西郷従道 維新革命を追求した最強の「弟」 (中公新書 2816)

  • 中央公論新社 (2024年8月20日発売)
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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784121028167

作品紹介・あらすじ

幕末期、兄隆盛・大久保利通のもと尊攘派志士として活躍した従道。20代半ばで欧州視察後、台湾出兵で派遣軍トップとして平定する。西南戦争では反乱軍指導者の兄に背を向け、陸軍卿代理として国家建設を優先。隆盛自刃後、謹慎するが天皇に請われ復帰。海相を長期に務め、日清戦争時には陸海相兼務するなど軍事的指導者、さらに元老として政府の中枢を担った。死するまで首相待望論があったが、賊将の弟と固辞し続けた志士の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 西郷隆盛の弟と息子ら一緒に写る写真 福岡県で見つかる|NHK 鹿児島県のニュース(2023年12月19日)
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20231219/5050025569.html

    ◆顕官求めず大業の責務継承[評]根井雅弘(京都大教授)
    <書評>『西郷従道(じゅうどう) 維新革命を追求した最強の「弟」』小川原(おがわら)正道 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/354145?rct=book

    西郷従道|近代日本人の肖像 | 国立国会図書館
    https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/86/

    西郷従道 | 観光スポット | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ
    https://www.kagoshima-yokanavi.jp/spot/10112

    慶應義塾大学法学部 小川原正道研究室
    http://fs1.law.keio.ac.jp/~ogawara/

    西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」 -小川原正道 著|新書|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/shinsho/2024/08/102816.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      軍人って好きになれないんだけどね。
      軍人って好きになれないんだけどね。
      2024/09/17
  • 偉大な兄隆盛、大西郷と比して小西郷として影の薄い明治の元勲の一人西郷従道。偉大な兄と政府の間で明治維新後の政府の重鎮。調整役として実力を発揮した男の生涯。

  • まえがき――「大西郷」と「小西郷」



    第1章 幼少期から陸軍官僚への道程

    1 茶坊主から志士へ 貧窮のなかで

    2 欧州視察、陸軍官僚へ 新知識への期待

    3 征韓論政変 なぜ隆盛に従わなかったか

    4 台湾出兵 派遣軍トップ暴走の真意



    第2章 西南戦争と兄・隆盛の死

    1 不満と蹶起、近代日本最大の内戦へ

    2 西南戦争下の陸軍卿代理 弾薬確保と不平士族警戒

    3 終戦後の謹慎 イタリア在勤命令と大久保利通暗殺

    4 文部・農商務行政の時代



    第3章 日本海軍建設と日清戦争

    1 陸軍将官から初代海相就任 海軍の整備と増強

    2 日清戦争の戦争指導体制

    3 戦時下の任務 秩序維持のために

    4 戦後の海軍拡張と宮中関係



    第4章 政治家としての軌跡 宰相待望論と兄の「罪」

    1 「元勲級指導者」八人の一人 度重なる入閣

    2 国民協会の結成へ 体制内組織の中心

    3 離脱と海相復帰 天皇の嫌悪

    4 内相時代の内地雑居 反キリスト教対策



    第5章 晩年と私生活

    1 首相への推薦と幻の組閣

    2 民間の社会改良運動へ 板垣退助との協同

    3 隆盛の復権、妻子たちとの日々

    終 章 「道」に従って
    1 病と死のなかの喜び 甥の授爵

    2 評価と遺産 兄を背負い続けた人生

  • 西郷従道は経歴程度しか知らなかったが、本書は、膨大な資料を読み解きながら、その華やかな経歴の背後にある兄・隆盛の存在、国家や「維新」への信念、家族への愛情などを明らかにしている。近代日本建設の新たな側面を学ぶことができた。

  • 「賊将の弟」は、いかに明治の世を生き抜いたのか。幕末期、兄隆盛・大久保利通のもと尊攘派志士として活躍した従道。西南戦争では叛乱軍指導者の兄と敵対。その後、謹慎するが天皇に請われ海相等を長く務め、元老として政府中枢を担う。

  • 佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
    https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD08315576

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000071875

  • 情、謙虚さ、それが国を作る一助になったのかもしれない。

  • 西南戦争は西郷隆盛の本意ではなかった

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01433044

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/719132

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2816/K

  • 【請求記号:289 サ】

  • 尊攘派志士は台湾出兵で派遣軍トップに。西南戦争では兄隆盛に抗い軍指導者・元老へ。だが首相は賊将の弟と固辞し続けた人望篤き生涯

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著者プロフィール

小川原 正道(おがわら・まさみち):1976年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門は日本政治思想史。著書に『福沢諭吉――「官」との闘い』(文藝春秋)、『福沢諭吉の政治思想』(慶應義塾大学出版会)、『小泉信三――天皇の師として、自由主義者として』(中公新書)、『福沢諭吉 変貌する肖像』(ちくま新書)、『日本政教関係史』(筑摩選書)など。

「2024年 『「信教の自由」の思想史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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