「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ 397)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121503978

感想・レビュー・書評

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  • 会社の同僚が貸してくれた一冊です。

    第一章(となりの「デキるつもり」たち〜「自称・黒字社員」はこんな人)を読んでいた時はなんとなく読み進めていましたが、第二章(なぜ、「デキるつもり」が会社を潰すのか?〜ムダにする4つの資産)あたりから少しスイッチが入り、第三章(【目標設定術】デキる社員は、因数分解がうまい)からラストまでは貪るように読み進めていました。

    数値化し課題を明確にし改善する事は大切で、普段から自分なりに意識して取り組むようにしていますが、そこに抜けていたのが、「時間」の考え方。

    自分の中で「数値化」と「締切(デッドライン)」を別物にして扱っていた事を気づかせてくれました。

    若手社員の時間コストは1秒1円、30代以降は1分100円換算でコスト意識を持てば、見える景色は変わってきます。

    第五章(【分析術】デキる社員は、分析に「割り算」を使う)では「利回り」の考え方を、第六章(【改善術】デキる社員は、シュミレーションがうまい)ではイタリアンレストランの赤字店長とデキる部長の会話例にて具体的な収益改善の考え方等々、具体例を数値を出して説明してくれているので、非常にわかりやすく理解する事が出来ました。

    いやぁ〜、勉強になった。

    素晴らしい一冊だと思います。

    説明
    内容紹介
    「デキるつもり」になっていませんか? 「絶対黒字感覚」を持っていますか? 公認会計士が教える会計の勘所を押さえた仕事術
    内容(「BOOK」データベースより)
    名刺の数自慢、詐欺的セールス、新人のあら探し、長時間残業が誇り…「デキるつもり」の自称・黒字社員に足りないのは、数字のセンス。会計士的思考を磨いて「絶対黒字感覚」をつかめ。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    香川/晋平
    1972年兵庫県生まれ。公認会計士・税理士。関西大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 絶対黒字人間を目指す。
    黒字感覚とは何かを具体的に数字を持って説明する。
    固定費、変動費、売上、粗利率など数字を用いる。
    数字が達成で来ていない場合の理由を的確に捉える。
    PDCAのAが意外にも吟味されていない事が多い。
    これは自分にも当てはまる事だと思った。

  • 公認会計士という視点から経営、営業を解説している本です。”数字は嘘をつかない”といわれている通り、会社の経営状態、営業マンの成績等を客観的に判断できるのは数字だけです。ビジネスマン必読の一冊です。

  • できるつもりとは?

    →うまくいった場合どのくらい利益が見込めるか?最悪のシナリオだとどのくらいの損失が生じるリスクがあるのか?そのリスクを避けるための方策はどんなことが考えられるか?を考えておく
    できる社員は気前がよく、自分の方が評価されるべきなどは気にしない
    実際にできないことをできないふりをせず、できないことを認めてそこからスタートする

  • 会計的観点から黒字と言える社員とは?ということを読み解いた本。

  • 高いつもりで低いのが会社への貢献、低いつもりで高いのは自分の給料。
    絶対黒字感覚を見につけて、デキるつもりから、デキる黒字社員に。

    この本を一言で言うと、給料の3倍分アウトプットをだせ! です。
    3倍分出さないと会社は赤字。まあ、そうですよね。

    こういう人が残念な人、こんな人が「黒字社員」と、会社の中の会話形式で例を出して説明。
    内容は別にいいですがちょっと冗長かな。。学生時代に読むといいんじゃないでしょうか。

    内容的には目新しいものがないですが、でもこういう人いるよなーと思っちゃうのも事実。仲間に入らないよう気をつけなければ。

  • あるある、って楽観的に思うところと、赤字写真が自分と重なる部分があって、人ごととは思えない内容でした。赤字社員の悪いところはそれを伝染させてしまうところ。まず黒字感覚を身につけられるように努力し、自分ができていないとしても、周りに黒字感覚になってもらえるような発言をできるようになりたい。

  • 「給料の3倍を稼げるように」って話をよく聞きますが、なぜ3倍かをきちんと書いていたり、「デキル社員」を定量的に記されている良書。

    自分はプログラマをやっていて、直接お客さんとお金の交渉をしたり、出て行くお金の管理をしていないので、「給料の3倍」って言われてもピンとこず、いつの間にか忘れてしまっていた感覚でした。

    それを思い起こさせてもらったことが、本書を読んで得られたこと。

    次は、それをどうやって実践に結びつけていくか。ポイントは時間のレコーディングかなと思う。何にどれぐらいの時間を使ったのか。Twitterに熱中しすぎていないかとか、ぼけぇとしてないかとか。

    まずは時間レコーディングからはじめてみようかな。

  •  本当に「デキる黒字社員」とは、一体どういう人なのでしょうか?
     私は、自分が「デキない」ということを、素直に認められる人ではないか、と考えています。
     これまで、私が思う「デキる」人を数多く観察してきましたが、共通して言えるのは、先ほどの稲盛和夫氏のように、つねに今よりもさらに「デキる」状態をめざして、自分は「まだまだデキない」という意識で仕事に取り組んでいる、ということです。
    (pp.234)

    http://bookdiary.livedoor.biz/archives/52248077.html

  • 書かれた内容は、なるほど!!と思います。企業の中での黒字の考え方の整理、としてよいです、ただ、どこか私にとってグッと来るところが少なかったので星三つ。

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