自分で決められない人たち (中公新書ラクレ 149)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501493

作品紹介・あらすじ

心優しく、明るく、謙虚。でも気弱で、他人任せ。日本人に多い「依存性性格者」を心理学の実験、カウンセリングなど多面的な手法と観点から分析し、家族、企業、社会等の「現在」を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 依存性性格者から社会を語っている。共感する事例が多々あるものの学術的なまとめや社会全体への言及に至る論理展開は無理矢理感が残る。

  • 興味深い内容でした。二男がなんでも人任せなところが多いので、ちょっと読んでみたのですが、日本人の特性を分かりやすく説明してくれている内容です。日本では協調性、長いものに巻かれろ的な風潮がありますが、そこが依存性で証明されるということも分かるし、また今の流れとして依存よりももっと深刻な責任を持ちたくない、摩擦を避けるために依存するより手前で人との関わりを避けるなど、社会が成り立たなくなりそうな怖さも分析されてます。10年前の本ですが、この頃よりも益々依存性が増している日本に憂いを感じます。

  • [ 内容 ]
    心優しく、明るく、謙虚。
    でも気弱で、他人任せ。
    日本人に多い「依存性性格者」を心理学の実験、カウンセリングなど多面的な手法と観点から分析し、家族、企業、社会等の「現在」を読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 あなたの周りの「依存性性格者」
    第2章 伝統的依存性を実験する
    第3章 依存性パーソナリティー障害
    第4章 過保護と「弱いボク」の相関関係―依存性性格の形成過程
    第5章 依存的な親たちが依存性を再生産する日本社会
    第6章 崩食現場に見る現代家族のネオ依存性
    第7章 ネオ依存性―調整能力と自虐性の消失
    第8章 ネオ依存性が読み解く日本の近未来社会

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    [ 参考となる書評 ]

  • タイトルが秀逸。
    誰もがぎょっとしたり誰かの顔を思い浮かべてしまい、
    思わず手にとってします。
    しかし内容は、素人でも想像がつく分析と
    ケース紹介に終始しているようなのが少しだけ残念。
    最終的に社会に対しての警鐘的なものを鳴らしてはいるものの、
    著者なりの解決策や展望をもう少し書いてほしかった。

  • 最初は心理の本と思わなかった、筆者の人生についての感想と思った。読んだら、退屈な本だった。依存性のパーソナリティーについて、事件例や臨床例が示され、詳しく説明されている。依存性のさまざまなタイプが紹介されると共に、伝統的なタイプの依存性ではないネオ依存性というものが最近の傾向として登場し始めていることが指摘されていて、今のの日本の社会のあり方に大きな影響を与え始めていることとの忠告がなされている。心理学の実験結果なども示されているが、断定的にその結果を見ることなく、そう一面もあると見るべきだなどとの非常に冷静かつ理性的な視点で書かれている。一生懸命読んで、自分もそのような問題もあったかと考えた。今の若者はたっだ知識を得るのみ、心理のことも注目するべきだと感じた。

  • この本で語られていることに関しては納得。
    確かに、依存症の形は変化しつつあるのかもしれません。
    ただ、ちょっと感情的になってしまっているように思います。
    第6章が、本1冊を使ってのみの検証というのも。

  • こういう人周りにいるな〜と思いながら読んでました。

  • 「依存性」が日本社会を蝕む。
    これは臨床心理士であり、作家である著者がデータを下に書いた本。
    新書は少なくても2日はかかるが1日で読んでしまった。
    「コレ自分に当てはまる」
    「こんな人いるよ!」の連続。例えば・・・
    ・ランチメイト症候群
    ・毎日メールをよこす自称親友、などなど。
    心理学に興味があったからすっごい面白かった。

  • 興味深くはあったけど、ありがち?
    目新しい論ではないかな。

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著者プロフィール

1958年東京生まれ。京都大学文学部心理学科卒業。精神病院の相談室長などを経て、現在、西武文理大学講師、桜美林大学アカデミー講師。臨床心理士。テレビ・新聞などでのコメントの機会も多い。著書『依存性パーソナリティ障害入門』(日本評論社、2004年)、『平気で他人の心を踏みにじる人々-反社会性人格障害とは何か』(春秋社、2006年)、『困った上司、はた迷惑な部下』(PHP新書、2007年)、『パーソナリティ障害』(講談社選書メチエ、2008年)など多数。

「2008年 『無差別殺人と妄想性パーソナリティ障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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