防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)

著者 : 清谷信一
  • 中央公論新社 (2010年1月10日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503381

防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

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  •  日本の軍事力が充分で妥当だとは思っていないし、現在の国防体制が最善だとも思ってはいないが、あらためて本書で日本の現状を読むと、日本に必要なのは、具体的な「軍事力」という「ハード」よりも「戦略」という「ソフト」のほうなのではないのか思いをいだく。
     世界経済はすでに「グローバル化」して久しい。
     「アメリカ」ですらすでに「中国」のハードランディングは望んではいないし、世界の主要国においては、どの国がコケても他の国に波及せざるをえない。
     そういう意味では、「世界史」という時間軸では「軍事力」というパワーの比重は低くなってきているのではないのかと、本書を読んで感想を持った。
     本書は日本の軍事力について「役に立たないガラパゴス化」を告発しているが、考えようによっては、「役に立とうとして巨額の軍事投資」をするよりも、「必要がない軍事投資を賢明に避ける方法」を日本は無意識に選択しているのかもしれないのではないだろうか。
     そういう意味で、本書の視点「防衛破綻」というのは成り立たないと思った。
     大体いまどき日本本土に侵攻する外国軍隊があるとは、とうてい思えない。

  • 自衛隊の兵器や世界の軍隊についてのおおまかな概要がわかる。自衛隊や防衛省について簡単に理解したいならオススメな一冊。
    終わりを読んでいて、時代も戦後とはちがうのだから情報機関(CIA、KGB、MI6)みたいな機関だけでも設置すればよいのにと脳裏をよぎったものである。

  • 勉強になります。

  • 2010/2/16
    防衛装備の調達にどのような問題があるのか、いかなる改善策が可能かを述べた総論部分も興味深いが、陸海空自衛隊の主な装備を俎上に上げた各論部分が本書のハイライトであろう。

    個人的には、FX(次期主力戦闘機)につき、(1)我が国が仮にF22を導入できたとしても使いこなすことはできない、(2)侵攻用に特化したF22は我が国ニーズとマッチしない、(3)両者の機能上の相違を無視して、F22が駄目ならF35というのはナンセンスの極み、(4)国内の製造ラインを維持する観点からもタイフーンを導入すべき、との筆者の論証は極めて説得的だと感じた。

    薄くて読みやすい。軍事・安全保障に関心があれば、手にとって損はないだろう。

  • [ 内容 ]
    国防に関する「世界の常識」が通用しない日本。
    「高い、古い、遅い」兵器の通達に税金が浪費されている。
    政治家もメディアも指摘しない、自衛隊の装備調達の異常な実態を明らかにする。

    [ 目次 ]
    第1章 「買い物官庁」防衛省と「丸腰」自衛隊(他国との価格差は一〇倍にも!;シビリアン・コントロールが効いていない ほか)
    第2章 自衛隊の兵器を検証する 陸自編(89式小銃―性能は凡庸。しかも外国の四~五倍の値段;機関拳銃―使い勝手の悪い、ギャング向けの銃 ほか)
    第3章 自衛隊の兵器を検証する 海自編(潜水艦―巨大化の一途を辿るも戦略なし;護衛艦―海上保安庁より遅れている ほか)
    第4章 自衛隊の兵器を検証する 空自編(空中給油機―四機ではまったく足りない;F‐X―混迷の度を深める次期戦闘機選定)
    第5章 日本の防衛産業の行方(商社は悪か;防衛産業の緩慢な死 ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 88ページ
     側面のスカートも薄い鋼鉄製の装甲版であり、
      ◆装甲版→装甲板

    169ページ
     その会社の工場や実際にその商材を使用するデモストレーションを見に行ったりもする
      ◆デモストレーション→デモンストレーション

    206ページ
     ですがおたくの会社が日本へ進出するは認めません
      ◆進出するは→進出するのは

  • 防衛調達の現状解説

  • 非効率な調達を強いられているのは分かってるし、それが自衛隊側だけの問題ではないことも分かった。自己完結が必須の組織に効率だけを求めても無理なんじゃないか、と思う。

  • 今の自衛隊はセーターやジャージなど業務に必要な服すら隊員に身銭を切らせて買わせている。
    シビリアンコントロールのキモは人事と予算。
    防衛省は自分で仕様を書かないでメーカーに任せている。
    情報収集にお金をかけていない。
    防衛予算が現象しているから、商社が防衛産業から手を引いている。
    平和な時代になって、これらの戦闘機やらがなくなる時代が来ることを祈る。

  • 仕事での課題図書である、勉強中なり~。

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