ルポ - 子どもの無縁社会 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
3.70
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本棚登録 : 150
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504074

作品紹介・あらすじ

教科書を置いたまま、ある日姿を消す小学生。虐待のリスクを抱えて所在不明になる親子。公園やスーパーに遺棄される乳幼児…。地域のつながりが希薄化し、友達とも「うわべだけ」の関係になりがちな今、"無縁の連鎖"が子どもを襲う。孤立を深める家庭を救うことはできないのか。

感想・レビュー・書評

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  • 壮絶な家庭が多い。
    ただ異常なのでもなく、どこかで、起こり得るとも思える。

  • 第4章の最初の事例(ゲームサイトの掲示板で意気投合)が1番衝撃的だった。

  • いやー、切ない話だった。年間1000人以上の「居所不明児童生徒」がいること、虐待通告があっても、特定できなかったり、中に入れなかったりすること、現代にも捨て子や置き去りが200人以上いること、ネットで出会った人と素性が分からないうちに子どもを作ってしまうこと、祖父母世代と同居してるのに、子どもに目がいっていないこと。この親に育てられたから、こんな親になったのだ、と思わずにはいられない。こんなに少子化対策と言ってるのに、せっかく生まれてきた子どもたちが全然大事にされていない。

  • 暗澹たる現実がつきつけられ、解決策は提示されていないので、ただただ救いのない本。誰を責める内容でもないのが唯一の「救い」か。
    「無縁」はこわいと言うけれど、なら昔のようにがんじがらめで女には人権なし、みたいな社会に戻れようはずもなく。
    別にこの著者に限らず私たちの誰かが新たなる「有縁」を提示できない限り、私たちはこうして孤独な屍を積み重ねていくしかないのだろう。

    2015/4/25読了

  • 消える子供、どこにいるのかわからない。学校から年間1000人の子供が消える日本の社会は平和なのか。親の自己責任、親任せでいいのか。

  • 子どもの未来がこんなに脅かされているとは・・・
    ちょっと衝撃です

  • 昨日、著者の講演を聴いたので読んでみました。本書に書かれている事例は、現実に起きたこと。レアだとは思うが、確実に起きていること。そら恐ろしさを感じました。私は教員として、虐待や無縁家庭、予備軍の実態、子どもを排除したがる地域の無理解も、目にしたことがあります。結果として、一番の被害者は子どもです。大人が自分の都合で、子どもの生きる権利を踏みにじること、絶対あってはならない。これらの現実から目を背けず、どうするべきかを問いかけ、考え合うことが必要ではないかと思います。

  • HONZ

  • 『We』で、青山さくらさんが連載している「ジソウのお仕事」と重なる内容。

    映画「誰も知らない」が実在の事件をモチーフに脚色されたものであること、そのことを知らない人も多いだろうと本は始まる。実在の事件であることは、私も知らなかった。

    日本で年間1000人以上の「居所不明児童生徒」と呼ばれる子どもが存在するという。文科省の学校基本調査にも掲載されている数値で、その数値計上の取り扱いについて、文科省からこんな通知も出ている(学校基本調査「不就学学齢児童生徒調査」における「1年以上居所不明者数」の取扱について(通知)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1307931.htm)。

    居所不明とは、住民票を残したまま1年以上所在がわからず、その後の就学も確認されていない子どもで、所在がわかっている不登校などは含まれない。この子どもたちがどこにいるのか、食べて、寝て、着せてもらっているかということさえ、ほとんどわからないらしい。

    学校から姿を消す子ども、虐待家庭、子どもの遺棄や置き去り、ネットで出会いリアルで孤立する親と子…貧困や虐待といった問題を抱えない家庭でも「無縁」は忍び寄っている、ということを、著者はいくつかのケースや数字をあげながら、ある意味淡々と述べていく。

    自分の子どもも「無縁」になってしまうのではないか、社会から「無い存在」として扱われるようになってしまうのではないかと、著者自身がわが身を振り返ってそう思えると書いているところに、私も暗い予感を抱いてしまう。

    (6/4了)

  • 新書にしてはかなり読みやすい本でした。
    日本家庭の孤立化が進むことによって子どもたちの命が危ぶまれていくという感じの内容でした。
    それにあたっての解決策の明示はありませんでしたが、虐待の現状などを知るにはちょうどよっかたのではないかと思います。

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