病んだ部下とのつきあい方 精神科医が教える上司の心得 (中公新書ラクレ 472)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504722

作品紹介・あらすじ

「先生、どうすればいいんでしょうか?」大企業の97.5%に1ヵ月以上休職中の「病み社員」がいる今、メンタルヘルスの知識は上司の必須教養だ。療養中の働きかけは?復職した時の注意点は?上司が発する切実な疑問に応えつつ、部下を精神的に追いつめないためのヒントを提示。

感想・レビュー・書評

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  • 読めばわかるがいろんな症状、パターンがあり過ぎるので、症状が見えたら、自分一人で判断できるものではないと感じる。ただ、気をつけるべき言動など、ケアする方法は覚えておいたほう良い。

  • 単にメンタル、あるいは「うつ」といってもいろんな症状、いろんなタイプがあるということ。従来型うつ、新型うつ、アスペルガー、社会コミュニケーション障害、あるいはパニック障害、、、等々。
    それら一つ一つに対して、どう接するべきかよく考えるべきだし、読み取りを間違えるとさらに悪化させるおそれがあるというのも難しい。
    さらにいえば、人事(任用)の観点でも、(例えばパニック障害歴があるなら"一人出張所"は危険だろう、といったように)配慮すべきとも思える。

    ただし全般的に、がんばらせすぎないこと、寄り添うこと、そして、寄り添っていること(心配していること)を感じさせること。さらにいえば、休養をとらせることがほぼ万能薬というようにも読み取れた。

    人事担当としてはこの手のことは必修。そして、手軽にまとめられていて勉強しやすい一冊。図書館でかりてよんだけど、時々振り返りたくて、結局購入することにした。

  • 脳の病気か?一過性の心の反応か?
    多くの事例を紹介し、
    それに対するOK対応とNG対応を教えてくれる。

    病んだ部下に対する対応としてだけでなく、
    部下を病まさないための留意点など、
    参考になる部分は多かった。
    特に、「事実と感情をわけて対応する」
    というのは、人の話を聞くスタンスという意味で、
    メンタルヘルス以外の場面でも役立ちそうだと感じた。

    ただ、実際のチームをもつ「上司」として、
    病んだ部下への配慮が、
    他メンバーに逆差別的に捉えられ、
    チーム全体の士気や成果が下がるのをどう防ぐか?
    という点が一番気になるところ。
    上司は病んだ部下をケアすることが責務のひとつだが、
    部下同士の同僚(中には後輩)から見れば、
    病み社員への配慮や理解が難しい部分もあると思う。
    そこをどうするか?

    という視点がなかったのが、少し期待外れだった。

  • NGワードだけは気をつけよう。

  • クリティカルなものではないけれど、心に留めておくべきことがたくさん書かれている。病むことは、部下自身にも問題(ストレス対処が下手とか)があり、その全責任を上司が負わなくていいというスタンスに安心感がある。その上で、どうやってそれを克服するか上司としてできる範囲でできることをやりましょう、と。自身のストレスマネジメントを社会人としての必須スキルとして研修とかに取り入れられたらいいなぁ。

  • 西多昌規/著
    「先生、どうすればいいんでしょうか?」大企業の97.5%に1ヵ月以上休職中の「病み社員」がいる今、メンタルヘルスの知識は上司の必須教養だ。療養中の働きかけは?復職した時の注意点は?上司が発する切実な疑問に応えつつ、部下を精神的に追いつめないためのヒントを提示。

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著者プロフィール

西多 昌規(にしだ・まさき)
精神科医・医学博士。早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授。東京医科歯科大学医学部卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学医学部研究員、スタンフォード大学医学部客員講師などを経て現職。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など資格多数。専門は臨床精神医学全般と睡眠医学、身体運動とメンタルヘルス。著書に『「器が小さい人」をやめる50の行動』(草思社文庫)、『「テンパらない」技術』(PHP文庫)、『休む技術』(だいわ文庫)、ほか多数。

「2018年 『文庫 自分の「異常性」に気づかない人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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