アイドル政治家症候群: 慎太郎、真紀子、康夫、純一郎に惹かれる心理 (中公新書ラクレ 74)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121500748

作品紹介・あらすじ

特定の政治家に寄せられる熱狂的な支持。高い人気の秘密は一体何なのか。彼らのパーソナリティーを、最新の理論を用いて徹底的に分析し、同時に新しい政治現象を検証する。

感想・レビュー・書評

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  • パーソナリティの類型で、政治家を切る。
    とはいえそれに拘泥するのでない。非常に判りやすい。
    大半はパーソナリティの話なのだが、最後にそこから総いじめ社会的な「アイドル政治家」に触れる。
    薄いが、面白かった。

  • 石原慎太郎、田中真紀子、田中康夫、小泉純一郎の4人を心理学的に分析。田中康夫は「演技性パーソナリティ」=注目されることがすべて。田中真紀子は「否定性パーソナリティ」=不機嫌で扱いづらく他人の思い通りにならないことを旨とする行き当たりばったり人間。この2人はおもしろかった。とくに田中真紀子と政敵である鈴木宗男との比較は興味深い。石原慎太郎と小泉純一郎は、すこし歯切れが悪くなる。

    性格をある理論で説明したところで、それでなにか?という面はある。しかし、これらの人物が一時期とびきり人気のあった政治家であることは確かだ。彼らがすてきに見えた理由を種明かしする本書は、一種の解毒剤的な役割を果たすかもしれない。

  • [ 内容 ]
    特定の政治家に寄せられる熱狂的な支持。
    高い人気の秘密は一体何なのか。
    彼らのパーソナリティーを、最新の理論を用いて徹底的に分析し、同時に新しい政治現象を検証する。

    [ 目次 ]
    田中康夫と演技性パーソナリティー(「目立ちたい」人たち 人格障害理論の巨人テオドア・ミロン ほか)
    田中真紀子と否定性パーソナリティー(受動的‐攻撃的パーソナリティーから否定性パーソナリティーへ すね者パーソナリティー―不機嫌で扱いづらい人たち ほか)
    石原慎太郎と反社会性パーソナリティー(「反社会性パーソナリティー」と「加虐性パーソナリティー」とのブレンド 「反社会性パーソナリティー=犯罪者のパーソナリティー」ではない ほか)
    終章 抑うつの美学からアイドル政治家症候群へ―小泉首相と中心気質に関する付論(政治的熱狂の始まり―小泉政権 抑うつパーソナリティーではなかった小泉純一郎 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 1つの分析の仕方としては面白いかなあ。
    心理学を使った政治家分析。

  • これを読むと政治家をSかMかに大別するようになります。(え)

  • 政治批評家と思いきや、なんと心理学。身近にいるあの人って、○○と同じタイプだったのねー!!…そんな発見のある一冊。面白いです!

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著者プロフィール

1958年東京生まれ。京都大学文学部心理学科卒業。精神病院の相談室長などを経て、現在、西武文理大学講師、桜美林大学アカデミー講師。臨床心理士。テレビ・新聞などでのコメントの機会も多い。著書『依存性パーソナリティ障害入門』(日本評論社、2004年)、『平気で他人の心を踏みにじる人々-反社会性人格障害とは何か』(春秋社、2006年)、『困った上司、はた迷惑な部下』(PHP新書、2007年)、『パーソナリティ障害』(講談社選書メチエ、2008年)など多数。

「2008年 『無差別殺人と妄想性パーソナリティ障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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