ニッポン 未完の民主主義-世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点 (中公新書ラクレ 725)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121507259

作品紹介・あらすじ

首相交代は「禅譲」、コロナ禍の責任を専門家に押し付け、日本学術会議の会員任命拒否の説明は支離滅裂……。大丈夫か、この国は。これじゃまるで、〝未開国〟。それもそのはず。なぜなら、戦後、ニッポンの民主主義は、世界の潮流をよそに独自の生態系に「進化」してきたのだから……。なぜ、検察を正義と誤認するのか。なぜ、「右」から「左」まで天皇制を自明のものとするるのか。世界も驚く日本型民主主義の不思議を徹底分析。

感想・レビュー・書評

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  • 昨日『百田尚樹の日本国憲法』を読み
    (今日から三日間、無料公開だそうです)
    彼の言わんとすることはとてもよくわかるものの
    今一つ自分が熱くなれなかったのは
    たぶん池上さん佐藤さんが同様の発言をしないからだと思いました。

    翌日である本日憲法記念日にちょうど池上さん佐藤さんの本を読めたのはラッキー。
    百田さんの述べていたことと同じ話題がいくつかあるから。
    天皇制、憲法改正、安保闘争など。

    今回思ったのは、池上さん佐藤さんの対談はすんなり自分の中に入ってくるなあということ。
    難しいところはあるんですが、自分の中に抵抗する気持ちがないというか。

    こういうことかと思ったのが次です。
    彼らが意見を語るとき、「社会に影響を与えるためには、ある”閾値”の範囲で勝負する必要があるということです。その外側に出てしまうと、いくらでも格好いいことは言えるかもしれないけれど、現実を動かすような力にはなりません」と佐藤さん。
    そしてその閾値の幅がだんだんと狭まっているとお二方感じているそうです。
    それはさておき「いったん状況をクールダウンして、問題点を整理して指し示すのが、論壇やメディアの最も重要な役割ではないかと思っているのです」と佐藤さん。

    だから安心して読めるのかなあと思いました。

  • 日本の常識はいつでも世界の非常識。世界の潮流をよそに独自の生態系に発展を遂げた日本型民主主義の不思議を徹底分析する。

  • この2人の知識量はどこからきているのでしょうか。
    日本の似非的民主主義はどこかで修正しなければなりません。
    バイデン大統領のwe peopleの本義は面白いですね。

  • 池上さん、佐藤さんの安定感のある語り口で、高校生以来の「民主主義とは何か」の講義を聴きました。

  • ・エマニュエル・トッドによる民主主義の分類…親から自由で兄弟間が平等なフランスの家族制度を基盤としたフランス、イギリス、アメリカ型。親の権威が強く、長子相続で兄弟が不平等な日本、ドイツ型の権威主義的民主主義。権威主義でありながら、平等的なドイツ型。
    ・コロナウィルスの影響について、エマニュエル・トッドは、人口動態に変化は与えるようなものではないとしつつ、起きていた変化がより劇的に現れていると考えている。ユヴァル・ノア・ハラリは、今、人々や政府が下す決定は、今後の世の中が進む方向を定めると言う。異なることを言っているようであるが、格差の拡大、自由主義か全体主義か、ナショナリズムに基づく孤立か、それともグローバルな団結か、が問題となっていると言う点では一致する。コロナ後は、「行政権の拡大」がポイントだと指摘している点でも一致。
    ・時に矛盾する自由と平等の折り合いをつけるのが博愛。日本型民主主義にも、分裂しかねない民意を包み込む物語が必要なのでは。

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著者プロフィール

1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。名城大学教授、東京工業大学特命教授などを勤め大学での講義も多い。 慶應大学経済学部卒業後、NHK入局。 報道局記者を歴任し1994年から「NHK週刊こどもニュース」に出演、子どもに伝わる解説で人気を博す。2005年退局、フリーランスになり各種メディアで活躍。著書は 『伝える力』『おとなの教養』『新・戦争論』(共著)など多ジャンルにわたる。

「2021年 『池上彰の 君と考える戦争のない未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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