ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産 (中公新書 2813)

  • 中央公論新社 (2024年7月22日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121028136

作品紹介・あらすじ

『種の起源』で進化論を唱え、科学に革命をもたらしたチャールズ・ダーウィン(1809~82)。後代の思想、社会観にも影響を与え続けてきた。だが、大発見は進化論にとどまらない。人類の起源、感情の由来、性淘汰、動物の心理、新種の化石の発掘、サンゴ礁の形成、家畜・作物の品種改良、花と昆虫の関係――。本書は、ダーウィンの劇的な生涯を辿り、進化論の本質、彼の偉業を紐解く。旧来のイメージを刷新する。

感想・レビュー・書評

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  • ダーウィンについての評伝。著名な進化論だけではなく、地質学、植物学、ミミズなど幅広い領域について、今日にも示唆を与えるような業績を残していたことがよく分かった。

  • ダーウィンについての評伝。進化論という程度しか知らないが、その背景となる研究の膨大さと、調査の緻密さ、フジツボ、蘭、珊瑚礁の生成、植物生理学、論文の執筆など5人いたという煽りが正しいくらい多岐に渡る現代に繋がる研究を残したことが改めて分かる。
    進化という概念自体疑問視される時代に、性淘汰や人の遺伝にまで正鵠を射た視点を持ちえた偉大さを学ぶ。

  • ダーウィンの進化論以外の生物学者としての最初はビーグル号で回り、イグアナ、フジツボ、ハト、ランの徹底した観察、世代にわたる後輩、実験を通じた生態の発見、進化に結びつく形態の発現を見抜く、単に頭がいいということではなく、自宅でここまで徹底的にやり切った、またこもるだけではなく文通で交流したたぐいまれなる学者であることを示す。

  • あとがきでも記載あったように、この伝記は時系列ではなくダーウィンの経験と考え方を分岐しているため、読みやすかった。性淘汰の観点について、現代の研究結果からどういう見解になっているのかもっと調べようと思った。

  • ダーウィンの学説と共にダーウィンの生い立ちや性格を語ってくれる!多分後者がメイン。

    天才でありながら慈悲深いダーウィンの冒険や研究を追体験できてすごく楽しかった、進化論も読んでみようと思う

  • これは面白い。ダーウィンがこんなに素晴らしい、多興味で多作な研究者であったとは、全く知らなかった。素晴らしい観察と実証実験に感服しました。偉大です。

  • ダーウィンのすごさは、検証の徹底さ。
    とれる限りのサンプルをすべて比較し体系化し、
    一般化していく。
    その際、多方面の研究者や、アマチュアのネットワークを使い、手紙で情報交換や、サンプルの依頼を行う。

    地学などの知見から、膨大な時間をかけることで、変化がおこることをつきつめていった。


  • サンゴが大地を創り、ミミズがそこを耕す。
    29年に渡り実験を継続して真実を知ろうとする姿に感銘を受けた。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000071691

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著者プロフィール

高知大学農林海洋科学部准教授。著書に『すごい進化』(中公新書、2017年)ほか。

「2018年 『繁殖干渉 理論と実態』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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