若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504654

作品紹介・あらすじ

ブラック企業、限定正社員、非正規雇用…様々な議論の中で、もみくちゃにされる若者の労働問題。日本型雇用システムの特殊性とは?現在発生している軋みの根本原因は?労働政策に造詣の深い論客が雇用の「入口」に焦点を当てた決定版。感情論を捨て、ここから議論を始めよう。

感想・レビュー・書評

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  • ◯労働分野の勉強はほとんどしていない自分にとっては、面白いように新しい知見を得られる一冊であった。
    ◯特に印象的だったのは、日本の若者の就職の実態と、労働法制がずれているという点が面白い。なんのための法令だか分からなくなる。これではブラック企業や過労がなくならないのもなんとなく頷ける。(この辺りは経済界と政界の折り合いがもたらした悲劇なのかもしれないが)
    ◯また、日本の就活が、採用基準の意味不明な人間性を見ているのは何故かということにも、一定の納得が得られた。確かに、現在の日本の大学では就職のためのスキルを得られない文系大学や講義が多すぎる気がする。
    ◯この辺りはそれこそ「革命」でも起きない限りは中々変わらないのかもしれないが、知ってこそできることはあるので、ぜひ大学生にこそこの本は読まれるべきだなと思う。

  • メンバーシップ型・ジョブ型の比較
    日本の労働社会の歴史
    大学など教育機関と就職の関係
    新たな労働型とは?

    働くことに関しての著作では、詳しくまとまっている部類。
    労働者ー正社員、非正規、パート、アルバイト

    日本の社会構造を上手く描いているので、働くそのものを考えたい人にはうってつけ。
    大手企業がベアを上げ、正社員・限定型社員(転勤や他長時間労働がない/少ない)が増えている。

    この波に乗れる人達がいる一方で、ブラック企業に搾取され、心身共に不調になっている人も多い。
    働き手が「どのような立ち位置でどのような視点を持つか」は今後も時代の状況が色濃く映っていく気がする。

  • 開発目標8:働きがいも経済成長も
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99526038

  • 日本型と欧米型の雇用システムの比較が非常に分かりやすく論じられている。

    日本型の「入社」を前提とした新卒一括採用は、欧米と比べて、若者の雇用を守るという社会的な必要性もあったのだろうが、競争が激化する中にあって、労働生産性といった観点で再考する時期が来ているのだと感じる。

    「入社」や「人」に着目した日本型の雇用システムが、無制限に会社のために働かせることを暗に強制し、長時間労働やブラック企業を招いているという問題意識が非常にわかりやすく整理されていて、勉強になった。

  • ジョブ型雇用を最初に提唱した本。
    これはジョブ型を考えるときは一度参照したい。

  • ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の対比に触れながら書かれているので理解しやすい。
    また、歴史的経緯も説明しながら今の雇用問題の根本原因を知れるので非常に良い書籍でした。

  • 【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001586588

  • 2020年5月再読

    最初に読んだのは、2014年頃だったと思う。
    日本の労働問題について、これほど切れ味鋭く論じた本は、初めて読んだ。発行は2013年なので、発行から7年が経過しているが、分析は全く色褪せない。
    日本の労働慣行と、欧米、特にアメリカの労働慣行の違いをきちんと整理したくて再読した。濱口先生のテーマは、言ってみれば、働く人達の幸せであるのに対して、私の興味は、労働慣行の違いが企業の、ひいては一国の産業競争力にどのような影響を与えているかということ。でも、最後は一緒かもと思い始めた。

  • 濱口さんのブログは民主党政権時から読んでいたが、著書は初めて。
    職業教育や人材育成のあり方をずっと研究してきた者として、もっと早く読んでおけばよかった・・・
    やっぱり戦後日本社会というのが極めて特殊な幸せな社会だったので、そこからの脱却・転換が難しくなっているということだと思う。
    自分の住む社会について適切に理解することが一番難しいのだなぁ。

  • 社労士研修会で紹介された書籍。若者の視点から労働問題を解説している。

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著者プロフィール

*2008.11.17現在労働政策研究・研修機構労使関係・労使コミュニケーション部門

「2013年 『福祉と労働・雇用』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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