ソーシャルデザイン50の方法 - あなたが世界を変えるとき (中公新書ラクレ 461)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504616

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  • 50の社会貢献のあり方を提示する。参考になる部分もあれば参考にならない部分もある。全体的に、「経済」を理解していない印象を受ける。ともすると、清貧主義に陥りかねない。特に脱原発の話が残念だ。脱原発派が犯しがちな過ちをここでも犯す。科学的合理性・経済合理性を無視しており、読むに耐えない。せっかく、50の社会貢献を提示するというよい試みをしているのに、脱原発の主張がその試みを無にしてしまいかねない。

    <目次>
    はじめに − 世の中を変える「仕組み」を知ろう
    第1章 日常的に世界を変えていく方法
    第2章 環境保護
    第3章 福祉
    第4章 途上国支援
    第5章 被災者支援
    第6章 脱原発
    第7章 ソーシャルビジネス
    参考資料一覧
    あとがき

    <メモ>
    よいと思った施策
    9:TOKYO油田2017プロジェクト:天ぷら油などの廃油をリサイクルする。

    12:ジャマものを活用する。雪を冷房に活用する。
    マイナス要因とマイナス要因をマッチングよくかけ合わせれば、プラスに転じるのだ。

    19:当事者の価値を知る。『幻聴妄想かるた』
    多数派にとっては「障がい」でも、当事者にとっては価値があり、資産になりうるという発想は、今日では世界中で多くの当事者たちがさいようしている。

    30:途上国や被災地の女性たちにコスメを
    一般社団法人Coffret Project

    45:ビデオチャットを用いた手話通訳サービス:シュアール

    47 難民自立支援のネイルサロンArusha

  • いろんなことやってるというバラエティ本。
    後追いのテレビが取材先を探すのに適。
    じっくり読みたいところなし。
    取材された側には、本になるメリット大。

著者プロフィール

今一生(こん・いっしょう)
1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳の時(1990年)からライター・編集者。子ども虐待を主なテーマに取材・執筆・講演を続ける。著書に『子ども虐待は、なくせる』(日本評論社)、『猫とビートルズ』(共著/金曜日)など多数。編著の『日本一醜い親への手紙』シリーズは、累計30万部を突破。2018-2022年、虐待サバイバーと一緒に『子ども虐待防止策イベント』を全国各地で開催し、YouTubeで公開。大学・高校などからの依頼で社会起業やソーシャルデザインを授業で解説したり、自治体からの依頼で起業事例を市民向けに講義するなど、生きづらい人向けに経済的自立の方法を広める活動も。2023年は、『Childism: Confronting Prejudice Against Children』(エリザベス・ヤング・ブリューエル著)を翻訳中で、視聴者登録26万人超えのYouTubeチャンネル『一月万冊』に出演中。講演・執筆などお仕事の依頼はメールで(conisshow@gmail.com)。

「2023年 『さよなら、子ども虐待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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