秘密結社: 世界を動かす「闇の権力」 (中公新書ラクレ 255)

著者 :
  • 中央公論新社
2.90
  • (2)
  • (2)
  • (21)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 75
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121502551

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 澁澤龍彦は『秘密結社の手帖』で絢爛かつペダンチックに人類思想の地下水脈を暴き、『陰謀の世界史』で海野弘はその真偽からは距離を置きながら米国を巡る社会風俗史として秘密結社を論じてみせた。さて本書で筆者は何をしたか?巻末に主要参考文献として五頁に渡りぎっしりと書きこまれた二次/三次資料を整理・要約したとしか言えない。兎に角、ひたすら引用が続いたかと思うと筆者自身が当該秘密結社の世界的陰謀を信じているかのような断定的語りが飛び出し戸惑う。世界にはどんな秘密結社が存在するのかを手っ取り早く知りたい人に限りお勧め。

著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桐生操の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×