。
    しかし,左からでも右からでもなく,フラットに事実をつぶさに観察することで"いま,ここ"にある問題への教訓を引き出すことができる。

  • 対華21カ条の要求で中国に反日感情を植え付け、英米に対日不信感を植え付けた。その後の、山東出兵、満州事変、日中戦争、仏印進駐、太平洋戦争につながるナショナリズムの暴走の原点と言えるだろう。15年戦争は日本が拡大路線をとらずに行動を抑制すれば避けられた戦争だった。戦後の日本は反省をして常に行動を抑制してきた。内政においても戦後の日本は自由、民主主義、人権、法の支配というものを擁護する価値観を国是をした。それが平和国家としての誇りだ。それを守っていくにはどうすればいいかを学ぶのが近現代史を学ぶ最大の意義だと思う。

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著者プロフィール

1947年、札幌市に生まれる。北海道大学文学部卒業。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、東京大学助教授、ハーバード大学研究員、東京大学教授・同中東地域研究センター長などを経て、現在、武蔵野大学国際総合研究所特任教授。東京大学名誉教授。フジテレビジョン特任顧問と三菱商事顧問を兼ねる。国際関係史、中東イスラーム地域研究を専攻。司馬遼太郎賞受賞、紫綬褒章受章。著書に『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)、『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)、『岩波イスラーム辞典』(共編、毎日出版文化賞)などがある。

「2019年 『日本近現代史講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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