独裁の宴 - 世界の歪みを読み解く (中公新書ラクレ)

  • 中央公論新社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121506078

作品紹介・あらすじ

トランプと独裁者・金正恩は「言葉の戦争」を繰り広げ、東アジアは危険水域に――。
中国はどう出るのか。インテリジェンスの巨匠はこう見る。
トランプ、金正恩、習近平…… 乱世の権力者に告ぐ!

米朝衝突の危機に加え、帝国主義化する中露の指導者は独裁色を強めつつある。
グローバリゼーションの進展で、経済も政治も各段にスピードが早くなり、国家の意思決定はますます迅速さが求められるようになった。手間もコストもかかる民主主義への市民のいらだちは募るばかりだ。
しかし、だからといって、民主主義は捨てられない。こんな乱世のリーダーはどうあるべきなのか……。

感想・レビュー・書評

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  • 今回の佐藤さんのお相手、手嶋龍一さんは、元NHK記者で今は外交ジャーナリスト。
    彼の書いた『ウルトラ・ダラー』は日本初のインテリジェンス小説です、と佐藤さん。

    この本は昨年暮れに発行されたので、10月の衆議院議員選挙の話が面白かったです。
    偉そうに言うことじゃないけど、私、久しぶりに投票行きました。
    そのくらい関心があったのです、珍しく。
    そしてこの本にタイムリーな話題もあったので、ここにうつしてしまおう。

    手嶋「Jアラートを広範に鳴らして住民に避難まで促すのは、まさしく北朝鮮の術策に嵌ることになってしまうという事実です」
    佐藤「まったくその通り。これはインテリジェンスの世界で、特に中東、イスラエルあたりに触れた人間ならば分かるのですけど、陽動作戦の肝は「心理戦」「経済戦」にあり、なのです。構図を見れば、おっしゃるように、まんまとそういう敵の術中に嵌っている。
    「北のミサイルに日本が震えあがっている」という印象は、彼らを利するだけです。国際的にもマイナスのメッセージしか発信しないでしょう。まさに国益を損ねる行為だと、私は思うのですが。」

    手嶋「北朝鮮がミサイル発射や核実験を繰り返した17年の半ばから秋にかけて、安倍政権は森友学園、加計学園問題で大揺れでした。他にも様々な議員の不祥事も相まって、内閣支持率は危険水域と言われる30%を割り込み、7月の東京都議選で、自民党は歴史的な敗北を喫してしまいました。その状況下、政権の唯一の“頼みの綱”が「北の脅威」であったことは、否定のしようがない。秋の突然の解散・総選挙でも、安倍政権は「国難突破」を大義名分に掲げ、北朝鮮危機への備えを担えるのは自民党政権だと訴えて、勝利を手にしました。」
    佐藤「そう、「この国を、守り抜く」と、キャンペーンを張りました。」

    最近話題の森友書き換え問題で、安倍さんはどうなるのか?という話で持ち切りです。
    私のようなものは、「外交的に安倍さんがやめたら困るでしょう」と思ってしまうのです。

    いよいよ米朝首脳会議が実現しそうですので、
    ここで安倍さんにも大活躍していただき
    拉致問題が一気に解決&終焉となることを切望します。

  • インテリジェンスから程遠い世界で生きている身からすると毎回ただただ驚くしかないのですが…今回シリーズでは、外交世界での2つの発明品「one chine」と「非核三原則」がおもしろかった。

  • 東2法経図・6F開架 B1/5A/607/K

  • トランプと金正恩は「言葉の戦争」を繰り広げ、東アジアは危険な水域に――。日本は北の核・ミサイル危機にどう対処するべきか。

  • このお二方の対談はお互い違うスタイルの知識人が相乗効果をもたらしどちらが聞き手ということにならず本当に対談になっておりワクワクしながら怖い話を読むというのがスタイルです。佐藤氏はその宗教方面に非常に造詣が深く、他のジャーナリストとは違う観点から世界情勢を見るからこそ見えにくいものが見えてくるのだろう。上梓が半年近く前ということもあり、北朝鮮の核廃棄やイスラエルの米大使館エルサレム移転など文中では無いとされる事が実際に起こっている。尤も三ヶ月前の対談ならすべて織り込み済みなのだろう。ここが書籍の限界なのか。

  • 【極点化する世界で】「インテリジェンス」という言葉を巷間に広めるきっかけを作った2名が,北朝鮮やトランプ政権等,最新の国際情勢を語り尽くした作品。著者は,外交ジャーナリストとして特に米国に詳しい手嶋龍一と,元外交官の佐藤優。

    国際社会が目まぐるしく動いた2017年を概観する上でオススメしたい一冊。また,幅広いテーマに関して深い対談が行われているため,知的刺激と好奇心を受けること間違いなしです。

    〜「あいつらのやることは,わけが分からない」のだとしたら,我々の従来型の切り口のほうがどこかで間違っているのではないかと考えてみる必要があるのです。(佐藤)大変恐ろしいことではありますが,それくらい謙虚に冷静に,現実の世界を見るべきなのかもしれません。(手嶋)〜

    内容に比してサクッと読める分量なのも☆5つ

  • このお二人の話はほんとに為になるし、読んでいてもいちいち納得するため面白い。今の時代を生き抜くために取り入れたい情報の重要な情報元です。

  • 何点かはっとさせる記述があり、示唆に富んだ一冊。政府や報道を鵜呑みにしていては情勢はわからない。悲観だけでなく希望もある。選択肢の一つがみえた。

  • 東2法経図・開架 B1/5A/607/K

  • 気象庁は旧日本軍のインテリジェンス能力を、気象分野で最も正統に受け継いでいる

    5-Eyes アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド イギリスが北朝鮮に大使館を持つ

    バイブルベルト 8000万人 多くが公的の今日行くを受けずにエバンジェリカル(米福音派)の教会から送られてくる教科書を使って、親に教えられている

    ロシアが一番重要だと考えている地域はウクライナ、次が中東

    キューバ危機 ケネディ 頼りにしたのは ロバートロベット

    最悪の状況こそ想定し、それに備えておけ 戦略の要諦

    NPT体制下の非核保有国は、自前の核兵器を持ちますと言った瞬間に、ウランを供給国に返さなければならない 供給も途絶える 核開発の前に、原発の稼働ができなくなる

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著者プロフィール

手嶋龍一 Teshima Ryuichi 

外交ジャーナリスト・作家。9・11テロにNHKワシントン支局長として遭遇。ハーバード大学国際問題研究所フェローを経て2005年にNHKより独立し、インテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』を発表しベストセラーに。『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』のほか、佐藤優氏との共著『インテリジェンスの最強テキスト』など著書多数。

「2020年 『公安調査庁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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