ブランド品を持っていい人、悪い人 - 英国上流夫人のみた日本人 (中公新書ラクレ(186))

  • 中央公論新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501868

感想・レビュー・書評

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  • イギリス人の富豪に嫁いだ「元」日本人貴婦人が
    ブランドとは何かを大上段から語ってくれます。

    犬に喰わせろ。

    なんで海外かぶれってのは
    視野が広くなったつもりでいて
    逆に偏屈になってることに気付かないのかねえ。

    俺は日本人が好きだ。

  • ブランド店に群がる日本人は欧州の人たちから冷たい目で見られているという批判本です。ブランド物に手を出せる人というのは、それが合う身なりをしているべきであり、更に人間的にも素晴らしい人であるべきというのが著者の論調のようです。欧州でそれに相当する人は貴族階級の人のようですが、日本人と比較して素晴らしい人が多いというのが著者の考え方のようです。

    一方で日本人がブランドモノを漁るのは、それ以外の店では満足いくサービスや製品を得ることができないから行くという考えもあり、納得したこともあります。どちらの意見が日本人に支持されるのかわかりませんが、ヨーロッパの人たちから見た意見としては参考になる本であったと言えます。

    以下は気になったポイントです。

    ・ブランド店に別のブランド店のショッピング袋を持っていくのは最大のエチケット違反である(p37)

    ・ブランド店で店員に声をかけずに自分で手にした商品は、「私はこれを買います」という意思表示をしているとみなされ、よほどの不都合が無い限りは買わないのは失礼にあたる(p41)

    ・ブランドビジネスの50~70%以上は、日本人が支えているといわれている(p59)

    ・欧州ではヴィトンのバックを持つということは、自分がそれを持てるような成熟した人間に近づいた証として自分へのプレゼントとして買うものである(p71)

    ・ルイヴィトンがバック類のマーケティングで成功したのは、一目で遠目からでも認識される、特有の色・柄にある(p81)

    ・良い姿勢は、20~30%くらい美しさをアップさせる、これは付け焼刃では身につかない(p89)

    ・エルメスを持つ人は、生活環境のすべてがそれにふさわしい必要がある、住宅も自動車も超一流、飛行機もファーストクラス(p109)

    ・日本の不思議は、エルメスやヴィトンを買う人が、ユニクロや100円ショップの常連でもあること(p135)

    ・ブランド品を持つことの本当の意味は、そのものを所有することで満足するのではなく、そのブランド品が持つオーラやステータス感を自身が放つようになること(p141)

    ・留学を成功させるためには、語学力以上に、本人が心身ともにタフであり、性格が明るく行動的である、すぐに人と仲良くなれることが大事である(P181)

  • 自分に見合って、愛着のあるものだけを購入するべき。
    ・ブランドに左右されない自分の個性、本質を考えるべき。

  • 批判の嵐でした。うーん手厳しい。でも、海外に実際に住んでいる人の感想なので、世界から見た日本人像について、深く知っているのだと感じた。

  • 図書館にて。
    ステレオタイプの日本人をひたすら叩いているので、流せない人は目にしないほうが吉。
    まあ、日本人に限らず、マナー悪い人は万国共通で嫌われるのでは。外国に行くなら最低限の勉強はしていくべきかと。

    流行にながされているというか、ブランドなら何でもイイ、っていうのは何か違うなぁ、とは私も思いますが、ここまで扱き下ろすのもどうなんでしょうね。
    文自体はあっさりとした文体で読みやすかったのに残念。

  • 誰が何を持とうが個人の勝手だというのが私の意見ですが、偏った価値観を持った方が日本にたくさんいて、外国人から見るとおかしいそうです。

  • 分不相応にブランド品を買い漁ったり、短期留学で留学した気になっている日本人をこきおろしています。

  • まぁタイトルみてわかると思いますが、全体的に日本人はけちょんけちょんに言われてます。
    でも僕はこの作者の書き方に非常に怒りを感じます。
    「ブランドあさりのイエローモンキー」と日本人を揶揄しているにも関わらず、その根拠の出所は自分の英国人の友人の意見で、「ブランド側の意見」は想像。
    ブランドを持つ人の大半は似合ってないといいつつ自分は「プラダを2,3個持っている」と豪語するなど、イライラするポイントには事欠きません。

    ブランドのルーツについては、見るべきポイントがいくつかありますが。

  • 日本ではほとんどの人がブランド品を持っています。むしろ持っていないとおかしい…と。
    しかし、それが他の国の住人(この本ではイギリス在住の日本人ですが)にはどううつっているのか。
    そんなブランド品に対する捉え方の違いを、書いた本です。

    全体的に読みやすく、目の付け所も面白いです。
    しかし、日本の「ブランド社会」を馬鹿にしている(ような)作者文章に不快な気持ちを感じる人もいるかもしれません。
    ですが、そのことを差し引いてもこの本は一読の価値があると思います。
    「あたりまえ」
    ことだと思ってることが、意外とそうでもない。
    その一例を身近なものとして知ることができるのは貴重なことだと思います。

  • アクアスキュータム、コートの老舗らしい。値段、高!

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著者プロフィール

1950年、日本生まれ。語学専門校を卒業後、東京で金融関係の企業に勤める。その後イギリスに留学。留学中に知り合った現在の夫と結婚し、2男1女の母となる。イギリスで高等学校教師の資格試験に合格。公立・私立の数校で教鞭をとり、日英両国の留学生の指導などを行う。現在はロンドン近郊に在住し、貿易の現場で活躍中。夫は美術系デザイナーで、仕事柄、英国上流階級との交流も多い。

「2015年 『親のコートを大切に着るイギリス人 ものを使い継ぐ上質な暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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