ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情 (中公新書ラクレ 480)
- 中央公論新社 (2013年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504807
作品紹介・あらすじ
合格する人は、「文章術以外」のテクニックを知っている!あの人気シリーズ「ヒラノ教授」が論文作法の王道から裏技までを大公開。反論する技術、お金のやりくり、ジャーナル編集の舞台裏…グローバル競争が激化する今こそ、A級研究者だけが知る秘密のサバイバル術を伝授しよう。
感想・レビュー・書評
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研究者向けの本です。研究者や特別にこの作者が大好きという人以外にはあまり向かない本です。
日常的に論文を書く必要がある職業の人は、この本を読むと、「よしやるぞ」という気持ちがわいてくると思います。
作者の苦労やその乗り越え方などかなり実践的に示してくれています。
目指せA級。 -
410円購入2016-12-31
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論文投稿必勝法とでも呼ぶべき本。よくある論文の文章書きのノウハウ本と思って読んだが、全く違った。論文の投稿先から、論文レビューの裏側、どうやってアイデアを守るかなど、いかにして業績を上げるかにフォーカスしている。研究者はどうやって業績をあげているのかイメージがつく、とても興味深い本だった。大学のあるべき姿まで踏み込んでいるところも、読み応えがある。
以下注目点
・論文のカの数で競争するのはバカげたことです。しかし、それをバカげていると言えるためには、たくさん書かなくてはならないのです。
・Googleスカラー
・論文書きは習慣のようなもので、書き出せば次々書けるが、ひとたび書かなくなると書けなくなる。
・偉い先生、頭の良い人にアイデアを話さない
・メモを学会で配り、優先権を確保する
・拙速で、投稿する
・つまらないと思っても、論文にする
・論文を書き続ける
・つまらないことでいいから、発表する。
・生産性の秘訣は、領域の拡大
・同時に二つのテーマを追いかけて、煮詰まりを防ぐ。
・研究は信頼する同僚もしくは学生と一緒にやり、間違えを防ぐ。 -
p.194
理工系大学では、研究が教育や社会貢献の上位に置かれる傾向があるため、教員は論文生産競争に血道を上げる。
研究至上主義の教員は、ともすれば管理業務を進んで引き受ける教員を見下す傾向がある。しかしジャンク論文を量産するより、学生に良質な教育を施し、学科の運営に力を割くほうがはるかに有意義である。
~各教員が自分の適性に会った役割を担うことが必要。 -
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14184864 -
研究費の話がリアル。軽いけど3.7くらい。ちなみにシリーズの他のは読んでない。
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これまで読んできた論文執筆術の書籍の中で一番面白かった。エンターテイメントとしても秀悦。若手研究者や大学院生に進めたい一冊。
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【配架場所】 図・3F文庫・新書
【請求記号】 080||CH||480
中公新書ラクレ No.480
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/160234 -
著者(「ヒラノ教授」)の研究者人生を振り返る中で、論文執筆のテクニックではなく、研究者としてのサバイバル術が説かれている1冊です。
学生一般というよりは、研究者志望の方、若手研究者、研究者に興味のある人(大学職員とか)向けの本かと思います。
研究者のリアルな生活がわかります。
http://flowerkayoko.blogspot.jp/2015/01/blog-post_10.html