英国スパイ物語 (中公選書 31)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121100313

作品紹介・あらすじ

ボーア戦争からはじまるイギリスの20世紀は、二つの世界大戦とロシア革命への対応を柱に、一大情報戦争の時代でもあった。それを現場で担った情報機関と、闇にかくされたスパイの群像を多くの史料をもとに、本書は詳しく追っていく。 
敵の組織に潜入して情報を得るために彼らが行った手法の数々、相手を欺くため周到な準備のうえに行われた大がかりな秘密作戦の全貌。それらは敵の行動原理と指導者の心理を読み切ったうえで展開される息づまるドラマであり、本書にて縦横に描かれる。 そして、一筋縄ではいかない二重スパイの群像、情報戦に欠かせない暗号解読者たち。飛び抜けた能力と行動力、エキセントリックともいえる奇妙な人間性を宿した彼らの実像は、戦争と革命の時代を背景に、本書で次々と明らかにされていく。 
相手国(ソ連、ナチスドイツ)のスパイや治安組織との暗闘にも筆が割かれており、本書はまさに、特異な20世紀裏面史といえるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:391A/Ka96e//K

  • 2018.10.10-11.10ごろ

  • 能力と魅力あふれるスパイたちの活動を二度の世界大戦とロシア革命期を中心に活写。暗号解読のスリリングな事情にも触れた決定版

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著者プロフィール

かわなり よう 1942年生まれ。法政大学名誉教授。北海道大学文学部英文科卒業、東京都立大学大学院修士課程修了。社会学博士(一橋大学)。現代スペイン学会会長。ロンドン大学客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員、マドリード大学客員研究員を歴任。書評家。武道家(合気道6段、居合道4段、杖道3段)。著書等に『スペイン通史  シリーズコンパクトヒストリア』(丸善出版、2020年)、『スペイン内戦〈一九三六〜三九〉と現在』(川成洋、渡辺雅哉、久保隆 編、ぱる出版、2018年)、『英国スパイ物語  中公選書』(中央公論新社、2018年)、『イギリスの歴史を知るための50章  エリア・スタディーズ ヒストリー』(川成洋 編著、明石書店、2016年)、『スペイン文化事典』(川成洋、坂東省次 編、セルバンテス文化センター東京 編集協力、丸善出版、2011年)ほか多数。



「2021年 『英米文学、多彩な文学解釈への誘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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