孤独のすすめ - 人生後半の生き方 (中公新書ラクレ)

著者 :
  • 中央公論新社
3.20
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本棚登録 : 502
感想 : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121505859

作品紹介・あらすじ

老いにさしかかるにつれ、「孤独」を恐れる人は少なくありません。体が思うように動かず、外出もままならない。訪ねてくる人もおらず、何もすることがなく、世の中から何となく取り残されてしまったようで、寂しく不安な日々。けれども、歳を重ねれば重ねるほど、人間は「孤独」だからこそ豊かに生きられると実感する気持ちがつよくなってくるのです。

感想・レビュー・書評

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  • ●年をとると、どのように生きるべきか戸惑っている人が少なくないと言われます。
    ●本書はそうした人々に老いの現実を肯定的に受け止めて生きていく言葉を贈っています。孤独な生活の友となるのが、例えば本だと。読書とは、著者と一対一で対話する行為で、心強い友。人生の後半期は自分で登ってきた山を降りていく時期なので、景色を楽しんで下山することだと言う。
    ●確かに、リタイアした人の中には、仕事一筋でやってきた人ほど何かしていないと自分だけが取り残されたという不安に駆られる人が多いと言われます。私は、老いを気楽に受け止めて、現役より自由な時間が膨大に増えるメリットを活かして、好きな事をやれば良いと思います。社会への恩返しになるような事であれば、なお良いですが。
    ●一方、現役の人は自分の納得出きる生活を追求する事です。それには、時折は現状の棚卸しも必要と思います。

    • seiyan36さん
      おはようございます。
      コメントありがとうございました。
      人生について書かれた五木さんの著書、参考になりますね。

      おはようございます。
      コメントありがとうございました。
      人生について書かれた五木さんの著書、参考になりますね。

      2021/09/12
    • ダイちゃんさん
      seiyan36さん、コメントして頂き、ありがとうございました。人生の後半の過ごし方について、参考にしています。seiyan36さんのコメン...
      seiyan36さん、コメントして頂き、ありがとうございました。人生の後半の過ごし方について、参考にしています。seiyan36さんのコメントに気がつきませんでした。失礼しました。
      2022/02/02
  • 五木寛之さんの本は『人間の覚悟』『下山の思想』に続いて3冊目。
    全2冊は夫の本棚から。
    この本はそのタイトルに惹かれ、手にした本。
    既に30万部を突破しているベストセラー。

    2015年に刊行された『嫌老社会を超えて』を再構成、大幅に加筆したうえで、タイトルを変えたそうですが…
    『孤独のすすめ』というタイトルと内容がしっくりこなかった。

  • 発売5ヶ月で早くも13版の本書を店頭で見かけて即買いで読みました。論語からひいて、人生は青春 朱夏 白秋 玄冬と25年刻みで巡るといい、まさに玄冬の只中に居る五木さんからのメッセージ、さらりと読めるし特に反論する箇所もない判りやすい本です。青春の門 の頃は青春を謳歌されていた五木さんからの警鐘、超高齢化の日本に高齢者階級と若者勤労者階級との闘争が起きる懸念も看過出来ないかも! 白秋に居る私にも色々と考えさせてくれる良書でした。

  • 五木さんの広くて深い知識と読みやすい文章の為か、押し付けられ感なく、こんな考えもあるんだなーと素直に入ってきました、

  • 難しく考え過ぎ

  • ➖本書のポイント➖
    ★孤独の生活の友となるのが、本である
    →とにかく、本を読みまくろう!
    →酒や異性遊び、スマホやSNSに依存するのは、より孤独をマイナスに意識させ、精神を悪化させる!
    ➖メモとアクションプラン➖
    ★孤独の生活の友となるのが、本である
    →読書とは、著者と一対1で対話するような行為である。体が衰えて外出ができなくなっても、誰にも邪魔されず、古今東西のあらゆる人と対話ができる。本は際限はなく存在するから、孤独な生活の中で、これほど心強い友はない。
    ★「老い」とは、「あきらめる」と言うことである

  • 人は死ぬからそれの終わり方に着いて考えさせられた。

  • 五木寛之は人生を山に例える。
    山は登れば降りなくてなならない。
    登山では下りの方が怪我をする可能性が高いらしい。
    緊張感があり何もかも新鮮だった登りと違い、
    下りには体の疲れも気の緩みもある。
    終わりに向かう閉塞感や孤独感に苛まれもする。
    一方で魅力もあると語る。
    周りを顧みる余裕ができ眼下の景色を楽しむことができる。
    前を向くだけが楽しみではない。
    過去を回想し思い出に浸ることは悪いことではないという。

    嫌老感の風潮についても語る。
    若者からすると老齢者は、
    年金をもらい十分な貯蓄を持つ特権階級に見える。
    老齢者を支える財源を稼いでいるのは自分たちなのに、
    自分たちには還元されず生活が圧迫されていると感じる。
    老齢者にはこの日本をつくった自負がある。
    若者が自分たちを邪険にし、
    疎ましく思う雰囲気に居心地の悪さを感じる。
    世代間格差ではなく階級闘争の様相を呈していると。

    人生を80年と考えれば折り返しを過ぎた。
    100年、120年と考えてもその時は近い。
    健康とお金と趣味があれば一人で生きていける。
    自立、個として立っていこう。

  •  本書タイトルの「孤独」というようりも,本書の元となった単行本のタイトルに使われていた「嫌老」という言葉の方が,より心にずしりとくる内容の本でした。
     「嫌老」という言葉は,著者の五木さんの造語で,今,ATOKで変換しようとしたけれでも,まだ変換用の辞書には入っていないようです(でも,嫌韓なら,すぐに変換できる)。そのうち,嫌老でも変換できるようになるのが,ある意味,怖い社会になってきたということですね。変換できなくてよかった。
     さて,この「嫌老」。少子高齢化社会が生み出す新たな階級闘争の原動力となるのではないか…五木さんはそう危惧しています。元気なくせに働きもしないで年金で暮らしている裕福な老人。一方では,なかなか正社員にさえも慣れずに,いくつもの仕事をこなしているのに,生活にゆとりが出ない若者社会。この2極分化は,もう始まっているのかもしれません。
     そこで必要なのは「元気な高齢者ははたらきましょう」「社会に貢献しましょう」ということになります。それこそ,高齢者の生きがいにもなるでしょう。ただ趣味で時間をつぶすだけではなく,何か,賃金をもらえるようなこともやりながら,老いていく。下山の思想は,そういう高齢者の働き方改革でもあるのでしょうね。
     下山,孤独,嫌老,そして,非断捨離,どれもこれも,高齢化社会を見つめるための面白い視点です。

  • 人生は、青春、朱夏、白秋、玄冬と4つの季節が巡っていくのが自然の摂理
    玄冬なのに、青春のような生き方をしろといっても、それは無理
    だとすれば、後ろを振り返り、ひとり静かに孤独を楽しみながら、思い出を咀嚼したほうがよほどいい。回想は誰にも迷惑をかけないし、お金もかからない。繰り返し昔の楽しかりし日を回想し、それを習慣にする。そうすると、そのことで、錆びついた思い出の抽斗が開くようになり、次から次へと懐かしい記憶がよみがえってくるようになる。
    50歳は人生の折返し地点と覚悟する必要がある。そこからさらに50年の後半戦がある。そことをまず、はっきりと諦めることが必要。普通に考えると、諦めるというのは、マイナス思考のように受け止められがちだ、諦めるの本来の意味は、明らかに究める事を意味する。目をそらさずに、ありのままを直視する。
    どうせお金はあの世へは持っていけないのだし、生きているうちに思い切りお金を使うべき。旅行でもグルメでも思い切り楽しんで、ああ面白かった。満足だと言って、往生すれば良い。
    回想は医療の現場でも取り入れられている。蘇った思い出が楽しいものであるほど、心理的な効果が高い。自分の人生、捨てたものではないと、肯定的な気持ちになる。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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