スイーツ放浪記 (中公新書ラクレ 618)

著者 :
  • 中央公論新社
3.64
  • (2)
  • (4)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121506184

作品紹介・あらすじ

かつて、こんなに幸せそうにスイーツを食べるおじさんがいただろうか――。
大の甘党である食評論家が、日本の甘味文化に思いを馳せながら、津々浦々のスイーツ(と、ときどき定食)を食べ歩く! 王道洋菓子店から気軽に楽しめるファミレス・ファストフード、入手しやすいお土産菓子まで。人目を気にしながらも最高難関レベルのパーラーまで制覇していく姿が逞しく、時にクスッと笑えて、幸せな気持ちで満たされる一冊。全国約100店舗掲載、カラー写真多数。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今柊二さんて、WEB本の雑誌でときどき古本と定食のエッセイとか読んでいておもしろいなとはいつも思っていたんだけど、これはスイーツがテーマということで読まねば!と。
    で、ものすごくおもしろかった、よかった。スイーツ本書いてくれてありがとう、っていう感じ。
    普通のスイーツ本って、店や商品の紹介とか、つくり手のこだわりとかのうんちくが多い気がするけど、そういうのがなくて、実際に食べにいって食べる「実況」みたいな感じで、こんなの他のスイーツ本で読んだことないような。文章も凝ってるところ気取ったところがなくて、ほんとに素直な感想って感じがすごくよくて、ひたすらウキウキ感がつたわってきて、読んでて楽しくなってくる!
    「おっさんでも入りやすい」とかちょくちょく出てくる(甘党のおっさんにとっての「難易度別スイーツスポット」なんて章もある)のもキュート。
    とり上げているお店が、新しい流行りのお店じゃなくて、昔からあるお店っていうのも素敵だ。
    これからもっとスイーツ本も書いてほしい!

  • 「男でも甘いものが食べたい!」が溢れた甘味ガイド。
    「男が甘いものはちょっと…」と思っている人におすすめしたい本。

  • 定食評論家である著者はお酒に弱く、甘党だそうです。
    今までの著作にも、昼に訪れた定食屋のデザートを
    注文して満足感に浸っていたそうで、これはその集大成
    と言えます。

    もちろん「甘味」だけを求めて訪れている店も紹介
    されていて、酒飲みからは最も遠い世界が覗けます。

    それにしてもフルーツパーラーなどでパフェを注文すると
    2500円くらい軽くするのは驚きました。

  • 立ち食いそば、とんかつ、洋食、定食と来て、いよいよ甘味ですよ。今柊二の食の放浪は、美味しさだけじゃなく、優しさと懐かしさを満喫しているように感じます。今回は、地元の高校時代の思い出の甘いものも登場しています。なので、全体に消え逝くのもの挽歌、的な雰囲気が漂い、文末に(現在は閉店)の記載も多々。B級グルメというのもちょっと違う、癒されグルメの旅なのでありました。今までのおっさんズ・ワールドと違う女子世界に対する気後れも、本書の癒やしポイント。自意識過剰なくらいにビクビクしながらオーダーしているし、妻や娘なども今までないくらいに存在感、出してますね。こういう、甘い物好きおじさんは、深夜のコンビニのシュークリーム買いから顕在化してきたような気がします。平成最後の年末に、キュートなニッポンスイーツの食レポでした。

  • こういうものを幸せに書けるおじさんが他にあまりいないのよね。カワムラがでてきたり(おいしいよね)。
    切り山椒を伊勢崎モールのみのやで見つけて食べる話、久しぶりのホブソンズに武蔵境のフードコートでラムレーズンアイスでコーヒーフロート、追分団子のお茶、パリジェンヌのシベリアとシュー。
    知っている店の記述の的確さに行ってみたい店ができる。

  • 大の甘党である食評論家が、日本の甘味文化に思いを馳せながら、津々浦々のスイーツを食べ歩く!全国約100店舗掲載、幸せの一冊。

  • 東2法経図・6F開架 B1/5A/618/K

  • 定食評論家はスイーツ好きでもあった。結構好みが重なるので、楽しく読めました。

  • 定食評論家のスイーツ食レポと蘊蓄の本。
    第一章 スイーツ歴史探訪と分析
    第二章 スイーツ激戦区、首都圏をめぐる<洋菓子編>
    第三章 スイーツ激戦区、首都圏をめぐる<和菓子編>
    第四章 気軽に楽しめる!食事処でスイーツ
    第五章 みんなが笑顔になる!お土産スイーツ
    第六章 日本スイーツ紀行
    第一章の歴史探訪は少なめで、
    スイーツ好きの中年おじさんが全国86店で食べまくる
    食レポ中心といった内容。
    スイーツ男子へのエールも感じられる。
    一人での食レポは大変で、近所、仕事の移動の途中、
    出張先、帰省等、範囲が限られてしまうのは
    仕方ないでしょう。
    でもま、よく食べ歩いたものだと感心してしまいます。
    知ってる店、行ってみたい店も幾つか紹介されていて、
    相変わらずの美味しそうな食レポを参考にしながら、
    行って味わいたい気分にさせてくれます(^^♪

  • <目次>
    第1章  スイーツ歴史探訪と分析
    第2章  スイーツ激戦区、首都圏をめぐる<洋菓子編>
    第3章  スイーツ激戦区、首都圏をめぐる<和菓子編>
    第4章  気軽に楽しめる!食事処でスイーツ
    第5章  みんなが笑顔になる!お土産スイーツ
    第6章  日本スイーツ紀行

    <内容>
    『読売プレミアム』連載の記事を4年分まとめたもの。どんな基準で選んでいるのか今一つ。まあ考えてみると、洋菓子も和菓子も東京だけでなく、全国まで広げるのはちょっと無謀な挑戦だったかな?という感じ。食い足りないし、分析も超あっさりしている。第1章はそれなりな感じ。文学への素養もあるし、ちょっと違った切り口の方がよかったかな?

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1967年生まれ。横浜国立大学卒。定食評論家。
庶民の味、市井の食文化に対する飽くなき探求心から国内外各地をめぐり、安くておいしい定食とそれを提供する店の調査・研究をおこなう。
主たる著書に『定食学入門』(ちくま新書)、『定食と文学』『定食と古本』(本の雑誌社)、『ファミリーレストラン「外食」の近現代史』(光文社新書)など。二児の父。

「2015年 『定食ツアー 家族で亜細亜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今柊二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×