音楽の危機-《第九》が歌えなくなった日 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121026064

作品紹介・あらすじ

コロナ禍による演奏機会の激減で、かつてない窮地を迎える音楽の現場。私たちが愛した文化のゆくえは。その最前線と未来を見つめる。

感想・レビュー・書評

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  • 緊急事態宣言下の2020年4~5月という極めて短期間に執筆された新書。コロナ禍での音楽というテーマを通じて、現代文化自体の問い直しが試みられている。コロナ禍での思想を後世に伝えるドキュメントとしても、貴重な作品になるだろう。

  • p.2023/6/21

  • 音楽の未来?コロナで気づいた音楽文化のゆくえは

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=B19992

  • ふむ

  • コロナ渦中にあって三密の音楽活動はライブが不可能になった。音楽はネット配信で大丈夫という声の中、そもそもの音楽の存在理由や成り立ちから空気の共有の必要性を説く。必要な三密をどのように解消するか課題である。

  • コロナ禍を音楽の歴史を踏まえて眺める、新たな観点を得られる本。ベートーヴェンの第九を主題に持ってきているのも新鮮だった。

  • 読書会課題本。「今はコロナだからしょうがない」との名目で活動の機会を完全に奪われてしまった音楽家たち。「今はコロナだから」と、仕事と収入を絶たれ、出口の見えない状況の中、精神を病んで自らの命を絶ってしまった俳優や音楽家たち。そもそも劇場やコンサートホールとはどういう場所だったのか?芸能活動の歴史はどういうモノだったか?感染対策をうるさく言われる昨今、音楽活動はどうあるべきか?を論じた本。共感するところ反発を覚えるところが半々という感じだった。

  • コロナ禍の最中における、またコロナ禍の終息後におけるクラシック音楽のあり方について、今までのクラシック音楽の歴史を踏まえつつ、今後の展望が語られている。それは、ある意味でひどく勇気のあることであると言えよう。後出しジャンケンでは何とでも言えるからだ。その点だけを取ってみても、この小冊が持つ意味はたいへんに大きい。

  • 760-O
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著者プロフィール

1960年京都生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は近代西洋音楽史。著書に『リヒャルト・シュトラウス 人と作品』(音楽之友社、2014)、『音楽の危機』(中公新書、2020、小林秀雄賞受賞)、『音楽の聴き方』(中公新書、2009、吉田秀和賞受賞)、『西洋音楽史』(中公新書、2005)、『オペラの運命』(中公新書、2001、サントリー学芸賞受賞)、共著に『すごいジャズには理由がある』(アルテスパブリッシング、2014)など。

「2023年 『配信芸術論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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