昭和歌謡史 古賀政男、東海林太郎から、美空ひばり、中森明菜まで (中公新書 2818)

  • 中央公論新社 (2024年8月20日発売)
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  • 本 ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121028181

作品紹介・あらすじ

日本人の心を踊らせ、泣かせてきた昭和の歌謡曲。その礎は中山晋平、西條八十に始まり、三大作曲家の古賀政男、古関裕而、服部良一によって確立する。時は戦争、敗戦、高度成長へと進み、視聴手段もレコード、ラジオからテレビへと進化する。本書は音楽家が残した一次史料を歴史学の手法を用いて検証。各曲が生まれた背景とその特徴を炙り出す。藤山一郎、笠置シヅ子、山口百恵……。人はなぜ昭和歌謡に魅了されるのか。

感想・レビュー・書評

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  •  いつも利用している図書館の新着本リストを見ていて、何の工夫もないベタなタイトルですが、ちょっと気になって手に取った本です。
     歳をとるにつれて、自分の好みの音楽は “歌謡曲” なんだと感じることが増えましたね。もちろん、昭和歌謡が生まれた当時は私の祖父母の時代ですが、私が幼いころは昭和真っただ中、テレビの “歌番組” の最盛期でしたから、本書で語られている時代感はよくわかります。

  • 著者の、戦前流行歌愛を存分に感じ取る事ができる一冊。

  • 昭和歌謡の歴史を詳細に記載。変な先入観はなく、膨大な資料をもとにした解説。筆者が所蔵する貴重な資料も開示されている。相当なコレクターかもしれない。

    チラッとしか聞いたことのない昔の歌手、知らなかった歌手、作曲家、作詞家、昔の徒弟制度みたいなレコード会社の体制、流行してこその存在意義、戦時中の軍部や内務省との関係など、とてもわかりやすい解説だ。綺麗事では済まされないこと…

    ざっと読んだだけで昭和歌謡の流れがわかった気になるが、それは間違いだろう。世相や雰囲気は日本史と絡めながら理解に努めなければならないのだろう。

    筆者は真面目に解説しながらも、歌への愛があることを感じられる書き振りだ。

    読了180分

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000071877

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01433069

  • ふむ

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/719134

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2818/K

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。中央大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。中央大学文学部日本史学専攻兼任講師を経て,現在は日本大学商学部准教授。専門は日本近代史。
2018年度のNHK大河ドラマ「西郷どん」軍装・洋装考証。2020年度のNHK連続小説ドラマ「エール」風俗考証を担当。「武田鉄矢の昭和は輝いていた」(BSテレ東)などテレビ出演多数。
主要著作に
『洋服・散髪・脱刀』(講談社選書メチエ,2010年)
『明治国家の服制と華族』(吉川弘文館,2012年)日本風俗史学会江馬賞受賞
『京都に残った公家たち』(吉川弘文館歴史文化ライブラリー,2014年)
『三条実美』(吉川弘文館,2016年)
『帝国日本の大礼服』(法政大学出版局,2016年)
『公家たちの幕末維新』(中公新書,2018年)
『古関裕而』(中公新書,2019年)ほか。

「2021年 『セーラー服の誕生 女子校制服の近代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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