日本はなぜ諍いの多い国になったのか - 「マナー神経症」の時代 (中公新書ラクレ (184))

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501844

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  • この本が世にでた2005年から15年経った2020年の今でも十分に納得しながら読める。社会の心理主義化と神聖なる自己、自己崇拝、過剰なやさしさ、キャラ化、マナー神経症…。しかし、現在はもっと過激になっているような気がする。フェミニズムの再々ブーム、LGBT問題、ダイバーシティのように政治的な色彩を帯びているというか。社会の閉塞観と息苦しさ極まった現代ディストピアのルーツがすべて書き記されているかのよう。いつからこんなに生き辛くなったのか?の答えが見つかる。

  • 電車内の暴力、ケータイ利用のトラブル…マナー悪化を憂える声は多いが、今ほどマナーを気遣い、監視の目が厳しい時もない。若者の人間関係を解読し、「マナ-神経症」の処方箋を探る。(「BOOK」データベースより)

  • [ 内容 ]
    電車内の暴力、ケータイ利用のトラブル…マナー悪化を憂える声は多いが、今ほどマナーを気遣い、監視の目が厳しい時もない。
    若者の人間関係を解読し、「マナー神経症」の処方箋を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 マナーの悪い人びと?
    第2章 仲間か否か―思いやりの落差
    第3章 ケータイが仲間関係を不安定にするわけ
    第4章 キャラ的人間関係のかよわい紐帯
    第5章 「荒れる成人式」はなぜ起きるのか?
    第6章 「優等生」の苦悩―「ひきこもり」を事例に
    第7章 キレる「お客様」
    終章 たかがマナー、されどマナー、でもやはりたかがマナー

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    [ 参考となる書評 ]

  • 内容もさることながら、物事をとらえる視点に刺激を受けた。視座を変えることで、当たり前、正当だと思っていたことも、違う印象になっていく。

  • 理屈っぽくて読みにくい。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県神戸市生まれ。

神戸市外国語大学卒業後、関西学院大学社会学部卒業。同大学院社会学研究科博士課程修了。

博士(社会学)。

現在、皇學館大学文学部コミュニケーション学科教授。

専門は理論社会学、現代社会論、消費社会論。

現在は哲学を勉強中。

著書に『「お客様」がやかましい』『ほんとはこわい「やさしさ社会」』(以上、ちくまプリマー新書)、
『自己コントロールの檻―感情マネジメント社会の現実』(講談社選書メチエ)、
『日本はなぜ諍いの多い国になったのか―「マナー神経症」の時代』(中公新書ラクレ)、『かまわれたい人々』(中経出版)。

共著に『変身の社会学』、共訳に『自己論を学ぶ人のために』(以上、世界思潮社)
などがある。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


「2012年 『どうしてこの国は「無言社会」となったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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