テレビ標本箱 (中公新書ラクレ 231)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 98
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121502315

感想・レビュー・書評

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  • 699.6

  • 2011/8/25
    日本のテレビ業界のダメっぷり本。
    小田嶋節が炸裂。面白い人だなあ。

  • 小田嶋さんのテレビ観察日記。
    2002年から2006年の週刊連載なので、一部まったくわからなくなっている話もあり、歳月の流れを痛感する。
    しかしさらに驚くべきは、この本で語られる、テレビのどうしようもなさが、ほぼまったく変わっていない事かもしれない。

  • この本は、今まで読んだ中で一番嫌いな本だった~。
    著者は、表現力もあるし、ボキャブラリーも多いから頭のいい方なんだろうなぁと思ったけど、なんか書いてる内容がつまらない・・・。
    批難して、表現力豊かなんだけど微妙な言い回しするんだよな・・・
    ホント、読んでてアカンって思って途中からパラ読みだよ。
    内容は、芸能人、番組批判しかないよー

  • ちょっと月日がたってから読むほうが、テレビ時評は味が出るような気がします。

  • 小田嶋隆がナンシー関の衣鉢を継ぐことを試みた作品。残念ながら私はナンシー作品を一冊も読んでない。それにしても、小田嶋隆の目のつけどころと、説明能力の高さには、いつもながら驚かされる。オタクの視線が社会と時代に向けられると、諸問題をカミソリのような鋭さで切り刻んで見せてくれる。オダジマンの作品を読んでいる間、私は自分が天才になったような気分を味わう。

    http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20080717/p1

  • 2002年から2006年にかけて週刊誌に連載された、辛口のテレビ批評集。

    今(2008年)となっては、少々古くなってしまったネタも多かったんですが、実は本書の続編になる「テレビ救急箱」が本屋さんで山積みになっているのを見て、アマゾンで購入しようとしたら、前編とでもいうべき本書があることを知ることになって、まずはこちらから読むのが順番だとなって、急遽購入変更したという因縁の書です。

    悪ぶった軽薄な語り口で、世間の評判なんか糞食らえという内容でしたが、昭和の前半生まれにとっては、しごくまともな感性で、共感できる部分がたいへん多くありました。

    日頃から、あまりテレビは見ないし、こういうコラムも目にする機会はもっと少なかったので、
    急逝したナンシー関さん(消しゴム版画で有名?)というコラムニストが存在していた事を、本書のまえがきを読んで、初めて知ることになりました。読後、ネットで調べて、ナンシー関のコラムから多大な影響を受けて書かれた本書であったんだなぁ。。。ということも判りました。

    当初の購入予定であった続編も、注文してしまいました。今度は旬のうちに読まなくては。。。

    (2008/6/19)

  • ナンシー関のテレビコラムを愛読していた私、彼女が亡くなってだいぶ経つ今でも、「あ〜こんな事件、ナンシーだったらどう斬ってくれただろうな〜」なんて思ってしまう。だが、ようやく「ポストナンシー」と思える仕事をする人に出会えた!コラムニスト・小田嶋隆。
    ナンシーの魅力といえば、その毒舌と消しゴム版画による似顔絵。小田嶋氏は毒舌っぷりを見事に継承。それだけでも十分だが、似顔絵もなかなかの腕前なんである。決して二番煎じではない、小田嶋氏の視点からの辛口批評。痛快だった。久々にスカッとした。
    読んでつくづく思ったよ。テレビって一体何なんだろう…そして、どんな方向に向かうんだろう、と。そう思いつつも、ダラダラ見てしまうんだけど。

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著者プロフィール

1956年東京赤羽生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー勤務などを経て、テクニカルライターの草分けとなる。国内では稀有となったコラムニストの一人。
著作は、『我が心はICにあらず』(BNN、1988年、のち光文社文庫)をはじめ、『パソコンゲーマーは眠らない』(朝日新聞社、1992年、のち文庫)、『地雷を踏む勇気』(技術評論社、2011年)、『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社、2012年)、『ポエムに万歳!』(新潮社、2014年)、『ア・ピース・オブ・警句』(日経BP社、2020年)、『日本語を、取り戻す。』(亜紀書房、2020年)、『災間の唄』(サイゾー、2020年)、『小田嶋隆のコラムの向こう側』(ミシマ社、2022年)など多数がある。
また共著に『人生2割がちょうどいい』(岡康道、講談社、2009年)などの他、『9条どうでしょう』(内田樹・平川克美・町山智浩共著、毎日新聞社、2006年)などがある。
2022年、はじめての小説『東京四次元紀行』(イースト・プレス)を刊行、6月24日病気のため死去。

「2022年 『諦念後 男の老後の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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