動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ 415)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504159

感想・レビュー・書評

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  • ニコニコ超会議にて直接津田さんから購入。サインもらう。

    ・人は思考の焦点をどこに合わせて意識的に情報を収集しているのか?それによって現実の捉え方が変わる。(p143)
    ⇒それをしっかり残してアウトプットすることも大切。毎日行くところでも意識的に情報を収集することで、小さな違いに気付くことができると思う。その小さな違いが大きなキッカケになると信じたい。
    ・茨城県潮来市(イタコ市)も震災の影響で2ヶ月間インフラがだめだった。ただ福島原発という被災地によって、メディアから放送されなかった。このような「中被災地」の情報もソーシャルメディアでカバーする必要がある。(p188)
    ⇒ソーシャルメディアで小問題、中問題を仕事で探し出すことができるのではないだろうか。

    ・1955年生まれ前後(ジョブズ、ビルゲイツ)がパソコンによるイノベーション第1世代。1973年前後がインターネットによるイノベーション第2世代(堀江、東浩紀)。1990前後、今の学生たちこそソーシャルメディアに立ち会ったイノベーションを起こす第3世代である。(p238) by梅田望夫
    自覚して行動、利用して行かないとね!

  • ソーシャルメディア革命とは動員の革命。
    中国ではネット検閲を民間企業にアウトソーシングしている。
    チュニジアは無料のWiFiが多くてジャスミン革命で情報が広がった。
    ブラックベリーはP2Pで悪がきの使われ方をしていた。Closed なネットワーク。
    情報発信しないところは注目されない。何もリターンがない。
    今後の情報は、速報はソーシャルメディアで一時検証をプロが担当しマスメディアで報道を行う。そこから先はソーシャルメディアが再びいろいろな視点を与え、埋もれたニュースを拾い上げて、重要度に応じてニュースを伝播していく。

  • ツィッターのメリット、デメリットについて。最近の事例を踏まえて語ったもの

  • 『動員の革命』津田大介読了。SNSが如何に人と人を繋ぎ人を動かせるかを考察した作品。3.11以降、社会へのコミットの必要性を痛感した人は多い。その大きな一歩は想いをSNSを使って発してみることでいい。それが社会を動かした例に出会う。ニヒルからの転換の可能性。それを著者は“希望”と呼んだ。

  • ソーシャルメディアによって情報を拡散することによって、今までより簡単に人を動かすことができる様になった。
    ソーシャルメディアの台頭は情報の流れを大きく変え、個人と個人が有機的につながることを促す様になった!

  • 当然ながらソーシャルメディアはまだまだ発展途上なんだな、ということ。日本という国はソーシャルメディアに限らず何事もちょっと遅れてその波がくるので、少々つきはなした視点から物事を見ておくことが必要だと思った。ものすごく頼って信じきることはないし、かといって全然使わない手もないし、ほどほどに付き合いたいと思う。そして、今までもこれからも何かしらモデルを生み出すアメリカという国に改めて興味がわいた。

    自分が知っていることなんて本当に限られている。
    どんなにその道の権威ある人が言っていても、それはその人の視点であるのだから、やはりそれは参考程度であって、自分で考えたことではない。自分で考えて、情報を精査して、拾い上げたいなと思う。

    (20130502)

  • -----

     新しい技術やコミュニケーション手段が出てくると、必ず一定の拒否反応が生まれます。ある種のテクノフォビア(新しい技術に対する嫌悪)ですが、ソーシャルメディアについてもそれは同様に起きています。
     「ファックスが世界を変えたか?」「携帯電話が世界を変えたか?」と尋ねられたら、それは「変えたに決まっている」と答えます。ファックスも、携帯電話も、登場したことによって、いい面、悪い面の両方が浮かび上がってきました。しかし、そういうことを議論することは僕はあまり意味がないと思っています。便利なものはよい悪い関係なく、必然的に普及していくむしろわれわれはコミュニケーション手段が変わると、世の中も変わる、ということに着目しなければなりません。
     コミュニケーション手段の変換に伴う変化を必然的なものとして受け入れ、いい面も悪い面も、両面認識した上で、現実と折り合いをつけていくという態度が何より重要なのです。とにかく使わず批判するというのが、態度としては一番よくありません。繰り返しますが、コミュニケーション革命は間違いなく起きていることを正しく認識して恐れない。そのうえで、ソーシャルメディアを使ったときの肌感覚を大事にしてもらいたいのです。
    津田大介『動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか』中公新書ラクレ、2012年、135ー136頁。

    -----


    津田大介『動員の革命 ソーシャルメディアは何を変えたのか』中公新書ラクレ、ようやく読了。SNSを実践として関わってきた著者が情報の未来を語る一冊。現状を的確に指摘し、新しい連帯を模索する。対談含め、押さえるべき最低限の議論が凝縮されている。

    著者の立場に正反の議論が存在するし、本書はやや楽観的の感は否めない。ただし類書が「SNSで金儲け」全盛の中では、本書の価値は高い。反応の冷温を退け、その善し悪しを生活者の視点で捉える好著。

  • 20130311

  • 津田氏の本はTwitterを軸にして政治やグローバルな内容もあり、とても視野が広まる。
    SNSの可能性と、日本でのデモの将来について期待したくなる。

    2012.9.4〜13
    図書館

  • 読みやすく、短時間で読了。
    SNSやインターネットによる結束を身近に感じられないからか、「言っていることはよくわかる」で終ってしまった。
    それらの力を信じ、未来に活かしていく道はわかったけど、そこに温度差を感じる人は少なくないのでは。
    クラウドファンディングにしても、知っている人のみが参加できるという印象。これからは皆ネット使いこなしているというような前提で話が進んで行ってしまうような恐怖を感じた。
    インターネットはひとつの手段で、リアルと非リアルを分けたいとどこかで感じる自分は古い人間なのだろう。
    SNSは確かに人を動員する力を持つと思う。けれど、そこに祭り要素がある点で持続力のなさを疑ってしまう。今もデモの人数は増え続けているのだろうか。だとしてもここには問題自体の動員性の方が大きいのではないか。
    もちろん敷居を下げて、参加しやすくなるということのメリットは認められるし、社会を動かすための取りかかりみたいなものも感じられる。

    このモヤモヤについてもうすこし考えて言語化できたらと思う。それがSNSに対する違和感を解き明かすことにつながるはず。

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著者プロフィール

1973年、東京都生まれ。ジャーナリスト、メディア・アクティビスト、「ポリタス」編集長/「ポリタスTV」キャスター。著書に『情報戦争を生き抜く』『ウェブで政治を動かす! 』(ともに朝日新聞出版)など。

「2023年 『宗教右派とフェミニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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