大不況には本を読む (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
3.49
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本棚登録 : 198
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503213

作品紹介・あらすじ

もはや読書と出版の復権はありえないのか。「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。

感想・レビュー・書評

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  • 経済が勉強したくて買った本。
    農業がなぜ食べていけないのか? というところが読みたかったのもある。

    ・全体的にまとまりには欠ける。
    ・同じことの繰り返しが多い。
    ・経済に対しての新しい視点が学べてよかった。
    ・経済=お金の循環 産業革命から時代が変わった
    ・超先進国は、仮想空間でお金を循環させる
    ・景気は上向きになるという、前提からそもそも疑うべき
    ・飽和状態から、景気を減退させるという選択肢もあり。

  • 三葛館新書 019||HA

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=54617

  • 何とも不思議な本だ。読み始めの頃は『経済に明るくないないならこんな本書かなきゃいいのに』と感じたのだが、次第にこの著者は経済について書きたい訳ではないことがわかってきた。経済成長を前提とした社会システムや人々の思考様式では地球も経済活動ももたなくなっていて、ではどういう世の中にしたらいいのかを考えるために本でも読んでみましょうよ、ということらしい。特に共感を覚えたのは、生産量が地球に降り注ぐ太陽エネルギー量に制約される農業こそが経済活動のペースを決める基準となるべき、という点。sustainabilityの本質は農業だったのだ。
    ではどうしたらいいのか、という疑問には『本を読んで考えろ』としか書かれていないが、著者には既に答えが見えている気がするのは深読みしすぎだろうか?

  • 「不景気にする」という能動的な手の打ち方だってあるのです。
    「保護貿易」と「自由貿易」という二つの言葉が対になって並んでいると、この二つが同時に生まれたようにも思いますが、そんなことはありません。「自由貿易」が先で、「保護貿易」が後です。

    平易で深い。日本人と資本主義の精神。次男の僻み。

  • ほとんどが経済の話。タイトルの後半、「本を読む」について触れられているのはほんのわずかであった。そこを読みたかったので、拍子抜けしたものの、思いの外経済について興味を持って読むことができた。

  •  タイトルからすると「読書のススメ」のようにも思えるが、内容としては橋本さんの思想を数年前の経済に当てはめたもの。「不況」を議論の端緒として「読書」をはじめとした教養論へと発展していく。

     現状、とくに政治や経済に対するアンチテーゼを産業の発展や歴史を絡めて論じている。よくありがちな「このままいくとヤバイよ」という指摘が主だったものだが、その過程で今の世の中の仕組みを解りやすく説明してくれているので、経済至上主義を肯定するにしても否定するにしても非常に有益な知識を得られる。出版時の2009年の状況よりも、選択肢がある程度変化している2014年現在のほうが実感を持ちやすいように思う。

     次々と現れては消える様々なファクターを操作することによって最終的な結論まで飽きさせない。こうした技術は小説も書ける作家ならではだろう。「景気が良くなればみんな幸せ」というエコノミスト的論調に対する反論は、橋本さんの思想をある程度知っていれば予測できる。それは思考の高度な体系性を証明するものといえるのではないか。

     終盤には橋本さんによる「読書論」も展開。他著でも聞いたような気もするが、本書では「対策としての読書」とでもいうような実践的な「意義」をレクチャーしてくれている。「読書」と表してしまうと、なんとなく仕事の合間に行う「趣味的」なものという印象があるが、本を読むことは「情報収集」の一方法であることは間違いない。情報収集は生きていくうえで必要不可欠な活動であることを否定する人はほとんどいないだろう。そうした点も含めて本書の結論を受け止めてみたい。

  • かつて「出版は不況に強い」と言われていたのですが、その後の不況の中では出版業界は振るわず、逆に「活字離れ」が問題となっています。本書は、この事実についての考察を皮切りに、経済的な思考の「外」は、どこにあるのかということが追求されていきます。

    戦後の日本は、欲望は開放されてしかるべきだという発想に基づいて発展してきました。その後、バブルの崩壊を経験した日本は、「欲望は自分で抑えるもの」だという発想に舵を切ることもできたはずだと著者は指摘します。そうした発想の転換をおこなえなかったことが、経済的な思考の「外」に対して目を閉ざす結果につながったというのが、おそらく著者が本書で述べていることではないかと理解しました。

    その上で著者は、経済的な思考の「外」に気づくためのリハビリテーションとして、「本を読む」ことを勧めています。

    議論の内容にはおおむね納得できましたが、延々と議論が続く割には最初から結論が見えているような印象もあります。

  • 大不況でなくても本を読む、と橋本先生はいいたいのだと思います。

  • タイトルから書評のようなものを予想していたが、内容は、明治以降の歴史から、日本という国を見直すもの。

    日本論としては「日本辺境論」のほうがよい。

  • 13086

    少欲知足というかダウンサイジングの発想ですな。→「一九八五年に日本が経済の規模を縮小させていたら……」

    リーマンブラザース破綻による世界同時不況下で書かれた本書。アベノミクスや東京五輪開催決定で世間はまた内需拡大、景気回復への道を向かい始めているように見える。バブル時代と同じことが性懲りもなく繰り返されるのだろうか…

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