読売新聞朝刊一面コラム - 編集手帳 - 第二十集 (中公新書ラクレ 392)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503923

作品紹介・あらすじ

東日本大震災、政治の迷走、中東の動乱。日本も、世界も震えた2011年上半期。「これを言葉で伝えられるだろうか…」と悩みながらも、コラムの名手が真摯に綴った名文の数々。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。
    文章のプロが書く文章というのもあるが、とにかく内容が濃い。
    全巻買いたくなってしまいました。

  • 東日本大震災の起こった年の半年分の社説を集めたもの。
    圧倒的な語彙力と豊かな表現力。まさに言葉の力。表現の巧さに走りすぎないよう筆者が自分を戒めているのも面白い。

  • 気に入ったフレーズなどをいくつか。

    愚痴は必要です。ひとの愚痴をお聴きなさい。神様が誰かにそれを言わせたのだから。

    言葉は浅く/意(こころ)は深く

    →福島原発の放水作業に向かう消防庁の隊長の妻が、「行ってくる」との夫のメールに「日本の救世主になって下さい」とリターン

    生きているということは/誰かに借りをつくること/生きていくということは/その借りを返してゆくこと

    私たちは団結して、火星人に対して皆一緒の地球人

    「早く起きないと、学校に遅刻するわよ」「うるさいなァ」といったやりとりが、いかに幸福な時間であったか、

    梅雨続く小錦十人いるような

  • プロ中のプロが書く新聞コラム。

    毎日読んでいるとなかなか感じづらいかもしれないけれど、こうやってまとめて読むとなかなか重厚。ストーリーもあってなかなか面白く読めた。

    内容も心温まるものから深く考えさせられるものまで幅広く、切り口、表現、考え方など、文章として参考となる部分も多かった。

  • 見開き1頁に1日分の編集手帳が書かれているシリーズ本。
    本書、第20集には2011年1月1日〜6月30日分が掲載されています。

    3月1日、3月5日、3月10日―――
    「あの日」が近づく度に、ページをめくる手が重くなります。

  • 昨年前半の新聞一面コラム。
    本当に、3月11日の朝刊まではありふれた日常だった。
    翌日から、重苦しい悲しみと祈りの記事になっていく。

    神様は乗り越えられる試練しかお与えにならない、と言う。
    本当に、そうでありますように。

  • 新書・文庫 304||タケ||20

  • 今年の上半期ということもあり、特に電車の中で読む本としては不適当。

    前書きでは著者の『自己嫌悪』を述べているが、限られたスペースで人間の感情を描けるというのは、見事だと思う。

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著者プロフィール

コラムニスト。1955年神奈川県生まれ。79年北海道大学卒業後読売新聞社入社。経済部等を経て、98年に論説委員。2001年より読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」を執筆。著書に『名文どろぼう』『名セリフどろぼう』『「編集手帳」の文章術』(いずれも文春新書)等がある。2015年度日本記者クラブ賞受賞。

「2018年 『竹内政明の「編集手帳」傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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