崖っぷち「自己啓発修行」突撃記 - ビジネス書、ぜんぶ私が試します! (中公新書ラクレ 416)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504166

感想・レビュー・書評

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  • ビジネス書を読んで成果が出るのかをやってみた、という企画が面白い本。ダイエット本よろしく著者に結果が出なければ出版されなかったであろうから、成功体験記である。ライター業から見たマスコミ関連の業界が垣間見られることの面白さがある。

  • 「崖っぷち「自己啓発修行」突撃記 - ビジネス書、ぜんぶ私が試します!」
    世を賑わす成功本、ビジネス書。本当に「夢を叶えて」「年収10倍」は「誰でも実現可能」か?ベストセラー「ついていったらこうなった」の一発屋では終われない著者が、速読・整理法・プレゼン術など、あらゆるノウハウの体験取材を敢行。


    ビジネス書や自己啓発本の効果を疑ったことがある人は多いと思います。果たして、効果があるのか?勿論、結局は自分がどう活かすのか次第ではあるけれど、「あれが良い、これが良い」って本当か?って思いたくもなります。さらに言ってしまえば、「あの人はこう言っているけど、この人はこう言っている、一体どっち?」なんて思うことも。そんな思いをどうやら著者も持っていたよう・・・、いや、どうやらそれよりも仕事に直結させたい想いが大のようです。そりゃそうですよね。


    著者が挑戦した分野は速読、プレゼン、話し方などなどで読んだ総量は計50冊。その本の中で、著者が自分に合うやり方を学び、それを仕事に活かす、それが著者に課せられた使命。仕事とはいえ、本を読むことが得意では無い著者にとって、かなりの難題だったようです。


    この本の面白いところは「自分の弱点をしっかり話していること」です。本を読まないということや話し方が上手くないことなど書き手だったらどっちかというと得意だろうと思われそうなことも躊躇無く言ってくれています。だからこそ、信頼できるというか、あぁ、本当に克服しようとしているんだなとw。まさに、体験記らしいではないですか。


    結果として、著者は本の言わんとしていることを仕事での成果に結びつけることが出来たようです。よかった、よかった。


    私も自分の合うやり方を見つけ、それから試さないと。

  • 粛々しゅくしゅく ビバ虚栄心 超並列 レバレッジ=てこの働き シンクロニシティ 成り上がり 道は開ける ついていったらこうなった アテンション=注意力•集中力 アウトプットスキル メモに書いた小さなアイディアを雪だるまのように転がしながら、結論を導き出していく 答えから物事を見る 空パックXを入れてストーリーを展開する アウトライン作成 いかにシンプルに、ためになりかつ面白い話ができるか あきらめなければ決して敗者になることはない

  • 図書館で借りた。

    ビジネス書を読み、実践していく過程をレポートしている。

    編集者から読書論についての本で○○を読むように、という指示を受けて、ライターが実践していく形式。この編集者の指示にあるそれぞれの本の内容紹介が短くまとまっていて読みやすかった。
    実践の過程は本の内容をそのままやろうとして、少し合わない部分はカスタマイズしていた。そのような発想を学ぶのにいいかもしれない。

    ライターがどのような営業活動をしているか、企画を説明する場ではどんなやり取りがなされているかが何となく分かるように書かれていた。

  • 7つのジャンルに分かれ、ビジネス書を著者が代わりに試してくれるっていう楽チン本。

    なんにせよ自分の独自性、相手を知ること、いかに接点を作るか・・・・

  • 【もう自己啓発は不要?】
    自己啓発本に書かれていることを実際に行う企画本です。
    企画的にはおもしろいですが、読んでみるとなぜか盛り上がりに欠けます。「夢をかなえるゾウ」の方がおもしろくて盛り上がります。

    自己啓発本に書かれていることが完璧にできて、習慣になっていれば、自己啓発本を読む必要はありません。
    しかし、なかなかできないことや、少しだけやっても続かないことの方が多いです。定期的に自己啓発本に触れることにより、再び思い出してトライすることが重要なのでしょう。

    習慣になるまで自己啓発はつづく。

  • 自己啓発書はよく読んでいる。そのうち半分以上は著者の自慢や、べき論でとても真似ができそうにないものが書かれており、ほんとうに役に立ったと思う自己啓発本は1〜2割程度の印象である。この本ではそういった自己啓発本を50冊読み、そこに書かれていることを実践するという企画本である。紹介された50冊の中には、このホームページに書かれた本もいくつかあった。この著者の実践記録はなんとなく単発的であり、効果があったという印象の薄いものばかりだった。まあ50冊を要約してくれているのでそれについては役に立った。

  • ●内容
    ・ライターが編集部の口車に乗り、自己啓発書をかたっぱしから実践。
    ・体を張って有名どころから近刊まで、さまざまな自己啓発アドバイスの効果をレポート。
    ・「一発屋」で終わりかけていた著者が自らの仕事スタイルを変えてどんどん仕事をとっていく様子から、まさに「成長の追体験」ができる。


    ●コメント
    ○「自己啓発」「発想法」など、ジャンルにわけて編集部から課題図書が示され、著者がそれを読み込んで営業をかけたり勉強会に参加したりの活動を実践。特に著者が気に入った箇所は引用されてる。持ち込み企画が落とされ続けて意気消沈した著者を「次」に向かわせた自己啓発書から。

    (引用)
    ・落ち込みは優雅にやりすごす。最高に幸せな人もみんなそれぞれに憂鬱や悩みや失望を抱えている。幸せな人と不幸な人のちがいは、落ち込む回数や落ち込み度の深さの違いではなく、その気分にどう対処するかで決まることが多い。(『小さいことにくよくよするな!』より)

    ・人が投げたボールをすべてキャッチすることはない。私たちは毎日のように無数のボールを投げられている。…投げられたボールをぜんぶキャッチしていては、私は気がへんになるし、あなただってそうだと思う。鍵は、投げられたボールをいつキャッチすればいいか自分でコントロールすることにある。(『小さいことにくよくよするな!』より)



    ●これやってみよう
    ・100円ショップの豆本に目次や図表をコピー。持ち歩く(整理HACKS!)
    ・マジックナンバー3を意識し、「結論から」「全体から」「単純に」
    ・次のものを発注。
     『小さいことにくよくよするな!』
     『あなたの「言い分」はなぜ通らないか』
     『思考の整理学』
     『ラクして成果が上がる理系的仕事術』
     『成りあがり』

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著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(ytv系)などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』(彩図社)、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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