- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121500564
作品紹介・あらすじ
誰をも幸福にしない霞が関というシステム-その元凶、"身分差別"人事。キャリア/ノンキャリア、事務官/技官。そして官もひれ伏す政という雲上界。不透明な腐敗の構造にメスを入れる。
感想・レビュー・書評
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たかが4年勤めただけで偉そうに、とか、辞めたから言いたい放題言えるけどさ…、とか、少し思っちゃうところもあるのだが、霞ヶ関の不条理、不合理は確かに存在し、本来の、国民への奉仕という目的に適わない状況が一部であれ続いている以上、耳を傾けるべき意見も多々ある本ではあると思う。
あと、国家公務員法絡みの、キャリア制度のカラクリなどは、なかなか一般の人にはわからない仕組みなので、平易に紹介されていた点も良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とりあえず斜め読み。主に官僚のこれまでの人事(どんな人が偉くなりやすいか)について書かれている。内部構造について詳しく、数字を踏まえた具体的な話が多く参考になった。読んでいて辛かった。
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変な政策を通る理由-答え「早く帰りたいから」
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尊敬する人(キャリア)のあの性格形成の一端を見た気がする
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おもしろかった。官僚の出世システムや内部事情についてはいろんな「暴露本」が出されていて、今更真新しい情報はそんなになかったけど、官僚の近年の不祥事をおさらいする目的で読みました。
挿入されているエピソードはどれもすごくおもしろいです。
特におもしろかったのが旧通産省であったという「4人組事件」。
なんでも若手の官僚が選挙に打って出るというので、箔つけのためだけに慣例を破って7年くらいすっ飛ばした重役職につけたため、省内ですったもんだがあって…うんぬんという話。
この時選挙に出るために官僚を辞しているのが、棚橋泰文自民党総裁候補「候補」。しかもこの人、父親は事務次官経験者だし、祖父も政治家という。なんとも華やかな…。
官僚の考え方については、次の言葉に要約できると思います。
「官僚は何か真新しいことを始めてみても、給料が増えるわけでも何でもない。それどころか余計な波風を立てたというので後々不利になる可能性の方がずっと高い。それならば何もしない。上から命じられたことを粛々とこなす。そうすれば早く帰れる。ただそれだけのことだ。」
大部分の官僚は普通の人で、できればやりがいのある仕事をやりたいと思っているんですけどね。
ただそうはいかないのが現状なんですよね。きっと。 -
3/21