ブランド品を持っていい人、悪い人 - 英国上流夫人のみた日本人 (中公新書ラクレ(186))
- 中央公論新社 (2005年8月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121501868
感想・レビュー・書評
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イギリス人の富豪に嫁いだ「元」日本人貴婦人が
ブランドとは何かを大上段から語ってくれます。
犬に喰わせろ。
なんで海外かぶれってのは
視野が広くなったつもりでいて
逆に偏屈になってることに気付かないのかねえ。
俺は日本人が好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブランド店に群がる日本人は欧州の人たちから冷たい目で見られているという批判本です。ブランド物に手を出せる人というのは、それが合う身なりをしているべきであり、更に人間的にも素晴らしい人であるべきというのが著者の論調のようです。欧州でそれに相当する人は貴族階級の人のようですが、日本人と比較して素晴らしい人が多いというのが著者の考え方のようです。
一方で日本人がブランドモノを漁るのは、それ以外の店では満足いくサービスや製品を得ることができないから行くという考えもあり、納得したこともあります。どちらの意見が日本人に支持されるのかわかりませんが、ヨーロッパの人たちから見た意見としては参考になる本であったと言えます。
以下は気になったポイントです。
・ブランド店に別のブランド店のショッピング袋を持っていくのは最大のエチケット違反である(p37)
・ブランド店で店員に声をかけずに自分で手にした商品は、「私はこれを買います」という意思表示をしているとみなされ、よほどの不都合が無い限りは買わないのは失礼にあたる(p41)
・ブランドビジネスの50~70%以上は、日本人が支えているといわれている(p59)
・欧州ではヴィトンのバックを持つということは、自分がそれを持てるような成熟した人間に近づいた証として自分へのプレゼントとして買うものである(p71)
・ルイヴィトンがバック類のマーケティングで成功したのは、一目で遠目からでも認識される、特有の色・柄にある(p81)
・良い姿勢は、20~30%くらい美しさをアップさせる、これは付け焼刃では身につかない(p89)
・エルメスを持つ人は、生活環境のすべてがそれにふさわしい必要がある、住宅も自動車も超一流、飛行機もファーストクラス(p109)
・日本の不思議は、エルメスやヴィトンを買う人が、ユニクロや100円ショップの常連でもあること(p135)
・ブランド品を持つことの本当の意味は、そのものを所有することで満足するのではなく、そのブランド品が持つオーラやステータス感を自身が放つようになること(p141)
・留学を成功させるためには、語学力以上に、本人が心身ともにタフであり、性格が明るく行動的である、すぐに人と仲良くなれることが大事である(P181) -
自分に見合って、愛着のあるものだけを購入するべき。
・ブランドに左右されない自分の個性、本質を考えるべき。 -
批判の嵐でした。うーん手厳しい。でも、海外に実際に住んでいる人の感想なので、世界から見た日本人像について、深く知っているのだと感じた。
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図書館にて。
ステレオタイプの日本人をひたすら叩いているので、流せない人は目にしないほうが吉。
まあ、日本人に限らず、マナー悪い人は万国共通で嫌われるのでは。外国に行くなら最低限の勉強はしていくべきかと。
流行にながされているというか、ブランドなら何でもイイ、っていうのは何か違うなぁ、とは私も思いますが、ここまで扱き下ろすのもどうなんでしょうね。
文自体はあっさりとした文体で読みやすかったのに残念。 -
分不相応にブランド品を買い漁ったり、短期留学で留学した気になっている日本人をこきおろしています。
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まぁタイトルみてわかると思いますが、全体的に日本人はけちょんけちょんに言われてます。
でも僕はこの作者の書き方に非常に怒りを感じます。
「ブランドあさりのイエローモンキー」と日本人を揶揄しているにも関わらず、その根拠の出所は自分の英国人の友人の意見で、「ブランド側の意見」は想像。
ブランドを持つ人の大半は似合ってないといいつつ自分は「プラダを2,3個持っている」と豪語するなど、イライラするポイントには事欠きません。
ブランドのルーツについては、見るべきポイントがいくつかありますが。 -
日本ではほとんどの人がブランド品を持っています。むしろ持っていないとおかしい…と。
しかし、それが他の国の住人(この本ではイギリス在住の日本人ですが)にはどううつっているのか。
そんなブランド品に対する捉え方の違いを、書いた本です。
全体的に読みやすく、目の付け所も面白いです。
しかし、日本の「ブランド社会」を馬鹿にしている(ような)作者文章に不快な気持ちを感じる人もいるかもしれません。
ですが、そのことを差し引いてもこの本は一読の価値があると思います。
「あたりまえ」
ことだと思ってることが、意外とそうでもない。
その一例を身近なものとして知ることができるのは貴重なことだと思います。 -
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