女はすべからく結婚すべし (中公新書ラクレ 146)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501462

作品紹介・あらすじ

少子化時代の背景に女性の非婚化がある、といわれている。結婚のデメリットばかりが喧伝され、ひとつの潮流となっている今、本書はあえて「女は結婚すべし」とうち出す。

感想・レビュー・書評

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  • ・晩婚化が進行している。
    ・結婚率の低下には、女性の社会進出が影響していると考えられる。
    ・結婚率の低下には、周囲から結婚への圧力が低下していることが考えられる。
    ・女性は結婚による環境の変化が大きい。
     ・姓が変わる。
     ・子どもを作る場合は、仕事をやめて専業主婦になることも考えられる。
    ・『近代日本人の発想の諸形式 他4編』に収められている『近代日本における『愛』の虚偽』
    ・女性は、不倫相手の男性を本当に愛しているのでしょうか。
     むしろ、不倫関係を続けるなかで得られる物質的な快楽や、
     デートするときの素敵な雰囲気のほうに魅力を感じている
     のではないでしょうか。

    [女性の早婚のメリット]
     ・考え方に柔軟性があり、環境の変化に対応できる。
     ・若いときのほうがエネルギーがあり、育児と仕事を両立する体力がある。
     ・高齢初産のリスクが少ない。
     ・高齢になったときに子どもが自立していれば、手厚い介護が期待できる。

    [欧米の文化]
     ・欧米では、夫婦(カップル)で行動することが文化になっている。
     ・映画を見に行くときも、レストランに食事に行くのも、パーティに行くのも、夫婦揃っていくのが基本。夫婦揃っていないと夫婦仲が悪いとみなされる。
     ・夫婦がダブルベットで寝ることは、愛情の証拠。夫婦が寝室を分けることは愛情が薄れた証とみなされる。

    [お見合いのメリット]
     ・周囲の人の祝福のもとで結婚できる。
     ・結婚前・結婚後のサポートが期待できる。
     ・仲人が客観的な視点で、自分に合う相手を選んでくれている。
     ●恋愛から結婚生活への移行がスムースかもしれない。

    ・重要なのは、相手がどういう男性であるかではなく、結婚するかどうかにある。
     ●著者の核心がみてとれる。
      すなわち著者は、女性は経済的・環境的な安定を得ることができる。
      子どもを生むことができることが結婚のメリットだといっている。
      結婚により幸せになれるといった恋愛感情については一切言及していない。

    ●幸せになるために結婚するのかという根本的な問いが抜けている。
     何のために結婚をするのかがわからなくなってしまう。
     それだけ結婚というものの不確実性をみてとることができる。

    読了日:2009/11/25

  • 最初は面白かったけど後半から内容が薄くなり読むのをやめた。

  • 刺激的なタイトルだったので手に取ってしまった。
    アメリカなどではカップルであることを強制されている、また、それはキリスト教を背景にしていてもともと無理なことを求められているというのが新鮮でした。
    それに対して日本は同性同士の方がなかがよい、本来はカップルであることは必要とされていないので、夫婦関係がうまくいっていなかったとしても問題がないというのはなるほどと思いました。
    しかし後半の見合い結婚のすすめや、一度目の見合いの相手が最良の相手などと言う話はやはり現在の女性の恋愛結婚願望からすると受け入れづらいと思います。
    そこのところを説得力ある文章でもう少し説明されていたらより面白いと感じました。

  • うっわーこんなタイトルの本借りちゃった自分が恥ずかしい。

    けど、この本によれば、恥ずかしいことをしなきゃだめらしいから、かきすてて載せときます。

    とりあえず著者は女性ではなく男性で、女子大で教えてたことがあって、男の世界と違う女の世界を知って、書いてみたみたいです。

    まぁ結局、私の疑問はあまり解決されず、なぜ「すべからく結婚すべし」なのか、わかりませんでしたが、いざ結婚したくなったときに探してもいい相手は売り切れてますよ、って書いてあったようなきがしました。

    ケッコンかーーー

  • [ 内容 ]
    少子化時代の背景に女性の非婚化がある、といわれている。
    結婚のデメリットばかりが喧伝され、ひとつの潮流となっている今、本書はあえて「女は結婚すべし」とうち出す。

    [ 目次 ]
    第1章 結婚から女の人生がはじまる
    第2章 いい人がいたら結婚したい
    第3章 なぜ女性は結婚しなくなったのか
    第4章 恋愛って必要なの?
    第5章 バブルを忘れ、不倫しない
    第6章 早く結婚し、早く子どもを生む
    第7章 見合い結婚を見直す
    第8章 結婚するためには

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 三葛館新書 367.4||SH

    本書のタイトル『女はすべからく結婚すべし』は、著者が女性たちに伝えたいメッセージそのものだそうです。
    「独身主義ではないけれど、結婚はしないかもしれない」と思っている女性の気持に理解を示した上で、結婚への後押しをしてくれる一冊です。

    和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43527

  • 売れるように、話題になるようにセンセーショナルな、挑発的な題名。

    男女間で結婚にたいする関心度に大きな違いがあって、女性は結婚して社会の色々な制度や習慣にしっくりできる

    というのが島田氏の主張。


    付き合うこと、結婚することが、ゴールとして認識されることがあるけど、 目的地に着いたらどうするんだろうね。よく聞くけど、「結婚したから、付き合ってからがスタート」。 極論を言っちゃえば、環境が変わっただけど自分は変わらないよね。気持ちの持ちようだと思う。



    職を得るためにはABCをする必要があるみたいに、
    家人を得るためにはXYZをする必要がある。




    sexist bastard

  • とりあえず買ってみました。
    結婚を意識して、というわけでもありませんが、結婚するとしないとではどう違いがあるのかを探ってみるうえでもいいかなと思いました。未読了。

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著者プロフィール

島田裕巳(しまだ・ひろみ):1953年東京生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。 著書に、『日本人の神道』『神も仏も大好きな日本人』『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)『戦後日本の宗教史――天皇制・祖先崇拝・新宗教』(筑摩選書)『神社崩壊』(新潮新書)『宗教にはなぜ金が集まるのか』(祥伝社新書)『教養としての世界宗教史』(宝島社)『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)等多数あり。

「2023年 『大還暦 人生に年齢の「壁」はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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