大学の話をしましょうか: 最高学府のデバイスとポテンシャル (中公新書ラクレ 195)
- 中央公論新社 (2005年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121501950
作品紹介・あらすじ
素直に見れば王様は裸です-Q&Aを重ねるうちに、大学というシステムが抱える問題点が浮き彫りに。二十数年の国立大教員経験をもとに人気作家が洒脱に語る、今までにない大学論。
感想・レビュー・書評
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大学に飽きかけていましたが、少し興味を取り戻しました。
森先生の思考が知れておもしろかったです。 -
「いや、そうは言ってもそこは捨てられないでしょう。」と思う所と、「うん、まあ言われてみればそういう考え方もある。」と思う所と半々くらいかな。ちょっと所々「人と違う自分」みたいなのを愛でてる感じがするような気もするけど、そんな風に見えるところも個性なのか。
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最近は、自分で経験したことより、人に言われたことを信じる人が多いらしい。
読み終わりたくない一冊。 -
森先生の人となりが垣間見えるような、教育についての対談。
研究者とはどのようなものなのか、大学とはどのような組織なのか。
すべてが~の作品で出てくる研究室の背景がここにある気がします。 -
大学の中ってこんな風に回っているんだぜ。案外バカバカしいでしょ?という本
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【推薦文】
「すべてがFになる」「スカイ・クロラ」の森博嗣が名古屋大学、三重大学に勤めていた経験から大学について語ります。文中、大学への厳しい意見も多いですが、それだけ筆者が大学に期待していたのだと感じました。2005年(法人化直後)の本なので古い部分もありますが、日々の業務について見直すきっかけになるかもしれません。
【配架場所】
大岡山: B1F-一般図書 377.04/M
すずかけ台: 3F-一般図書 377.04/M -
作家の森博嗣氏が、名古屋大学の助教授を辞めた年に出版した本です。偉くなると雑務が増えてしたいことができなくなるのは企業も大学もいっしょのようです。
66ページの学士、修士、博士の違いというコラムはなるほどと思いました。
要約しますと、
学士:仕事と手法が与えられたとき、それを的確に解決できる
修士:仕事が与えられたとき、手法を自分で模索し、方向を見定めながら問題を解決できる
博士:そもそも、そのような問題を与えることができる -
内容のほどんどがインタビューを文書に起こしたものなのでサクサク読め、手軽に大学の内情を知ることができます。
予算を取るにはゴマカシやウソをつく必要があったり、無駄や不正を廃するために導入したシステムが却って新たな非効率を生んでることが分かりました。