なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント (中公新書ラクレ 750)
- 中央公論新社 (2022年1月7日発売)
本棚登録 : 696人
感想 : 71件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784121507501
作品紹介・あらすじ
「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。それは、会うことが「暴力」だからだ。
人に会うとしんどいのは、予想外の展開があって自分の思い通りにならないからだ。それでも、人は人に会わなければ始まらない。自分ひとりで自分の内面をほじくり返しても「欲望」が維持できず、生きる力がわかないからだ。コロナ禍が明らかにした驚きの人間関係から、しんどい毎日を楽にする38のヒントをメンタルの達人二人が導き出す。
みんなの感想まとめ
人に会うことの難しさや、予想外の展開がもたらす疲れについて深く掘り下げています。特にコロナ禍を背景に、対人関係の複雑さや心の葛藤に共感する声が多く寄せられており、読者は自分の経験と照らし合わせながら考...
感想・レビュー・書評
-
-
「弱者男性の安楽死を合法化せよ」明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ 「優生思想」がじわじわ広まっている | PRESIDENT On...「弱者男性の安楽死を合法化せよ」明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ 「優生思想」がじわじわ広まっている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
https://president.jp/articles/-/530162022/02/09
-
-
「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。それは、会うことが「暴力」だからだ。
人に会うとしんどいのは、予想外の展開があって自分の思い通りにならないからだ。それでも、人は人に会わなければ始まらない。自分ひとりで自分の内面をほじくり返しても「欲望」が維持できず、生きる力がわかないからだ。コロナ禍が明らかにした驚きの人間関係から、しんどい毎日を楽にする38のヒントをメンタルの達人二人が導き出す。
☆3つけてるけど 3.5にしたい
考えていた内容とちょっと違っていたけど 私も人に会うとしんどいというか 人と話をするのがしんどいので共感出来る部分があるなぁと思いました
この本が刊行されてから2年以上過ぎ 内容の通りコロナ禍のことは 人々の心の中から徐々に薄まりつつあると思います
あんな状態でいつまでも日常を過ごすのはしんどすぎるので コロナは無くなりはしないけど 以前のように戻りつつあるのは良かったと思っています
コロナ禍で感じたことは わかっていたことではあるけれど 人の考え方は本当に千差万別なんだなぁということと 人は同調圧力に弱く 人と同じで安心する生き物なんだということ
私は少数派なのかも…だから人と接するのが苦手なんだろうな…
自分にとってどうでもいいことは 適当に合わせてるけど 合わせられないこともある -
コロナ禍での対談。
専門家の対談は視野を広げる良い機会になりました。生きるヒントもあったので、参考にします。 -
基本はコロナ禍という出来事を踏まえての対談の様子がおさめられている。
人に会うことが何故辛いのか、何が辛いのか。
対談なのである程度話は広がるし、コロナベースなのでタイトルだけ見ると多少内容に差はでるかも。
しかしその中できっちりと対人関係等の人の心について社会を前提に、丁寧な言葉で紡がれているので心に刺さる箇所も十全にある。 -
昨夜はじめて佐藤優さんのTVライブを見ました!
BSフジ「プライムニュース」
『緊迫のウクライナ情勢 鈴木宗男&佐藤優解説 黒井文太郎&鶴岡路人』
鈴木宗男 日本維新の会 参議院議員
佐藤優 作家 元外務省主任分析官
黒井文太郎 軍事ジャーナリスト
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授
「本当に、本を書いている佐藤優さんが喋っている」と思いました。
TV出演はお断りしている、と聞いていた気がしましたが
心境の変化でしょうか。
これからも出ていただきたい。
ウクライナ情勢とてもよくわかり、スッキリしました。
閑話休題、この本は斎藤環さんとの対談。
彼は『中高年ひきこもり』に「もしひきこもることが100%容認される社会が実現したら、長期間ひきこもってしまう人は激減するでしょう」と書かれていて、
その件について私は未だ納得していないのです。
さて、この本のタイトルに内容が合っていないように私は思いますが、面白かったので気にしません。
一番興味を持って読んだのは、脳科学のことです。
斎藤環さんは「過信しないように」と警鐘を鳴らしています。
これについて詳しく書かれているので、
私のように脳科学大好きという皆さんに読んでほしい。
実は佐藤優さんも「脳科学ブームの危険性について斎藤氏と話をしてみたかった。この点についても話が嚙み合った」と言っているのです。
そうなんだー。 -
タイトルが良くないですか?
と思うのは、私が人と会うことに、プレッシャーを感じる人間だからだと思う。
だから、人に会うことって「暴力的」ですよね、とサラッと始めちゃう本書には少し力が抜けたし、でもそこに意味があること……内省に浸らないことやエンカレッジしてもらうことの意味も、分かるような気がする。
コロナ禍で、家に籠もることが是とされ、リモートワーク、リモート授業が広がった。
けれど、家に籠もったままの人は、相変わらずマイノリティなんだろうか。
ずっと、その辺りのチクチクを感じながら、日々を過ごしている。
学校が、先生にとっても生徒にとっても心を病む空間になってしまっていることも、そのチクチクの延長線上にある。
でも、二人が「心」に改めて注目し、知り合いだからこそリモートが成り立つと言及しているように、やっぱり誰かと会うという〝場〟そのものは必要なのだ。オンライン化されれば良いのではない。
その辺りの架け橋をいかに考えるか……。-
mitsukiさん、こんにちは
タイトルに惹かれて本屋で即買いしました。
人と会うのは暴力的、という言葉には目からウロコがボロボロと...mitsukiさん、こんにちは
タイトルに惹かれて本屋で即買いしました。
人と会うのは暴力的、という言葉には目からウロコがボロボロとはがされました。
でも、その暴力がなければ、「欲望」が維持できない、という発言にも、体験的に頷けました。
他者がいなければ、自分で自分の輪郭も分からない、会う、という暴力を受けて、痛みで自分を知るというイメージなのかな、と思いました。
2022/02/07 -
>5552さん
コメントありがとうございますー!
しばらくログインしておらず、返信遅くなりました……。
そうですね。一人きりの方が楽な...>5552さん
コメントありがとうございますー!
しばらくログインしておらず、返信遅くなりました……。
そうですね。一人きりの方が楽な私でも、〝独り言〟ではダメだと思う時があります。他者に向けて言語化して、ビクビクしながらもレスポンスを待つ。その往復が、「自分の輪郭」を知ることに繋がるのかなーと思います。2022/02/20
-
-
佐藤優さんと斎藤環さんというちょっと濃いめのお2人の対談集。
感染症による世の中の生活や環境の激変について具象・抽象織り交ぜて多岐にわたる展開が興味深い。
中でも印象的だった事柄
・P.190
斎藤氏:実は日本の同調圧力の本質は、「俺は得をしたい」ではなく、「自分だけ損をするのは嫌だ」「人と違う状況にはなりたくない」なんですね。
→ワクチン接種が待ち焦がれていた当初、権力者や著名人が抜け駆け的に打ったことを世間は一斉に叩いた。
「私は打っていない」のに「あの人たちが打てたのは許せない」という認知に由来する。
私が日ごろ買い物でクーポン券を利用しそこなったり、ポイント◯倍の日に買いそびれて、「あ~悔しい!」となるのも同じマインド笑。ポイントに振り回される本末転倒と分かりながら…。
皆が得しているのに、自分が疎外されることへの理不尽さが同調圧力となる。
・P.197
斎藤氏:「もともと日本には、議論したような同調圧力がはびこる素地があったわけですが、コロナ禍においても、例によってメディア、なかんずくテレビのワイドショーが、人々のそうした行動をこれでもかと煽りました。日本のメディアは、なぜか同調圧力を作り出す側に回りたがるわけです。」
中略)
「メディア人は大衆の心に影響を与えたい、できれば変えてしまいたいという抜きがたい欲求を持っているというのが、私の理解です。降って湧いたようなコロナ禍は、そういう力を行使できる千載一遇のチャンスだった。」
→一部の層にとってはテレビを筆頭にマスメディア離れが進む誘因となったのではと思案する。ワイドショーは見ないけれど、ニュース報道番組の単純化、劣化も酷いもの。 確かな論客はテレビには出ないし…。芸能人やお笑い芸人のコメンテーターが一般市民を代表しているし笑。切り取られるから即時性勝負のテレビにはでないよなあ。
コロナで得たもの、失ったもの。
自分の可視化できる世界のみがすべてという誤解に拘泥されることなく、その上もその先もあるということを意識したいもの。
在宅勤務の夫以外の人に会いじっくり話す機会なく3年近く。世間話程度は誰とでも結構できるのだけれど、実は人に会うのは辛い自分に気づいた。相手と対立しないよう、悪い感情を抱かれないように、私は実はおもねてしまうのだなと、引きこもって分かった事実。メンタル擦り減りまくり。 -
著者二人による対談の内容を本にしたもの
コロナ禍でわかったことなどの記載もありました
なんとなく読みましたが会話だけの本って
こんな感じなのかなとも思わされ
内容はあまり残りませんでした -
意外にも(?)和やかな対談。猫好きの共通点も納得。
人に会うのは暴力的という点、非常に同意。
これは良くも悪くもで、上手く使えばスムーズに事を進められるし、一方で労力も大きい。
暴力性を理解した上で効果的に使えるようになりたい。 -
-
-
111108さん、5552さん、こんばんは☆
コメントありがとうございます!
なるほど、ひとりでいたい寄りの中間型という表現は良いで...111108さん、5552さん、こんばんは☆
コメントありがとうございます!
なるほど、ひとりでいたい寄りの中間型という表現は良いですね!
幹事になりたがりのときもあれば、一人でいいやと思ったりします。
周りにうざがられているかもしれません
111108さんのように、別れたあとに、あの話しておけばよかったあと思ったり、何を話したか思い出せなかったりがあるんですよ~
距離感のつかみ方というかチューニングを合わせるのに時間がかかってしまいます
5552さんが本棚に飾ってくださったので出会えた本です。ありがとうございます!予約が思ったより早く回ってきたので良かったです。
111108さんの図書館にもありますように♪
本当に、ブグログには感謝です。
このように皆さんの本棚をワクワクしながらお邪魔して、お話も時々できて、自分ペースで過ごせる居心地の良さは有難いです☆
2022/07/15 -
ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。
ベルガモットさん
私は幹事などはとてもとてもできそうにないのですが、ひとりでいいや...ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。
ベルガモットさん
私は幹事などはとてもとてもできそうにないのですが、ひとりでいいや、と思うときと、人に会いたいときが両方あるのは分かるような気がします。人に会うのは消耗するけれど、やはり、ときどき人を求めてしまいます。
自分の心地好い人との距離感を熟知してれば、ストレス少なく過ごせますよね。それがけっこう難しいんですけど。
111108さん
ブクログは心のオアシスのひとつです♪
好きなものについて語れる場があるなんて、幸せだなー、とつくづく思います。
こちらの本もお二人とお話できたおかげで、ますます印象深い本となりました。
111108さんの近くの図書館にもあるといいですね。
2022/07/15 -
ベルガモットさん、5552さん、こんばんは。
ベルガモットさん
距離感のつかみ方・チューニングを合わせるというのぴったりの表現ですね!ちょ...ベルガモットさん、5552さん、こんばんは。
ベルガモットさん
距離感のつかみ方・チューニングを合わせるというのぴったりの表現ですね!ちょっと恥ずかしいかもと思ってけど、箇条書きのメモあったらきっと会った時楽しく話できそうですよね。今度帰省して久しぶりに友人と会う時にやってみます。
5552さん
私も5552さんと同様に?ベルガモットさんみたいに幹事などとてもとても‥というタイプです。一人の方が気楽だし。でも人恋しい時ってありますよね。
またまたお二人とお話できて嬉しかったです!図書館で探してきますね♪2022/07/15
-
-
興味深い2人の対談。あまり批判的な読書はしないタイプの私だが、今回のテーマは仕事に関わる部分でもあり、えっ?そうかな?と思うところもしばしばあった。もちろん、納得するところも多々あった。考えて読むという体験ができたことが嬉しい。引きこもりはお金を使わないという箇所があったが、ん?と懐疑的にもなり納得するところもあった。私は訪問看護師なので、医師の介入があって初めて介入する。だから、その時点で医師の使う引きこもりとは違うのかもしれない。症度が違う、ということなのかなと思う。刑務所で土曜にものすごく甘いものが出されるという話には、くすっとしながらも納得。とにかく、私にしては珍しくよく考えながら、懐疑的になって読んだ本。良い読書体験ができて良かった。
-
「対面するという暴力性」についても語られています。自分も人に会うのは億劫な方なので、その理屈には納得できました。
-
斎藤環さんの言うことって、いつも、スーッって入ってくるんだよ。
ああ、分かるー、って。
自分の居場所を、できるだけ多く、つくる。
学びの場だけ、じゃなく
仕事の話
クラブ
教会
意図的に、別の居場所を作る
241
リアルな出席と、リモート出席の、ハイブリッドが理想
これ、分かるわー。
逃げる時には逃げる
これは、生き延びるためのリッパな知恵。
163
人間の生には良い、も、悪い、もない
65
家庭内にもソーシャルディスタンスを
悩みや苦痛は、口外すべし!
ぜひ、役所などにも頼ろう
ただし、本の最後で、佐藤優が、いつものように
「マルクスの『資本論』によれば・・・」
とか書いてるの見て、苦笑い。
バカなの?
いる?そんなの? -
暴力性のくだりは頷きながら読んでいた。
-
p30 非常時には、家族関係が改善と悪化にむけてハサミ状に両極化する
p34 女性 利害関係の絡まない繋がりが、豊富にある 「援助希求の回路」
p39 自殺率の低い地区 徳島県海部町 「病、市に出せ」 援助希求行動に対する抵抗感が非常に低い
p43 依存症は孤立の病
p50 精神病理学 木村敏 アンテフェストム ポストフェストム イントラフェストム
p63 「おちたらおわり」「東京タラレバ娘2」
p123 数学者でシンギュラリティがやってくると主張する人に、すくなくとも私はあったことがありません
p126 AIにも弱点、人間の能力に取って代われない部分がある 新井さんはそれは読解力だと指摘しています
p141 「麻薬と人間の100年」
p142 薬物を使用して依存症になるのは全体の10%
依存症になった10%を調べてみると、幼少期に虐待にあっていたり、ベトナム戦争の従軍経験があったり、過度な孤独に苛まれていたり、要するにみんな心に重大な問題を抱えていた。その痛みを和らげるために、麻薬の自己処方が習慣化してしまった
p146 ゼロトレランス政策をまるごと輸入した後に、そのままガラパゴス化してしまんった
p150 右脳左脳 ロジャースペリーの分離脳実験を誤読なしは拡大解釈してうまれた仮説 サイエンスで明確に否定された
p174 人間の体験にはピークエンドの法則というものがあって、一番しんどいときと、最後が記憶として強く刻まれる
p190 実は日本の同調圧力の本質は、「俺は得をしたい」ではなく、「自分だけ損をするのはいやだ」「人と違う状況になりたくない」なんですね
p207 現実には、子どもたちを複数のところに所属させるということには、社会的な抵抗が非常に強い。日本人がぬきがたく持つ「場所の論理」が、改善を妨げているようだ -
「欲望や意欲というものは自分の中から自然に発生しているように見えて実は他者が起源で他者から供給し続けてもらわないと維持できない」
引きこもりの人が1割くらいいても今の資本主義ならやっていける。引きこもりに寛容になることは、引きこもっていない人にも生きやすい社会になる。
弱者男性と優生論。生まれつきとか努力しても無駄という思想に繋がり、入り口で諦めることにつながる。脳科学という、科学的に仮説レベルの話が横行。優生論と親和性が高い。
酸っぱい葡萄の新解釈。本当に葡萄は酸っぱいのか。自分には必要じゃないものだったと諦めても良いのでは(葡萄を手に入れた人同士、今度はまた出世競争)。
ソフトヤンキー優勢説(笑)
以上が、心に書き留めた、色々気になるキーワードである。つくづく、このお二人の対談を読んでいて、弱い人への視線の優しさにホッとして読み続けられる。それは引きこもりや不登校に向き合ってきた斎藤先生だからであり、物理的に弱い立場=壁の中に押し込められた佐藤さんだからこそだろう。 -
佐藤優・斎藤環 両氏の対談本。
コロナ禍において感じた日本人のメンタルについて、様々なトピックから語られています。
特に興味深く読んだのが、「鬼滅の刃」の主人公は”からっぽ”という説と、『会うことは「暴力」である』、というところです。
全体的に面白いなーと思いながら読み進めましたが、個人的に気になってしまったのが、『心の中に「逃げる自由」を確保しよう』という小節での斎藤さんの発言についてです。
果たして女性は、逃げようと思って「逃げている」のか? 果たしてそれは本当に「逃げ」と言えるものなのか?
そのあたりについては、斎藤さんも佐藤さんも深追いすることなくさらりと流し、次の話題に移っているので何とも言えないのですが、もし弱者に対して理解を示しておられる斎藤氏が、女子は「逃げている」(しかも簡単に)と思っておられるのだとしたら、残念だなと思いました。
このことについて、他の点で「社会システムに問題がある」と繰り返し述べておられるお二人がノータッチなのには驚きましたし、社会システムじゃなくて「女子の側に問題がある」と思っている可能性もあるのかな? と思うと(他の説の説得性を考慮してみても)ぞっとします。
簡単に逃げているように見えるのでしょうかね?
それくらい、男性に「逃げ」という行動は恥の意識が染みついていて大変だ、ということを言いたかっただけなのかもしれませんが、女性としては心外に思いました。
どうか私の勘違いであってほしいと願うほど。
それ以外の点では本当に良かったので、
・コロナ禍での人間関係の距離
・人に会えないことで「楽になる人」「萎れた人」
・リモートワーク
・シンギュラリティ論争
・優生思想
・弱者男性
・自助・公助・共助とコロナ禍
・旧態依然とした日本型組織
・マイルドヤンキー
上記キーワードを見て「面白そう」と思った方には、お勧めします。 -
リモート会議だと意思疎通がし難い人たちが一定層いる。できる限り対面にしたいと。自分なりにこの理屈を考えていた。一つは、表現能力。嫌だと言う顔、理解できていない表情が伝わらなければ、言語化して伝えるしかない。逆も然りで、相手の言葉を身振りや表情なくして理解する能力。これが足りない層、あるいは言外が読めない初対面では、リモートは向かない。もう一つは、会議時間外の雑談。言い過ぎをフォローしたり、根回ししたりが難しい。合意形成としての会議には、前後時間も戦略の一部になるからだ。理屈は分かる。しかし、正直に言うと個人的には、対面希望者にうんざりしている。これは性格による所が大きい。
著者の二人は、対面には暴力性がありオンラインはそれを軽減あるいは消去する、と言う。いや、オンラインというなら暴力性は残る。ネットで炎上、リモート会議での威圧、チャットでのイジメ。ここで言われるのは、もっと原始的な物理的距離感による、生物としての肌感覚。殴られはしない、殺されはしない、という心理的安全性だろう。著書では現前性、臨場性、オーラみたいなものと言っているが、当人、あるいは第三者を通じて、私の肉体を拘束や暴力で支配できるという相手の醸す雰囲気がオーラだ。魅力的な人や権力者は第三者を通じて支配力を行使できるが、つまりはその予感こそがオーラと言えるだろう。リモートでは、それが使えないし、使われない。
対話は互いの領域を侵犯し合う暴力性、会った方が話が早い、これは暴力の本質だと斎藤環。なるほどな、と思った。子供の喧嘩でも、口喧嘩で言いくるめられないと、手が出る。それに近い。相手への侵犯、所謂、説得に際して意識的にも無意識的にも支配力を用いている。このように、リモートでは肉体的威圧の部分がマイナスされる。
他にも、コロナ禍や東日本大地震の時間感覚の話。鬼滅の刃を「トラウマゆえに正義を背負ってしまった人たち」と「トラウマゆえにモンスター化した人間 」のドラマ、つまりは心的外傷を抱えた者同士の殺し合いだというような会話は面白い。
自らの考えを確かめながら、新たな視点を楽しみながらの読書。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
斎藤環の作品

ベルガモットさん、ウクレレ弾かれるんですね!
素敵です♪
私も、弾いてみたいんですよ~
音楽も短...
ベルガモットさん、ウクレレ弾かれるんですね!
素敵です♪
私も、弾いてみたいんですよ~
音楽も短歌もできるなんてすごいです。
先日は短歌二首目お披露目ありがとうございました!
きらきら星の歌が聞こえてきそうな素敵な一首でしたね☆彡...
先日は短歌二首目お披露目ありがとうございました!
きらきら星の歌が聞こえてきそうな素敵な一首でしたね☆彡
自分では探しきれない本がブグログの皆さんの本棚の中でキラキラ魅力的にひかって、読みたい本が目白押しです♬
そういう間に順番が3番目になっていました
うれしいお言葉、ありがとうございます。
短歌、出来不出来はともかく、つくっている時は楽しいん...
うれしいお言葉、ありがとうございます。
短歌、出来不出来はともかく、つくっている時は楽しいんですよ。
先日も、思わず横山未来子さんの『いちばんやさしい短歌』という短歌指南本を図書館で借りて来てしまいました。
本当に、他のユーザーさんの本棚って、なんであんなに魅力的なんでしょうか。
気がつくと食い気味にブク友さんの本棚を見ている自分がいます。
おお、着々と順番が近づいてきますね!