嫉妬と自己愛 - 「負の感情」を制した者だけが生き残れる (中公新書ラクレ 574)
- 中央公論新社 (2017年2月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121505743
感想・レビュー・書評
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嫉妬心が希薄なのは美徳と言われるがほかの人の嫉妬に気がつけないからトラブルを引き起こすと気づけた。
難しかったので今度また読みたい。
紹介されていた小説を何冊か読んでみたいと感じた。
やる気がある有能、やる気がある無能、やる気はない有能、やる気はない無能と分類するとやる気のある無能が1番迷惑だと認識できたので頑張りたいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本社会が発展を諦めている、広がる格差、もう何をやっても追いつくことはない、が刺さった。その中でも自分は何が出来るのだろう。そもそも友達はいるのかな。
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「嫉妬」や「自己愛」への対処法を論じた本。
本書では、6つの小説を紐解き、「嫉妬」を抱く世代から、「(歪んだ)自己愛」を増殖させる世代へ、さらにその「自己愛」さえも喪われようとしているという時代の流れを追っている。
「嫉妬」も巻き込まれると致命傷になりかねない危険なものであるが、「嫉妬」にはまだ、嫉妬する他者の存在がある。
しかし、現代の「自己愛」は、競争の土俵から降りてしまうことで自分を守るため、他者性が排除され、歪んだ形で自己愛を肥大化させてしまっていることが多いと筆者は説く。
そこで、ストーカーや引きこもりの人も持っている「歪んだ自己愛」を、健全な自己愛へと修復できるのが望ましい。
そのためには、「よき他者との出会いの機会をできるだけたくさん作りましょう(本でも可)(斎藤氏談)」というのが本書の大筋かと思う。
個人的に、取り上げられている小説が、なかなか刺激的で面白そうだと興味を持った。
特に、『ウォーク・イン・クローゼット』収録の「いなか、の、すとーかー」と、『コンビニ人間』は、どういう結末を迎えるのか気になったので、小説を読んでみようかと思う。(上手い事乗せられる図)
第二章で出てくる対談相手も、ひきこもりを扱う精神科医の斎藤環氏や、ストーカー被害者から要請を受けて500人以上のストーカー加害者にカウンセリングを行う小早川明子氏と、現場の方達ならではの話で勉強になった。
後半では、細かく「嫉妬」を買わないための対策等も載っている。そのため、「気をつけたい」と思う人は勿論、「自分は嫉妬なんか買わないから大丈夫」という人も(むしろ後者の人の方が特に)一読しておいて損はないだろう。 -
めちゃくちゃ面白かった。
佐藤さんの書は“なぜか”ということがしっかりと書かれているので理解するし、エキサイティングだった。
本を読もう。動じない心をつくるために
他者のコンプレックスに触れないようにしよう
ストレスをうけたらちゃんと休もう
正常な他者愛を育てるために他者と関わり友人をつくろう
そしてなにより自分を愛するように他者が自分(他者自身)を愛するということを常に心に留めておこう
と思う。 -
自己愛が強い人は嫉妬はしないが。
35歳以上の世代の自己愛は、俺の仕事がいかにすごいか
それ以下の世代は、いかにスマートか
そして、スマートさは求め下には行きたくないが、トップに行けるとも思えていない。
欲求段階 4承認欲求→5自己実現 だが、自己実現しまいと思わない、
自己愛が強い人間は〜というが、誰しもあるのでは?そこを否定しないコミュニケーションがとれるよう気をつけたい。特に、自分の自己愛を傷つけられるようなことを言われると、その何倍も相手の自己愛を傷付ける反撃をしてしまう気がするから。
今は、みんなの前で褒めるのにも注意。嫉妬を招くかも。
自己愛が強いかは、自己でなく他者を通して確認する。他者に自己愛があることが分かって行動できるか。
健全なる他者性を持つ人間には、心を開く友人ができる。いないなら注意。親や恋人はアガペーやエロースであり参考にならない。フィリア、友愛、友情が必要。
キリストのいう「隣人を自分のように愛しなさい」
斎藤環からも「よき他者との出会いの機会をできるだけたくさん作りましょう」
自分が人と会うよりも本読んでる方がいいのは、著者はレベルが違いすぎて私の自己愛にダメージを受けないが、身近な人たちより劣ってると感じると、自己愛にダメージをうけるからではないか?
自己愛も嫉妬もない新世代とは?それって仏教的にはいいことでは?まさに悟り世代 -
自分が他人よりも圧倒的に優れていると信じている人には、嫉妬という感情自体が起きないのである。
悶死 中川一郎怪死事件
ギリシャ語 愛 3種類
自分に欠けているものを求める「エロス」、セックスのように、欠けているものが満たされるまで終わらない。
「アガペー」見返りを求めない無償の愛
「フィリア」その中間 友情とか友愛
世の中から嫉妬の感情が消え、代わりに歪んだ自己愛が蔓延している
銀座のクラブの女性は、どこにも褒めるところがないときはネクタイを褒める
過剰な自己愛は「できない自分」の防御装置でもあります。 -
いつもの佐藤優
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人間はそれぞれ得意なことがあり、それを飛び抜けるくらいやれば自分を受け入れられて、嫉妬も減る
嫉妬について学んでみる。嫉妬は自分が何を欲しがっているかを教えてくれる感情
本当に信頼し合える友人を作って健全な自己愛を育もう
自傷的自己愛着か。