男子御三家 なぜ一流が育つのか (中公新書ラクレ)

  • 中央公論新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505477

感想・レビュー・書評

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  • 200円購入2020-03-08

  • おおたさんの本は結構読んでいるのですが
    語り口も面白いですし偏りの無い(感じさせない)
    分析にいつも感心させられます。

    息子が開成行くと息巻いていることもあり
    (本当に行けるかは分かりませんが)
    開成関連の本は結構読んできましたが
    麻布や武蔵についてはあまり知らなかったなと感じました。

    私立中学の中でも難易度・知名度共に最高峰に位置する
    御三家だけあってそれぞれが明確なポリシーを持って
    学校運営を行なっていることがよく伝わってきましたし
    自分も御三家に行っていたわけではありませんが
    それなりに名門と呼ばれる学校に通っていたので
    普段の授業から言外の色々な知識などを受け取っていたのかなぁ
    などと今更ながら感じました。

  • 東京の男子校、開成、麻布、武蔵の教育を紹介すると共に、その共通点を探る。
    それぞれの個性はあるが、長期的な視点に基いた一貫した教育方針、liberal arts を追求し受験を目的としないという共通項がある。
    中等教育が受験で分断されている日本の学制の不利、男女別学の有利を説く。
    当然、この三校に限られることではなく、例数を限って書くためにこの三校を選んだと考えるのがよい。東京の女子校、他地区の学校、新設で同様の教育方針を採る学校も紹介されている。

  • 子供と向き合ってる学校は素晴らしい。こういう学校に行くには基礎学力があってこそ。下地がないと自由は成り立ちにくいんだろうか、自由だから学力が伸びるのか。不思議だ。

  • 20160313読了

    塾歴社会に続いて手に取った、教育ジャーナリストおおたとしまさの著作。

    御三家と呼ばれる名門男子中高一貫校の開成、麻布、武蔵の教育について書かれている。
    詰め込み式の、大学受験のためだけに特化した学校のような誤解をもっている人も多いかもしれないが、全くもってそのような事はない。

    名門校と呼ばれる学校に共通している、自由、ノブレス・オブリージュ、反骨精神、生きる力、成功体験。

    教える教諭自信が、自由をもって教育に望む事ができる。

  • 男子御三家を例に,教育の本質を模索する.決して男子御三家の美辞麗句を並べるのではなく,伝統校の伝統校たる所以を,過去から現在を俯瞰することで明らかにしようとしつつ,未来を予想する.行政が教育に対して様々な制約を付けて管理しようとするなら,逆に教育を司る行政官僚および政治家は,特定の中学・高校・大学出身者に限る制約を付けたら宜しい,という妄想を抱かせる.

  • 責任感の強い長男・開成。要領の良い次男・麻布。マイペースなこだわり屋の三男・武蔵。伝統ある名門中高一貫校の三校は、個性は違うがどことなく似ている。超進学校ゆえに、「詰め込み式の受験予備校」と誤解されがちだが、実は揺るぎない建学精神と「真のゆとり教育」があるからこそ、一流が育つのだ。全国の学校を駆けめぐる著者が、強さの秘密に迫る。

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著者プロフィール

おおたとしまさ:教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立後、数々の育児・教育誌のデスク・監修・企画・編集を務め、現在は教育に関する書籍執筆および新聞・雑誌・webメディアへの寄稿を行う。テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書は『ルポ名門校』(ちくま新書)、『勇者たちの中学受験』(大和書房)、『不登校でも学べる』(集英社新書)など80冊以上。オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp


「2024年 『学校に染まるな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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