暗殺の幕末維新史-桜田門外の変から大久保利通暗殺まで (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 96
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121026170

作品紹介・あらすじ

明治維新は近代日本の原点とされる。だが、日本史上、これほど暗殺が頻発した時期はない。尊攘論の洗礼を受けた者たちはなぜ暗殺に走ったのか。大老井伊直弼暗殺から内務卿大久保利通に至る国家の首班、外国人、坂本龍馬なのど“志士”、さらには市井の人々が次々に標的となる…。事件のリアルな実相と世間の反応を描くとともに、後世、一方で暗殺者を顕彰し、もう一方で忌避した明治国家の対応を詳述。闇から見つめる幕末維新史。

感想・レビュー・書評

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  • 面白いし、大変勉強になったのでニ度三度読み返しそう。幕末の敵味方の思想の変遷は不勉強でまだまだ理解が難しいところがありますが、個人的には幕府側に同情的な見方になってしまいます。薩摩・長州はあまり好きになれないなぁ。

  • 210.58||Ic

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2617/K

  • <目次>
    序章   繰り返されてきた暗殺
    第1章  「夷狄」を排除する
    第2章  「人斬り」往来
    第3章  「言路洞開」を求めて
    第4章  天皇権威の争奪戦
    第5章  維新に乗り遅れた者たち
    第6章  ”正しい”暗殺、”正しくない”暗殺
    終章   それでも続く暗殺

    <内容>
    幕末から明治初めにかけての暗殺についてのみ紹介した本。暗殺=いわゆるテロ、だが、伊藤博文や井上馨など、明治の元勲たちもみんな幕末は「テロリスト」。大久保や西郷も然り。自分の考えだけを推し、人の意見は認めない。哀しい時代だったのだ。

  • 概ね20年間程度になるのだと思うが、幕末から明治維新の“暗殺”という事柄に関する事典のような様相も呈する一冊で、同時にそうした営為の社会での受け止められ方の変遷というようなことも論じられている。これまでに「無かったかもしれない?」という角度から、幕末や維新を論じるということになるのかもしれない一冊だ。
    それにしても、この「幕末・維新」という時期に関しては、驚く程に多くの(未遂も含めた)暗殺事件が発生している。が、それらに関しては少しずつ“性質”を変えながら続いていたという面も在る。そういうことが論じられているのが本書だ。
    更に本書は、事件関係者の「扱い」が「後年に如何なった?」に言及が在る。幕末期の色々な事件に関わった人達で、明治時代の或る時期に至って、“功労の在った人物”という取り扱いになって、位階を贈られる、靖国神社に合祀される、場合によって御本人を祭神とする神社が所縁の地に起こるというような例が生じている。或いは立派な墓碑で御本人の事が伝えられているというような例も見受けられる。そういうことが加えられている部分が本書には多い。それも興味深く読んだ。
    こういうような「事典的」な要素も在るような形で論じられている一冊は、手元に置いて時折参照して記憶を喚起するために役立たせるという使い方も出来るであろう。
    様々な事件に満ちていて、少し「判り悪い?」という感の「幕末・維新」という時期を知る上で、本書は「好き道案内」になり得ると思う。

  • 幕末から明治にかけて政治に対して暗殺がどのような影響を及ぼしたかよくわかった

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著者プロフィール

一坂太郎

萩市立博物館高杉晋作資料室室長。1966年兵庫県芦屋市生。大正大学文学部史学科卒業。歴史研究家。著書『幕末歴史散歩 東京篇』『同 京阪神篇』(以上中公新書)、『高杉晋作』(文春新書)、『坂本龍馬を歩く』『高杉晋作を歩く』(以上山と渓谷社)、『司馬遼太郎が描かなかった幕末』(集英社新書)、『わが夫坂本龍馬』(朝日新書)ほか多数。

「2020年 『暗殺の幕末維新史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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